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フェアトレードの歴史を紹介!慈善からビジネスへと展開

第二次世界大戦後の1946年のアメリカでのチャリティーバザーが、フェアトレードの最初だと言われています。
そこから、ヨーロッパなどの国で途上国の商品を購入する、チャリティーの側面の強いオルタナティブトレードが活発になっていきました。

途上国の商品を購入して、貧困に苦しむ生産者の生活を豊かにするという考え方の下で、「もう一つの市場」としてオルタナティブトレードは現在でも続いています。

しかし、1980年半ばごろからオルタナティブトレード市場が停滞していきました。
チャリティー面の強いオルタナティブトレードは、ごく一部の志の高い人のみが購入していたこともあり、市場規模が広がらなかったのでした。

そこで、一般の消費者にも途上国の製品を届けるため、企業活動に組み込むための公正な取引をするフェアトレードへと変わっていきました。それでは、詳しくフェアトレードの歴史についてみていきましょう。

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フェアトレードの歴史

フェアトレードの歴史

フェアトレードの始まりは、1946年のアメリカでのチャリティーバザーと言われています。

その後、途上国の貧困に苦しむ生産者の自立を促すための取引として、オルタナティブトレード、フェアトレードと市場と呼称が変わっていきました。

最初はチャリティーだった

フェアトレードは、1946年のアメリカで始まったとされています。
Ten thousand villageという国際協力のNGOが、プエルトリコの伝統工芸品などの手芸品を購入し、チャリティーバザーで販売したのが最初のフェアトレードと言われています。

プエルトリコは当時、貧困に苦しんでいる地域だったため、現地の人を支援する慈善貿易として行われました。

オルタナティブトレードへの変化

最初は貧困地域の支援のためのチャリティーとして、貧困地域の生産物を購入する活動でした。
しかし次第に、一時的な支援ではなく、生産者の自立を促すための取引をする考え方が1960年代に広まり始めました。

チャリティーでは支援するだけになってしまいますが、途上国や貧困に苦しむ地域の人たちが経済的に自立できるように取引の仕組みを変えていきました。
それを「オルタナティブトレード」と呼ぶようになっていきます。

「オルタナティブ」とは、代案、主流とは別の方法などの意味のある言葉で、オルタナティブトレードは、「もう一つの市場」という意味を含めていきます。

オルタナティブトレードの大きな流れを作ったのが、オランダの第三世界グループ(Third World Group)です。

第三世界ショップを展開し、発展途上国の黒糖や手芸品を販売し、「第三世界の商品を購入することは、貧困に苦しむ地域の人を豊かにする」と謳ったのでした。

第三世界とは、アフリカ・アジア・ラテンアメリカなど、冷戦時に旧植民地や従属国などの発展途上国を指す言葉です。
第三世界グループは、新植民地主義などの新帝国主義に反対しており、第三世界ショップのなどの発展途上国の生産者の支援をする活動が、ヨーロッパで活発になりました。

こうした流れが、1980年代までのオルタナティブトレードを広めていったのでした。
今では、第三世界という言葉は、あまり使われなくなっています。

ビジネスとしてフェアトレードへ

オルタナティブトレードは現在も行われていますが、1980年半ばになってオルタナティブトレードの市場が停滞してしまいました。

それは、品質に問題があったからです。
オルタナティブトレードは、途上国の人々の生活が豊かになるように助けたいという気持ちが強く、品質にこだわる人が少ない傾向でした。
そのため、オルタナティブトレードの商品は、多少品質が悪くても取引されていました。

しかし、そうした倫理的消費者と呼ばれる人々は全人口でも数%で、オルタナティブトレード市場はすぐに供給過多になってしまい、市場が停滞してしまったのでした。

ごく一部の倫理的消費者だけでなく、一般の消費者にも途上国の製品を購入してもらうために、商品の品質を上げなければいけなくなりました。
そして、もう一つの市場としてのオルタナティブトレードではなく、一般の市場で公正な価格で取引できるように、フェアトレードへと呼称も変わっていきました。

一般消費者に製品を提供するのは、一般の営利企業です。
途上国の商品を営利色が強い企業活動にも適正な価格で取引する活動は、どんどん広まっていったのでした。

フェアトレード商品を購入して社会貢献

フェアトレード商品を購入して社会貢献

フェアトレードの商品はチャリティーの要素もありますが、商品取引の仕組みの一部として認知し始めてきています。
特にこれからはSDGs(国際的な持続可能な開発目標)が掲げる貧困をなくすために、フェアトレード商品が広まっていく可能性があります。

日本でもコーヒーやチョコレートなど、身近な製品がフェアトレードの対象になっているものが多くあります。

もしコーヒーを良く飲むのであれば、コーヒーショップのサイトなどを確認して、フェアトレードの製品を扱っているなど確認して購入してみてください。
特にコーヒー農家は、長らく貧困に苦しんできたため、途上国の零細農家などの支援に繋がります。

まとめ

まとめ

1946年からアメリカで始まったフェアトレードの歴史は、最初は慈善活動の側面が強く、倫理的消費者と言われるごく一部の人しか参加していない市場でした。

途上国を応援する気持ちが強い倫理的消費者は、全人口のごく一部なため、1980年半ばから市場が停滞し広まっていかなくなってしまいました。
それは、途上国の生産者の支援になるとのことで、多少質が悪い製品でも取引されていたことが原因でもあります。

一般の消費者にも途上国の質の良い製品を届けるため、営利を求めた企業活動へ組み込む仕組みを目指したのが、フェアトレードです。
日本では、コーヒーやチョコレートがフェアトレードの代表的な商品です。

フェアトレード商品を購入すれば、発展途上国の生産者の自立に繋がります。
多少価格は上がる商品もありますが、これからはSDGsなど社会貢献することが求められる時代になってきています。

普段の買い物で、値段だけではなくフェアトレード商品なのか確認しながら購入すると良いかもしれません。

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