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BPAフリーとはどんな意味がある?BPAがもたらすリスクや製品についても解説

マイボトルが一般化しつつある昨今、よく目にするようになったのが「BPAフリー」の認証マークです。
しかし、見たことはあるけれど、「BPAフリー」が何を意味するか分からない人も少なくありません。

今回は、BPAフリーについて解説するとともに、BPAがもたらすリスクやBPAフリーの製品について解説します。

BPAフリーとは

BPAフリーとは

BPAとは、「ビスフェノールA」という化学物質のことで、ポリカーボネートやエポキシ樹脂の原料として一般的に使用されています。
つまり、BPAフリーはビスフェノールAが含まれていない製品のことです。

BPAが飲食に使う容器に使用されていると、口から体内に入りリスクがあると言われています。
BPAによるリスクが問題視されている近年、BPAフリーを謳う製品が増えてきました。

BPAによるリスクとは

BPAによるリスクとは

厚生労働省の公式ページでは、BPAは様々な毒性試験の結果から、無毒性量が求められていると明記されています。
無毒性量とは、毒性試験において有害な影響が見受けられなかった最大量のことです。
1993年には、この無毒性量を踏まえた上で、種類の違いや個体差なども考慮し、BPAのヒトにおける耐容一日摂取量は0.05mg /kg(体重)と決められました。

このルールに基づき、食品衛生法の規格基準では、ポリカーボネートを原料とする製品から溶出されるBPAの試験規格を2.5μg/ml(2.5ppm)以下と制限されています。

現在、問題視されているBPAの主なリスクは以下の通りです。

・乳がんや前立腺がんが発症するリスクが高まる
・不妊症や生殖細胞が少なくなる
・肥満
・糖尿病
・心血管疾患リスク

参照元:ビスフェノールAについてのQ&A|厚生労働省

世界におけるBPAへの対応

世界におけるBPAへの対応

日本では、前項で触れたように、製品に含まれるBPAの量が規制されています。
とはいえ、少ない量のBPAがどの程度悪影響を与えるかは、不確定な部分が多く議論されている最中というのが現状です。

こうした中、BPAフリーを目指す動きをしている国も多くあります。
フランスでは、食品に関わる全ての梱包やコンテナ、調理器具に至るまで、BPAが含まれている製品は製造することができません。
さらに、輸入や輸出、販売も禁止されているほど厳しいルールが設けられています。

そのほか、アメリカ・カリフォルニア州では、BPAが含まれる製品について明確で、合理的な警告を表示しなければなりません。

BPAフリーの製品例

BPAフリーの製品例

BPAは、成人よりも乳児にとって危険という報告が多く、BPAフリー製品もベビー用品に多く見られます。

続いては、BPA製品の中から広く販売されている3製品を見ていきましょう。

スタッシャー(Stasher)

BPAだけではなく、BPSや鉛なども含まれていないシリコーン容器がアメリカ・カリフォルニアで生まれた「スタッシャー」です。
日本の食品検査やアメリカ、カナダ、欧州連合の食品安全基準を満たした100%シリコーンで作られており、洗って幾度も使え、見た目にもおしゃれなので非常に人気があります。

さらに耐熱機能もあるため、保存に加えて調理をする上でも重宝するでしょう。

参照元:Stasher公式ページ

クリーンカンティーン(Klean Kanteen)

2004年にアメリカ・カリフォルニア北部で誕生したのが、BPAフリーのステンレスボトル「クリーンカンティーン」です。

定番のボトルから保存容器、子供用の哺乳瓶なども提供しており、大人から乳児まで安心して利用できるブランドといえます。

参照元:Klean Kanteen公式ページ

サンク(CINK)

環境保護の先進国であるスウェーデンで生まれたBPAフリーの製品が「サンク」のバンブーボウルです。
竹製の箸を製造する際に、破棄されていた部分をリサイクルして誕生しました。

BPAフリーであると同時に、環境にも配慮した製品として人気があります。
デザインもおしゃれなので、ギフトとして贈る人も多いでしょう。

参照元:CINK公式ページ

化学物質のリスクを避けるために

化学物質のリスクを避けるために

BPAフリーと謳いながら、BPAに変わる化学物質を使った製品も少なくありません。
例えば、BPS(ビスフェノールS)という物質が使われた製品が代表的でしょう。

BPSは、BPAのように人体に対するリスクの研究が不十分であり、どの程度のリスクがあるか分かっていません。
BPAも未だ研究段階ではありますが、BPSはさらにリスクが高い可能性があるといえるでしょう。

BPAを避けたからといって、必ずしも安全な製品とは限らないことを念頭においておくことが大切です。
化学物質のリスクを避けるためには、BPA以外の物質についてもアンテナを張る必要があります。

まとめ

まとめ

現在、日本を含めた世界中で、化学物質を使ったプラスチック製品が多く流通しています。
もちろんプラスチック製品は便利であり、ほとんどの人の生活に浸透しているでしょう。
しかしBPAに代表されるように、化学物質を使った製品は、人体に少なからず悪影響をもたらす可能性があることは、覚えておきたいポイントです。

出来るだけBPAフリーの製品を選ぶことで、子供達や自分自身の健康に繋がるだけではなく、環境にも大きく影響します。
全てのアイテムをBPAフリーに変えるのはハードルが高いですが、水筒や保存容器であれば、気軽に導入しやすいのではないでしょうか。

1つでもBPAフリーにすることで、健康はもちろん環境に対しても意識が向きやすくなるでしょう。

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