株式会社伊藤園(以下、伊藤園)は、日本を代表とする飲料メーカーです。「お〜いお茶」などの飲料がコンビニやスーパーなどで販売されているので、ご存知の方も多いと思います。
伊藤園はSDGsにおいても取り組みが注目されていて、外務省による第1回ジャパンSDGsアワードにおいて【SDGsパートナーシップ賞】を2017年に受賞しています。
この記事では、伊藤園の会社概要から伊藤園のSDGsにおいての取り組み3事例を紹介します。最後には私たちにできることも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
最近話題のSDGsとは?
SDGsとは、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)のことです。
2015年9月に国連サミットで採択され、17の目標と169のターゲットが指針として発表されました。また、2015年から2030年までに達成すべき国際社会共通の目標でもあります。
最近では、企業のSDGsに対する取り組みも活発になっていて、取り組みを怠っている企業は今後生き残ることができないほど、重要な取り組みなのです。
伊藤園の会社概要
伊藤園は、東京に本社を構える企業で、1966年に設立されて以来、4,000億円近くの売上高を誇っています。
会社名 | 株式会社伊藤園 |
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本拠地 | 東京都渋谷区 |
工場 | 静岡相良、神戸、浜岡、福島、沖縄名護工場 |
創業 | 1966年8月22日 |
資本金 | 19,912,300,000円 |
従業員数 | 5,403名 |
事業内容 | 茶葉関連事業・飲料関連事業会社名 |
伊藤園のCSRに対する考え方
伊藤園は2013年3月に「伊藤園グループCSR(企業の社会的責任)憲章」を掲げていて、2019年2月にはCSRの体系や方針の見直し、整理を行っています。また、7つの中核主題に取り組み、SDGsに絡めながら解決を目指しています。
具体的には以下の、7つです。
- 組織統治
- 人権
- 労働慣行
- 環境
- 公正な事業慣行
- 消費者課題
- コミュニティの参画およびコミュニティの発展
そして、「世界のティーカンパニー」を目指すことも宣言しているので、持続可能な社会に向けて、今後も日本を牽引していくことでしょう。
7つの中核主題の詳しい内容は、「伊藤園のサステナビリティとSDGs」を参照してください。
伊藤園のSDGsにおいての取り組み3事例
ここでは、伊藤園のSDGsにおいての取り組み3事例を紹介します。私たちにできることを考えながら読み進めてみてください。
具体的には、以下の3つです。
- 茶殻リサイクルシステム
- 茶産地育成事業
- 自動販売機で社会貢献
茶殻リサイクルシステム
家庭でお茶を入れるときは、茶殻は捨てられるか、肥料としてリサイクルされるのが一般的です。
伊藤園では、お茶を入れるときに残った茶殻を、名刺やボールペン、ノート、ベンチ、壁材などの原料に配合することで、63,200トンのリサイクルを実現しています。
茶殻は人間と環境に優しい資源で、消臭や抗菌、資源節約、CO2の固定と排出抑制という効果があります。これらはSDGsが掲げる目標12の「つくる責任 つかう責任」に貢献。今後も茶殻のリサイクルは、さらに幅を広げていくことでしょう。
茶産地育成事業
現代では、今までのように急須でお茶を飲むのではなく、缶やペットボトルなどで飲まれることが多くなっています。それに伴い、茶葉の需要が日に日に増しているのが現状です。
一方で、以下のグラフのように、耕作放棄地が増えているのにもかかわらず、茶園面積が減っていることから、就農者の高齢化や後継者不足、茶葉の相場の乱高下が深刻な問題となっております。
参照元:茶産地育成事業|伊藤園
伊藤園では、これらの問題を解決するための取り組みを実施しています。
具体的には、既存の茶農家の方が伊藤園向けの茶葉を生産し、全量買取する「契約栽培」や労力が必要とする摘み取りを機械を用いることで「省力管理」、伊藤園独自の栽培ノウハウを茶農家に伝えるなどの取り組みです。
結果的に、深刻な茶葉不足や茶農家の経営を改善し、SDGs目標17の「パートナーシップで目標を達成しよう」に貢献しています。
自動販売機で社会貢献
伊藤園では、私たちが頻繁に使用する自動販売機を利用して、さまざまな取り組みを行っています。
具体的には、売上金の一部を「おぎゃー献金基金」「石川被害者サポートセンター」に寄付するという取り組みです。これらの取り組みはSDGs目標10の「人や国の不平等をなくそう」に貢献しています。
また伊藤園の自動販売機は、LED照明やヒートポンプ機能、真空断熱材などを搭載することで、環境に優しい省エネの自動販売機を展開、今後もこれらの動きは加速していくことでしょう。
- 【おぎゃー献金基金】
心身に障がいのある子どもたちに向けて、施設や障がいの予防研究の補助として使われます。 - 【石川被害者サポートセンター】
電話相談や法律相談、裁判所などへの立ち会いで被害者とその家族のサポートなどを行います。
私たちにできるSDGsの取り組み3つ
ここでは、私たちにできるSDGsの取り組みを3つ紹介します。まずは、簡単なことでいいので行動にうつすことが大切です。
具体的には、以下の3つになります。
- マイバッグやマイボトルを持ち歩く
- 地域のゴミ拾い活動に参加する
- SNSなどを利用して情報発信する
マイバッグやマイボトルを持ち歩く
コンビニやスーパーなどでもレジ袋が有料化されたことから、マイバッグを持ち歩いている方が多いことかと思います。
しかし、レジ袋やペットボトルが適切に回収されないと海に大量に流されてしまい、多くの海洋生物が苦しむことになります。
また、これらは巡り巡って魚を食べる私たち人間の健康にも直結する問題ですので、マイバッグやマイボトルを常に持ち歩くことを意識しましょう。
地域のゴミ拾い活動に参加する
企業においてのSDGsの取り組みは、経営者の理解が得られなかったり、そもそも取り組み方法が分からなかったりするため、行動にうつせないことが多いことかと思います。
その場合は、地域のゴミ拾い活動などから始めてみましょう。これらは、SDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」に貢献しています。
SNSなどを利用して情報発信する
現代では、SNSの普及に伴い、誰でも情報を世界に発信できるようになりました。まずは、SDGsに関心のない方に向けて、少しでもSDGsが取り組んでいる課題や目標を知ってもらうことが重要です。
また、私たち一人ひとりが意識を変えることで解決できる、共通目標であるということを念頭においておきましょう。
まとめ
今回は、伊藤園が取り組むSDGsの取り組みを解説しました。
SDGsが流行っているから、ビジネスチャンスだからという理由で、取り組みをはじめるのではなく、SDGsが掲げる17の目標と169のターゲットをどのようにして解決するかということをファーストに考えましょう。
SDGs目標を解決することで、結果的に企業の成長に繋がるという考えが正しい考え方です。また、個人においてもできることはたくさんあるので、身近なところから行動してみましょう。