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SDGs

SDGsとは?これを読めば大丈夫!17の目標をわかりやすく解説!

昨今盛んに言われていて、TVのニュースでも耳にする機会が多い「SDGs」(エス・ディー・ジーズ)。
17の目標があり、その内容は多岐に渡ります。

今回はSDGsの概要から、17項目のそれぞれ内容について順番に解説していきますので、日々の取り組みの際にぜひ参考にしていただければ幸いです。

SDGsとは「持続可能な開発目標」

SDGsとは「持続可能な開発目標」

まず、SDGsについて、その名前の由来や意味を確認しましょう。

SDGsって何の略称?読み方は?

SDGsとは、英語で「Sustainable Development Goals(サステナブル・デベロップメント・ゴール:持続可能な開発目標)」の略称です。

読み方はSDGs(エス・ディー・ジーズ)。エス・ディー・ジー・エスではありません。最後のGsはGoals(ゴールズ)の略なので、sが小文字になっていて、複数形のように読みます。

SDGsってそもそも何?

SDGsは、国際社会が協働して地球規模で取り組むべき目標がまとめられたものです。

2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」。
SDGsはこの中に記載されています。

この「持続可能な」という言葉がSustainable(サステイナブル・サステナブル)。最近よく見聞きするのではないでしょうか。

SDGsでは、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」という理念の下、社会・経済・環境の3分野において、17のゴール(目標)と関連する169のターゲット、さらにそのターゲットをどのように達成したかを図る232の指標で構成されています。

「開発」というと発展途上国のもののように思うかもしれませんが、SDGsはむしろ先進国こそ取り組むべき内容です。

日本においては2019年末にSDGs指針を改定し、17の目標の中でも「あらゆる人々が活躍する社会・ジェンダー平等の実現」「生物多様性、森林、海洋等の環境の保全」などを優先して取り組むべき課題にあげています。

また、金融市場では企業がどのように環境や社会課題の解決に取り組んでいるかを評価する「ESG(環境・社会・企業統治)」に注目した投融資が広まっています。

ESGの考え方はSDGsと共通点が多いため、SDGsを経営指針に取り入れる企業も増えてきました。

自社の経営ではどの目標にフォーカスして取り組んでいるかを、公式サイトや財務・非財務情報の両方を開示する「統合報告書」などで積極的に提供しています。

SDGsの17の目標

SDGsの17の目標

それでは、SDGsの17の目標を具体的に見ていきましょう。

SDGsの目標1から6「社会」

SDGsの1~6は「社会」に関する目標です。
私たちが「人間らしく」暮らすために必要な社会環境に関する目標が掲げられています。

1.貧困をなくす

トップにあげられているのは「貧困をなくす」です。

「あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ」ために、「2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせるをはじめとした7つのターゲットが掲げられています。

国内では社会保護制度や対策を、国家間では先進国による開発途上国への開発協力の強化や、貧困層やジェンダーに配慮した開発戦略、適正な政策的枠組みを構築するなど、貧困をなくすための支援を行います。

2.飢餓をゼロに

次は「飢餓をゼロに」です。

「飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する」ために「2030年までに、飢餓を撲滅し、全ての人々、特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分得られるようにするをはじめとした8つのターゲットが掲げられています。

飢餓をゼロにするためには、生産のインフラを整備するだけでなく、農業・漁業・畜産業などの第一次産業に従事する生産者たちの生活を安定させたり、食料の需給に応じた適正な取引が行われなくてはなりません。

3.すべての人に健康と福祉を

「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」ために、「2030年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生10万人当たり70人未満に削減するをはじめとした13のターゲットが掲げられています。

ここには、新型コロナで注目されるワクチンへのアクセスや、有害物質による環境汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させること、さらにたばこ規制などが設けられています。

4.質の高い教育をみんなに

「すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」ために「2030年までに、全ての子供が男女の区別なく、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする」をはじめとした10のターゲットが掲げられています。

世界的な識字率を上げることや、ジェンダーや障害に寄らず教育へのアクセスを平等に提供すること、また、質の高い教員の育成なども課題です。

5.ジェンダー平等を実現しよう

「ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る」ため、「あらゆる場所における全ての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する」をはじめとした9つのターゲットが掲げられています。

政治や経営委おける女性の参画や、無償で行われている家庭内の育児・介護を含む家事労働の評価、ならびに性的な搾取をなくすことが課題です。

6.安全な水とトイレを世界中に

「すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」ため、「2030年までに、全ての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ衡平なアクセスを達成する」をはじめとした8つのターゲットが掲げられています。

日本に住んでいると意識しないかもしれませんが、まだまだ水道水がそのまま飲める国は少ないのが現状。
水質の汚染や水に関連する生態系の破壊、海水の淡水化や水のリサイクルなど、国境を越えた協力も求められる分野です。

SDGsの目標7から12「経済」

SDGsの7~12は、雇用・格差・経済成長・生活インフラなど、最低限の暮らしの保証からより良い暮らしにするための目標が掲げられています。

7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに

「すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する」ために「2030年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する」をはじめとした5つのターゲットが掲げられています。

2050年までに求められている「カーボンニュートラル」も関連する分野です。

8.働きがいも経済成長も

「すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する」ために、「各国の状況に応じて、一人当たり経済成長率を持続させる。特に後発開発途上国は、少なくとも年率7%の成長率を保つ」をはじめとした12のターゲットが掲げられています。

働き方改革でも見られた「同一労働同一賃金」だけでなく、世界的な児童労働や人身売買を終わらせるための取り組みも課題です。

9.産業と技術革新の基盤をつくろう

「強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る」ために「全ての人々に安価で公平なアクセスに重点を置いた経済発展と人間の福祉を支援するために、地域・越境インフラを含む質の高い、信頼でき、持続可能かつ強靱(レジリエント)なインフラを開発する」をはじめとした8つのターゲットが掲げられています。

私たちが当たり前のように使っているインフラやインターネットなどは、すでに技術開発、研究及びイノベーションになくてはならないものです。

世界が持続的に発展するためには、研究開発従事者数を増やしたり、研究開発のための国の支出を増やすなどといった取り組みも求められます。

10.人や国の不平等をなくそう

「国内および国家間の格差を是正する」ために、「2030年までに、各国の所得下位40%の所得成長率について、国内平均を上回る数値を漸進的に達成し、持続させる」をはじめとした10のターゲットが掲げられています。

年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位などによって、得られるべき機会が閉ざされてしまうことはあってはなりません。

11.住み続けられるまちづくりを

「都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする」ために「2030年までに、全ての人々の、適切、安全かつ安価な住宅及び基本的サービスへのアクセスを確保し、スラムを改善する」をはじめとした10のターゲットが掲げられています。

女性や子供、障害者や高齢者などの弱い立場にある人も住みよいまち、災害に強いまちづくりとともに、世界の文化遺産及び自然遺産の保護が課題です。

12.つくる責任つかう責任

「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」ために、「開発途上国の開発状況や能力を勘案しつつ、持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組み(10YFP)を実施し、先進国主導の下、全ての国々が対策を講じる」をはじめとした11のターゲットが儲けられています。

大量生産・大量消費の時代は終わりました。
廃棄問題に取り組み、リサイクルなど持続可能な仕組みを取り入れることが課題です。

特に大企業や多国籍企業などの企業が、サステナビリティに関する情報を定期的に報告しているのは、この項目のターゲットによります。

SDGsの目標13から15「環境」

SDGsの13~15は、気候変動問題・海と陸の資源に対して、人間だけでなく動植物が暮らす自然の持続可能性に関する目標です。

13.気候変動に具体的な対策を

「気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る」ため、「全ての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応の能力を強化する」をはじめとした5つのターゲットが掲げられています。

気温の上昇や巨大化する台風、風雪害など、気候変動はもはや他人事ではありません。
気候変動に対する国家レベルでの取り組みを行うほか、その影響やリスクに対しての啓発も課題です。

14.海の豊かさを守ろう

「海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する」ために、「2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する」をはじめとした10のターゲットが掲げられています。

私たちが普段している生活排水もそうですが、漁業の乱獲に対する適正な管理なども課題です。

15.陸の豊かさも守ろう

「陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る」ために「 2020年までに、国際協定の下での義務に則って、森林、湿地、山地及び乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系及びそれらのサービスの保全、回復及び持続可能な利用を確保する」とはじめとした12のターゲットが掲げられています。

これは、陸の環境だけでなく、生態系も含むものです。
保護の対象となっている動植物の密猟や、外来種による生態への影響を食い止めること、そのための資金確保などもターゲットになっています。

SDGsの目標16から17「枠組み」

SDGsの16~17は、これまでの3分野の目標を達成するために必要な、暴力の撲滅・ガバナンス強化・投資促進・パートナーシップに関する目標となっています。

16.平和と公正をすべての人に

「持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する」ために「あらゆる場所において、全ての形態の暴力及び暴力に関連する死亡率を大幅に減少させる」をはじめとした12のターゲットが掲げられています。

弱者である子供への暴力の撲滅や、汚職や贈賄を減少させること、非差別的な法規及び政策を推進し、実施することなどが課題です。

17.パートナーシップで目標を達成しよう

SDGsの最後は、「持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する」ために「課税及び徴税能力の向上のため、開発途上国への国際的な支援なども通じて、国内資源の動員を強化する」をはじめとした19のターゲットがあります。

SDGsは世界的な取り組みです。開発途上国への協力なしにできうるものではありません。
そのため、ODAや途上国への債務の対応、投資の促進の枠組みなどの資金に関するターゲットのほか、市場の開放などの項目が盛り込まれています。

SDGsの詳細について

SDGsの詳細について

SDGsの17の目標をそれぞれ解説しましたが、いかがでしょうか。
ターゲットの全て、またその達成基準である232の指標については、総務省がまとめた一覧がありますので、下記参照元をご覧ください。

一度目を通してみることで「SDGsって具体的にどんな施策に落とし込めばいいの?」という点が見えてくるでしょう。

参照元:持続可能な開発目標(SDGs)|総務省HP

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