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飢餓をゼロ

SDGsで掲げられている目標2「飢餓をゼロに」とは?概要や取り組みをご紹介

世界で起きている問題を解決するための目標として、SDGs目標2「飢餓をゼロに」が掲げられています。
世界では多くの人々が飢餓で苦しんでおり、SDGsでは「持続が可能とされる開発目標」で飢餓をなくす取り組みを行っているのです。

今回は、SDGs目標2「飢餓をゼロに」について解説していきます。

SDGs目標2「飢餓をゼロに」は、どういう目標?

SDGs目標2「飢餓をゼロに」は、どういう目標?

2015年9月にニューヨーク国際本部で開催された国際サミットにおいて、150を超える多くの加盟国首脳の全会一致によって採択された目標です。
2030年までに達成する目標とされていますが、SDGsが掲げる目標は「達成すればいい」というものよりも、「持続的可能な取り組み」が重視されています。

このSDGsの目標2に、「飢餓をゼロに」が掲げられています。

飢餓とは、長い年月に渡って十分な食事がとれず、栄養やエネルギーが不足している状態をいいます。

この飢餓によって苦しんでいる人々は世界に8億2千人もいるといわれ、これは世界中の9人に1人が飢餓で苦しんでいることを指しています。
9人に1人と聞くと、いかに飢餓で苦しむ人があるエリアに集中しているかお分かりいただけるでしょう。

なかでも子どもや、体力がない新生児が飢餓で苦しんでいる状況は、とても深刻です。
助けることができず、毎年多くの子どもたちの命が失われているという現実があります。
コロナウイルスの影響も大きく、このままでは被害が拡大してしまいかねません。

また、妊産婦の死亡にも飢餓は大きく関わっています。
不衛生な環境のために安全な出産ができないという情報もありますが、栄養不良で引き起こされた貧血によって死亡する妊婦もいるのです。

妊婦の死亡とまではいかなくとも、生まれた赤ちゃんの健康状態が悪く、赤ちゃんの命が失われる場合も多いとされています。

このようにお伝えすると、日本は関係がないと考えてしまう人もいるかもしれませんが、実は日本も無関係ではないのです。
平成27年度の人口動態統計によると、この年だけでも22名の方が食料不足によって命を失っています。

日本もコロナウイルスの影響を大きく受けているのですから、飢餓にまったく関係しない国であるとは言い切れないでしょう。

飢餓の原因と考えられているものとは?

飢餓の原因と考えられているものとは?

飢餓が起きる原因と考えられるものは、いくつもあります。

そしてSDGs目標2「飢餓をゼロに」は、これらの原因をすべて解決することを目標として取り組みが続けられています。

飢餓の原因1.貧困状態でいるから

SDGs目標2「飢餓をゼロに」と同じように、SDGs目標1「貧困をなくそう」という課題があります。
飢餓は、この貧困状態が原因で起こりやすくなっています。

お金がないと、十分な食料を買うこともできず、食料を育てるための土地も手に入れることができません。
自給自足ができないので、食料を買う必要がありますが、そのお金がないのです。
まさに負の連鎖であるといえるでしょう。

日本でも、「相対的貧困」と呼ばれる国ごとの基準よりも貧困状態で暮らす人々がいます。
SDGs目標2「飢餓をゼロに」では、世界中の貧困が深刻な地域を含め、日本に在住している人々も対象に含まれているのです。

貧困と飢餓は大きく関係しており、これらは同時に解決していかなければならない問題だといえます。

飢餓の原因2.紛争が起きているから

これは、今のところ日本に関係がない問題ではありますが、紛争も飢餓の原因のひとつです。
特にアフリカで、紛争による飢餓が深刻な状況となっています。

紛争によって職を失い、貧困に陥って、先ほどの貧困のように飢餓が起きるケースがあるのです。
また、紛争で住む場所がなくなったり、避難をしたりするために収入が絶たれることでも貧困状況は起こります。

さまざまな原因により、紛争によって住む場所を移動した場合も、土地を手放さなければならないために飢餓に苦しむ人が多くいます。

また土地を手放さずに済んだとしても、いつ銃撃戦が始まるか分からないような緊迫したなかで食料を育てて収穫することは、非常に難しいことです。

飢餓の原因3.大雨、洪水、噴火、地震などの自然災害

自然災害も飢餓の原因となっています。
田畑で植物を育て、問題なく育っていたとしても、自然災害を受けてしまうと収穫がうまくできません。
また建物が倒壊すると、住む場所や仕事など、さまざまなものを失ってしまいます。

日本でも、自然災害によって生活が困窮した人が多くいます。
この人々のなかにも職を失い、食料に困った人もいたことでしょう。

日本であれば支援の手が指し延ばされますが、貧困が深刻な地域では、このような支援を十分に受けることができません。

SDGs目標2「飢餓をゼロに」を達成するために取り組まれていること

SDGs目標2「飢餓をゼロに」を達成するために取り組まれていること

SDGs目標2「飢餓をゼロに」の達成には、持続可能な取り組みが不可欠です。

現在、貧困が貧国な地域を中心に支援団体より寄付金を送ることが行われています。
この寄付金によって、食料を手にできた人々もいるかもしれません。
しかし、これはSDGsの「持続可能な取り組み」とはいえません。

貧困が深刻な地域の人々が、自分たちの手で自分たちの生活を安定させることができるように支援する仕組み作りがSDGs目標2「飢餓をゼロに」の目標達成につながるのです。

例えば、今取り組まれていることとして「農業システム」があります。

自然災害の影響を少しでも受けにくい農業システムを整えること、災害を受けてもすぐに回復に取り組めるシステムを作ること、けれど地域の人々の生活を大きく変化させてしまうことがないように気を付けることなどを配慮しながら、農業システムの提供が進められているのです。

これによって、自然災害が起きても、地域の人々の手で問題を解決していくことができます。

SDGs目標2「飢餓をゼロに」を達成するために私たちができること

SDGs目標2「飢餓をゼロに」を達成するために私たちができること

日本でも近年になって注目され始めている「食品ロス」を解消することが、貧困状態の人々を救うことに繋がります。

日本における食品ロスは、年間612万トンとされており、これは大型トラック1,680台分もの食品が処分されていることを意味しています。
具体的にいえば、1人で毎日おにぎりを1~2個も処分しているのです。
家族が3~5人だとすると、家族で何個分のおにぎりを食べずに処分していることになるのでしょう。

日本は食料自給率が低いために、多くの食料を海外から輸入しているのにも関わらず、多くの食材を処分しています。
しかし、日本から世界中の貧困で苦しむ人へ送る食料は、私たちが処分している食料の3分の1しかありません。

つまり、本当に困っている人のもとへ食料が回らず、私たちは食べもせずに処分して、寄付金を送っているのです。

SDGs目標2「飢餓をゼロに」を達成するための取り組みで、「持続可能な目標であることの重要さ」が伝わるのではないでしょうか。

買い物に行く前に冷蔵庫や保存食のチェックをする必要以上に買い過ぎない賞味期限が短いものから食品を食べていくなどは、今すぐに私たちでも取り組めることです。

ひとりひとりの心がけが、大きな目標達成に繋がります。
私たちも意識して毎日を過ごしていきましょう。

まとめ

まとめ

SDGs目標2「飢餓をゼロに」とは、飢餓で苦しむ人々のために達成したい目標です。
2030年までに達成し、その後も支援を送り続ければ、世界の状況は大きく変わるでしょう。

農業システムなどの地域の人々が自らできることを普及させることは個人には難しいかもしれません。
しかし、食料は私たちにとっても身近なもので、心がけで変化させることができるものでもあります。

多くの人に食料が届くよう、私たちができることから取り組んでみてはいかがでしょうか。

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