今年の秋も「おにぎりアクション」が行われます。
世界では飢餓や栄養失調で苦しむ人々がいる一方で、肥満などの生活習慣病を抱える人々も増えています。
おにぎりアクションとは、世界で起こる「食の不均等」の問題に向き合うことで持続可能な社会を目指す取り組みです。
参加方法は おにぎりの写真を撮って、SNSや特設サイトに投稿するだけ。
私たち日本人にとって身近な「おにぎり」で、アフリカ・アジアの子供たちに給食を届けられるのです。
誰もが気軽に参加できるソーシャルアクションが、飢餓の解消とSDGsの5つの目標達成に貢献します。
おにぎりアクションとは? 世界の不平等を解決するアクション
毎年10月16日は、「世界食料デー」です。
世界の食料問題について考える日として、1981年に国連が定めました。
飢餓に苦しむ世界中の人々や誰もが健康的な食事をとれることの大切さについて考え、人々が協力しあって、世界で起こる栄養失調や飢餓、貧困を解決することを目的としています。
世界食料デーには世界中でさまざまなイベントが開催されており、その一つが「おにぎりアクション」です。
おにぎりアクションとは、おにぎりの写真をSNSかおにぎりアクション特設サイトに投稿すると、NPO法人TABLE FOR TWO INTERNATIONALを通して、世界の子どもたちに給食をプレゼントするイベントです。
約1ヶ月のあいだ開催されます。
おにぎりアクションは2015年から始まり、これまでに約680万食もの学校給食がアフリカやアジアの子どもたちに届けられました。
世界で起きている食料問題とSDGs
地球上で生きるすべての人が十分な食事をとれるだけの食料が生産されている昨今でも、9人に1人が食事を充分にとれない飢餓状態にあり、貧しい環境下で生活しています。
南アジアとサハラ以南のアフリカでは、深刻な貧困が最も多い地域です。
重度の栄養不良や発達不全で苦しむ子どもたちの多くが、これらの地域で暮らしています。
飲み水の確保に苦労している人々も世界にはまだ多くいるのです。
世界には生活に困っている人が多くおり、取り残されている人がたくさんいるという状況を理解し、想像しながら生活する必要があります。
SDGsの取り組み目標2 の「飢餓をゼロに」では、2030年までに飢餓とあらゆる栄養不良を撲滅し、特に貧困層や幼児などの脆弱な立場の人々が安全に暮らせ、栄養のある食事をとれることを目標にしています。
おにぎりアクションで給食を届ける効果
おにぎりアクションに参加すると、子どもたちに給食が届けられるだけではなく、社会で起こるさまざまな問題の解決へ貢献することにつながります。
パートナーシップを通じて社会課題を解決
おにぎりアクションでは、協賛パートナーとなるNPOや企業・自治体・学校などが、1枚の写真投稿につき 5食分の給食を提供することによって実現しています。
それぞれの強みを活かしながら、世界で起こる食の不均等の問題に取り組むことによって、社会性と経済性を図りながら持続可能な活動と規模の拡大を目指すことができます。
子どもたちが教育を受ける機会を創出
おにぎりの写真投稿によって学校に給食が届けられると、子どもたちの栄養面を改善できるだけではありません。
経済的な事情があって学校に通えない子どもたちが、給食があるおかけで登校するきっかけになるのです。
これにより、貧しい子どもたちが教育を受ける機会を得られます。
SDGsの5つの目標に貢献
日本人のソウルフードである「おにぎり」。
身近なテーマで誰もが気軽に参加でき、写真投稿によってSDGsの5つの目標達成に貢献できます。
目標1. 貧困をなくそう
目標2. 飢餓をゼロに
目標4. 質の高い教育をみんなに
目標10. 人や国の不平等をなくそう
目標17. パートナーシップで目的を達成しよう
おにぎりアクションへの参加方法
おにぎりアクションは、誰でも気軽に参加できるイベントです。
必要なものは、おにぎりだけ。
手作りのおにぎりでも、お店で買ったおにぎりでもOK。
おにぎりと一緒に写真撮影をするのはもちろん、おにぎりだけでの撮影でも良いので簡単です。
投稿方法は、おにぎりアクションの公式サイトに写真をアップロードする、もしくはSNS(Instagram、Twitter、Facebook)で、#OnigiriAction とコメントを付けて写真を投稿するだけ。
10月6日〜11月6日の期間中に何回でも投稿できて、投稿はずっと無料です。
TABLE FOR TWO を通じて、写真1枚の投稿につき、学校給食を5食も届けられます。
参照元:おにぎりアクション公式サイト
まとめ
今回は、世界の食料問題について考える「世界食料デー」を記念して開催される「おにぎりアクション」を紹介しました。
2022年のおにぎりアクションの開催期間は10月6日から11月6日まで。
期間中に「おにぎり」をSNSや特設サイトに写真投稿すると、NPO法人TABLE FOR TWOを通じてアフリカやアジアの子どもたちに給食を届けられるイベントです。
日本のソウルフード「おにぎり」で、貧困や飢餓をなくすことに貢献できるのです。
世界には重度の栄養不良や発達不全で苦しむ子どもがたくさんいます。
学校に給食があることによって、子どもたちの生活が救われ、教育の機会も得られます。
おにぎりアクションを通して、誰もが取り残されない社会づくりに参加してみましょう。
参照元:
・~一度、私たちの食料について考えてみませんか~|農林水産省ホームページ
・TABLE FOR TWO ホームページ