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海面上昇で沈む国はどこ?深刻な負の連鎖を徹底解説

深刻な環境問題のひとつである、海面上昇。地球温暖化によって海水の量が増えると、今まで陸地だった場所が海で覆われてしまいます。
日本人はあまり身近に感じないかもしれませんが、海外では既に浸水被害が出ている地域があるのをご存知でしょうか?

特に、サンゴ礁の島国は海面上昇による被害を受けやすいです。そこで今回は、既に沈み始めている島国やその国が抱えている問題についてご紹介します。他人事だと思わずに、地球全体の課題として向き合ってみてくださいね。

海面上昇の影響で浸水被害を受けている国

海面上昇の影響で浸水被害を受けている国

海面上昇の犠牲になっている国は、モルディブ諸島・チャゴス諸島・ツバル・キリバス・マーシャル諸島・トケラウなどが挙げられます。
多くの沿岸地域で浸水が確認されていて、その高さは数10cmにも及んでいるのです。

特に「ツバル」の浸水被害の様子がテレビで度々紹介されていて、過酷な映像を一度は目にした人も多いでしょう。
ツバルの環礁島のひとつである「フナフティ」では、海水の侵食が進んでヤシの木が倒れてしまっています。

陸地が狭くなると住める場所も少なくなりますが、ツバルの人口は増加傾向。やむを得ず、海岸付近に居住している人も多いのが現状です。

参照元:「自然な」適応は、サンゴ礁の島を気候変動と海面上昇による破壊から救えるか?|環境省HP

海面上昇によって食料不足や水不足にも陥る

海面上昇によって食料不足や水不足にも陥る

上記で挙げた国々では農業をしている人が多く、農作物にも被害が及んでいます。ツバルは熱帯気候なので「タロイモ」や「プラカイモ」などの栽培が盛んです。

海面上昇によって「塩害」が出てしまうと、育てた農作物がしおれて食料不足にも繋がります。

加えて、水不足も重大な課題のひとつです。環礁島のほとんどは水の供給を「淡水レンズ」から行っています。しかし、淡水レンズに海水が流れ込んでしまうと、貴重な水が飲めなくなってしまうのです。

負の連鎖はまだ止まりません。淡水レンズは、海水の上に位置しています。つまり、海水が多くなると淡水レンズが押し上げられ、貯められる水の量も減少します。

住める家が無くなるだけでなく、ツバルの人々は健康で生きるのさえ難しい状態です。

サンゴ礁の島国から沈み始める理由

サンゴ礁の島国から沈み始める理由

サンゴ礁といえば、透き通ったきれいな海を連想しますね。しかしその一方では、国が沈んでしまう危機にさらされているのです。サンゴ礁の島国がなぜ沈んでしまうのかをくわしく説明していきます。

環礁島の成り立ちや特徴

まず「環礁島」とは、サンゴ礁で形成されている島です。破砕した礁物が波で流されてきて、一定の場所に蓄積されると陸地ができます。

地質学的に見ると環礁島は新しい土地なので、とても脆弱。エルニーニョ現象や海面上昇の影響を真っ先に受けやすいのが特徴です。

陸地を取り戻すためにツバルが行っているのが、有孔虫の増殖。「有孔虫」は、石灰質の殻を作ってくれる生き物です。もともと大量の有孔虫の死骸が蓄積されて、ツバルの広い土地ができています。

海抜が低いフナフティの現状

ツバルは9つのサンゴ礁が国土で、特に1〜3月にかけて海面がかなり高くなってしまいます。
低地な場所から水が噴き出る理由は、サンゴ礁はスポンジのように水が通りやすいからです。

フナフティはツバルの人口の半数が住んでいる都市にも関わらず、平均の標高が1.5mを下回っています。標高が低い上に、サイクロンもよく上陸する場所です。

「サイクロン」は熱帯低気圧のことで、日本で呼ばれている台風のようなもの。高潮と波浪によって、更なる被害を受けてしまいます。

浸水被害を受けている島国のために私たちができることは?

浸水被害を受けている島国のために私たちができることは?

ニュージーランドではツバルの難民受け入れも行われていますが、認定されるには条件もあるので依然として厳しい状況が続いています。
私たちにもできることがあるので、一緒に美しい島国を守るために行動しましょう。

例えば、離れていても「寄付」を通じて、遠い島国とも繋がりが持てますよ。自分で支援物資を必要な場所に届けるのはなかなか大変なため、信頼できる団体にお任せしてみてはいかがでしょうか?

おすすめは「日本ユニセフ協会」で、有名な支援団体です過去には、1万人分の医薬品や医療器具をツバルに届けた実績もあります。
支援先のテーマを指定して寄付できるので、ぜひ公式HPをチェックしてみてください。

まとめ

まとめ

今回は、ツバルを中心に海面上昇の犠牲になっている国についてご紹介しました。

浸水被害が深刻なのは海抜が低い島国で、復興の道も険しい途上国。CO2排出量が先進国より少ないけれど、海面上昇の影響を真っ先に受けてしまうのです。

海水が増えてしまうと生活に必要な水が足りなくなってしまったり、塩害で食べ物を手に入れるのが難しくなってしまったりします。
難民の方々がひとりでも多く豊かに暮らすためにも、少しでもできることから始めたいですね。

  • 記事を書いたライター
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コロナ禍の影響で仕事を休職し、生きづらさを感じていたとき、SDGsに出会いました。プライベートではエシカルグッズを集めてみたり、キッチンガーデンを楽しんでみたりしながら、巣ごもり生活を送っています。ひとりひとりが地球に優しい行動を取れるように、SDGsを広めていきたいです。

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