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アパレル廃棄問題を解決するには?新たな循環を生むニッセンの新ブランド「RiFUKURU」

私たちの暮らしを彩るアパレルですが、ファストファッションや大量生産が定着する中で廃棄に関する問題が注目されています。いわゆる「アパレル廃棄問題」といい、日本だけでなく世界中が解決に向けて動き出している課題です。

今回は、アパレル廃棄問題や解決に向けた取り組みを解説します。また、アパレル廃棄問題を踏まえて株式会社ニッセン(以下、ニッセン)が立ち上げた新ブランド「RiFUKURU(リフクル)」や同社によるSDGs・サステナブルに関する取り組みも見ていきましょう。

アパレル廃棄問題の現状

ファストファッションが定着した昨今、大きな課題となっているのが「アパレル廃棄問題」です。これまで、廃棄といえば食品に関する問題が取り沙汰されてきましたが、実は衣料品も大量に捨てられています。しかも、着古した衣服だけではなく、消費者に流通しないまま捨てられるものも少なくありません。

実際、2020年における日本のアパレル廃棄物は、年間50万トンを超えるとされています。さらに、エレン・マッカーサー財団が2015年に行った調査では、世界中で「1秒ごとにトラック1台分」の衣料品が処分されていると報告されました。

この驚くべき数字の背景には、冒頭で記した「ファストファッション」の存在があります。気軽に手に入る分、気負わずに捨てられる状況が確立してしまいました。また、ブランドの多様化もアパレル廃棄問題の要因となっています。多くのブランドが登場する中、売り切れるリスクを踏まえて消費量以上の数量を生産しているため、売れ残りが廃棄されるケースも少なくありません。

アパレル廃棄におけるもうひとつの問題が環境汚染です。廃棄されたアパレルは、一般的に焼却処分され、CO2が排出されます。また、アパレルを製造する工程でも多くのエネルギーが使われているのが現状です。特に、水の消費量は莫大で、Tシャツ1枚を製造するのに2,720ℓもの水が使われているといいます。

参照元:
エレン・マッカーサー財団「A NEW TEXTILES ECONOMY:REDESIGNING FASHION’S FUTURE」 
環境省「令和2年度ファッションと環境に関する調査業務-『ファッションと環境』調査結果-」(2021年3月) 

アパレル廃棄問題に関する取り組み

深刻なアパレル廃棄問題を解決するために、世界中で様々な取り組みが行われています。

例えば、アパレルメーカーが不要になった衣料品を回収し、リサイクルする仕組みも普及し始めました。小売店では、在庫管理システムを活用して、余剰在庫が発生しないための工夫を取り入れています。

アパレル廃棄問題に関する取り組み

また、フリマアプリの登場により、個人間で不要になった衣料品を販売できるようになった点も、アパレル廃棄問題にとって効果的な手段といえるでしょう。

ニッセンの新ブランド「RiFUKURU」

ニッセンの新ブランド「RiFUKURU」

アパレル廃棄問題は、仕上がった衣服だけでなく素材に対しての無駄も課題のひとつです。

例えば、機械の油染みや繊維の飛び込みによる糸抜け、プリントのにじみなどが原因で正規の流通に乗らなかった「B反」とよばれる生地は、そのほとんどが廃棄される運命にあります。
また、生産過程に出た生地の余りを意味する「残反」も廃棄されることが多い部分です。

ただ、現状廃棄されることが多いこれら生地などの素材も、生産者が時間や労力をかけ、想いを込めて生産されており、アイデア次第で十分に製品になります。

ニッセンの新ブランド「RiFUKURU」は、こうした素材を活用した商品です。また、国内生産にこだわっており、国内縫製業の存続や運送時に排出されるCO2削減にも留意しています。
「残り物には福がある」という日本のことわざになぞらえ、残ったモノを価値あるモノにかえて、新たな循環を作るという意味を込めて「RiFUKURU」と名付けました。

日本各地の特色ある繊維の残反などを利用し、新たな価値を生み出した商品を生産していきます。またその際に、商品が出来上がるまでのプロセスをできる限り開示して、生産者の想いを届け、商品開発に至るまでのストーリを伝える努力をしています。

さらに、「RiFUKURU」では商品を包む梱包袋にも工夫があります。ここでも残りモノを有効に活用すべく、端材プラスチックの再利用を行い、CO2削減に貢献しています。
また、できるだけ廃棄されるものを減らすために、あえてブランドタグやお手紙を商品に同梱することをしていません。代わりに、想いの詰まったオリジナルロゴやお客さまへのメッセージを梱包袋にプリントして届けています。

そして、自社での活動とあわせて、本社がある京都を中心にパートナー企業との取り組みやイベントを行うなど様々な発信を強化していくことで、地元地域の発展にも貢献が見込まれています。

ニッセンでは、「地域と人と人のつながり」を大事にしたパートナーと協業することで、持続可能な雇用の創出など、みんなが笑顔になれる共創社会をつくることを目指しているのです。

▼ 新ブランド「RiFUKURU」に関するプレスリリースはこちら
https://www.nissen-hd.co.jp/ir/pdf/2023_3_20_PR_1.pdf

ニッセンのSDGs・サステナブルに関する取り組み

ニッセンでは、「RiFUKURU」の他にも、SDGsやサステナブルな取り組みを様々行っています。主な取り組みは以下の通りです。

1. 配送サービス

環境に配慮した配送サービスもSDGs・サステナブルに関する取り組みのひとつです。

自宅にいながら買い物ができるネットショッピングが普及した一方で、不在時の再配達によるCO2排出量の増加が問題になっています。

ニッセンの配送サービスではメールで配送状況を通知するほか、当日商品が受け取れないという方のために、セブン-イレブンでの店頭受け取りや宅配ロッカーなど様々な受け取り方法を用意しています。無駄のない配送をすることで、CO2削減に貢献するシステムです。

2. ジェンダーに配慮した下着「as is」

ジェンダーに配慮した下着「as is」

ニッセンが提案する下着「as is」は、トランスジェンダーの声から生まれた商品です。

トランス男性向けの下着には、バストのふくらみを抑えてフラットな状態にし、男性の体に近づける機能があります。一方、トランス女性向けの下着は、バストトップの位置を男性の体型に合わせたブラジャーになっており、自然な胸の形を表現することが可能です。

トランスジェンダーの多くは、自分の体型に見合った下着がないという悩みを抱えています。「as is」は、こうした悩みに寄り添い、誰もがありのままの状態で好きな服を着られることを願い生まれたブランドです。ニッセンでは、一人ひとりからの要望を受け取り、心と体を大切にしたインナーの追求を手がけています。

3. 女性の悩みに寄り添ったフェムテック商品

女性の体には、毎月の月経や、妊娠、出産、産後、更年期など大きなライフステージがあり、こうした体の変化に伴い悩みを持つ方も少なくありません。従来は体の悩みがタブーとされる傾向にあったため、相談できずに1人で抱えるケースも多くありました。

しかし、現代は女性の悩みを共有する時代になっています。また、テクノロジーを活用して女性特有の悩みを解決へと導く「フェムテック(Femtech)」という概念も登場しました。

ニッセンでも、Femtechに関連する商品を多数取り扱っています。
前開き機能を搭載したノンワイヤーブラジャー「ハートエール」もそのひとつです。ハートエールは、頑張る女性や乳がんの手術を受けた方の日常生活を応援したいという想いから開発されました。脱着がしやすく通院中にも役立つほか、縫い目やゴムが当たらない仕様になっているため、快適に着用できます。

女性の悩みに寄り添ったフェムテック商品

また、40代以上に向けた大人女性のブラジャー「マディア」も人気です。年齢とともに体型と体調の変化が起こり、ワイヤーが痛かったり、アンダーの締めつけが苦しいなど、多くの女性がさまざまなインナーストレスを感じています。ブラジャーをつけるのもしんどいという悩みに対して、マディアは多くの工夫を凝らし、優しい肌当たりで胸を支えてくれて、たくさんの女性から支持を得ています。

4. オーガニックコットン

ニッセンでは、履き心地を追求したショーツ「NOパン」を展開しています。鼠径部(そけいぶ)の締め付けに悩む声から生まれた商品で、素材に採用しているのがオーガニックコットンです。

オーガニックコットンは、生産過程や環境に対する配慮などの厳しい基準をクリアした有機栽培で育てられた綿を意味します。通常のコットンは、害虫を駆除するために農薬が使われますが、オーガニックコットンでは、農薬や化学肥料はほとんど使われません。また、動物実験を行わないことや衛生で安全な労働環境を保つことなども基準のひとつです。

オーガニックコットンの積極的な活用は、環境を守るだけでなく栽培を手がける人たちの健康と安全の確保にもつながります。

5. 育児休業

サステナブルな社会において、ワークライフバランスも欠かせない要素です。従来の日本は、出産や育児をきっかけに職を離れる女性が多くいました。
また、育休を取得できたとしても、復職後の不安を抱える方も少なくありません。女性が育児と仕事の両立をしやすい環境を作るためには男性の育児参加が必要です。

こうした背景もあり、2022年10月から厚生労働省の改正育児・介護休業方により「産後パパ育休(出生時育児休業)が施行されました。ニッセンでは、産後パパ育休に加えて、独自のルールを設け、より育児休暇が取りやすい環境整備を行っています。

まとめ

ファストファッションや大量生産が定着した今、アパレル廃棄問題は簡単に解決できる課題ではありません。1人ひとりが現状を知り、企業だけでなく消費する側も意識を変えていく必要があるといえます。

ニッセンでは、アパレル廃棄問題をはじめとするSDGsやサステナブルに関する活動を広く行っています。誰もが暮らしやすい社会を実現させるために、共に動き出してみませんか。

まとめ

▼ 株式会社ニッセングループのホームページはこちら
https://www.nissen-hd.co.jp/index.htm
▼ 株式会社ニッセンCSR基本方針はこちら
https://www.nissen-hd.co.jp/social/policy.htm
▼ 新ブランド「RiFUKURU」の詳細ページはこちら
https://www.nissen.co.jp/s/rifukuru/
▼ 新ブランド「RiFUKURU」のInstagramはこちら
https://www.instagram.com/rifukuru_nissen_official
▼ 新ブランド「RiFUKURU」のLINE友だち追加はこちら
https://lin.ee/xMcH46a

 

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