人や国の不平等をなくそう

フェアトレードって最近よく聞くけど何?コーヒー農家を例に解説!

フェアトレードとは、公正な貿易のことを言います。

コーヒーやチョコレートの原料のコーヒー豆やカカオの大半は、発展途上国で生産されています。
しかし、取引の中で企業の力が強く、商品が安く買いたたかれてしまうことが多くありました。
作った商品が安く買われてしまうと、当然働いている生産者や畑などの労働者の賃金が低くなります。

こうした農場経営に関わっている発展途上国の人たちは、安い賃金のため生活を維持するのにも困窮してしまいます。
貧困に陥ってしまうと、子どもに教育を受けさせられなかったり、児童労働を強いてしまったり、貧困の負の連鎖が発生してしまうのです。

こうした貧困の問題を解決しようと、フェアトレードの考え方と取引が近年盛んになってきました。
フェアトレード製品は、適正価格で取引されるので、現地の生産者や労働者が生活に十分な収入を確保することができます。

持続可能な社会の実現のためにも、フェアトレードの取り組みは大切になっていくでしょう。

フェアトレードとは何か

フェアトレードとはなにか

最近よく聞くようになったフェアトレードですが、直訳すると「公正な貿易」です。
安く買いたたかれる傾向の強い発展途上国産の原料などを、適正な価格で取引する取り組みです。

フェアトレードを語るうえで代表的な商品は、コーヒーやチョコレートなどが挙げられます。
コーヒーやチョコレートなどの原料のコーヒー豆やカカオが栽培できる環境は、ほとんどが発展途上国に位置しているからです。

先進国で大量に消費されるコーヒーやチョコレートの原料は、発展途上国の安価な労働力を搾取して作られたものが多く、これからの持続可能な社会を目指すために是正しなければいけない問題です。

不公平な取引による弊害

作った商品を適正な価格で取引できないと、生産者や畑などの労働者が生活に十分な賃金を得ることができなくなってしまいます。
どれだけ働いて、出荷量を増やしたとしても、賃金が安いと日々の生活に困窮してしまいます。

また、こうした貧困社会になってしまうと、子どもたちに教育を受けさせることができず、子どもたち自身にも労働させる児童労働の問題も発生してしまうのです。

生活に困窮するということは、体調が悪くなっても病院に行くことが出来なかったり、教育を受けられなかった子どもたちも、将来職に就けなかったりなどの負の連鎖が続いてしまうのです。

取引では、買い付けをする企業の力が強く、安い金額での取引を強いられ、不利益を受けている発展途上国の問題があるため、フェアトレードの考え方や取引は次第に広まってきています。

世界のフェアトレードの認証機関

世界のフェアトレードの認証機関

フェアトレードは、第二次世界大戦後の1946年にアメリカのNGO団体がプエルトリコの女性たちが作る伝統工芸品を、アメリカで販売したのが最初と言われています。

時を経て、1996年にはフェアトレードの製品である認証を発行する国際フェアトレード機構(Fairtrade International)が発足し、認証を受けた製品が国際フェアトレード認証ラベルを付けることが許されています。

フェアトレードの歴史については下記のコラムで詳しく解説しています。

[sitecard subtitle=関連記事 url=https://mirasus.jp/sdgs/reduced-inqualities/1943]

そして、国際フェアトレード認証ラベルは製品に対する認定で、国際的な3つの原則基準をもとに審査されます。

その3つの基準は以下です。

・経済的基準:フェアトレードのための商品の最低取引価格の取り決めなど
・社会的基準:安全な労働環境であることや児童労働などの禁止など
・環境的基準:農薬や薬品の適正使用(大量に農薬をまくなどをしない)など

参照元:国際フェアトレード基準|FAIRTRADEJAPAN

他に、団体に対してフェアトレードの認定をするWFTO(World Fair Trade Organization)という団体も1989年に発足しました。

WFTOの認定を受けるには、企業や団体のある一つの事業のみでなく、全部の事業がフェアトレードの基準を満たしている必要があります。

その基準は以下の10個です。

・生産者に仕事の機会を提供する
・事業の透明性を保つ
・公正な取引を実践する
・生産者に公正な対価を支払う
・児童労働および強制労働を排除する
・差別をせず、男女平等と結社の自由を守る
・安全で健康的な労働条件を守る労働条件
・生産者のキャパシティビルディングを支援する
・フェアトレードを推進する
・環境に配慮する

参照元:フェアトレードの10の指針|peopletree

日本でのフェアトレード基準はない

日本でも国際フェアトレード認証ラベルのついた製品やWFTOの認証を受けた企業の製品を購入することは可能です。

しかし、日本では明確なフェアトレードの基準を定めていないため、独自に発展途上国の製品を適正な価格で取引していると謳っても、罰則などは科されません。
そのため、認証が付いていないフェアトレード製品として販売されているものも多く存在します。

企業が努力して、独自ルートで生産者と公正な価格で取引している製品はたくさんあります。

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コーヒー農家の事例からフェアトレードを知る

コーヒー農家の事例からフェアトレードを知る

フェアトレードの話をする際の代表的な商品は、コーヒーです。
日本のみならず世界でコーヒーは毎日大量に消費されています。

特に先進国では、コーヒー豆のほとんどを輸入に頼っているため、フェアトレードの対象や注目を集めることが多いです。

コーヒーベルトは発展途上国が集中

コーヒー農家は小規模農園がほとんどで、過酷な労働環境と不利な取引をさせられているケースが多く、貧困に苦しんでいる農家が多いです。

また、コーヒー豆がなるコーヒーの木は、コーヒーベルトと言われる、コーヒーの木の栽培に適した地球の赤道を中心とした熱帯地域が存在しています。このコーヒーベルトは、ほとんど発展途上国が位置している地域です。

良質なコーヒーの栽培地の条件は以下となっていて、コーヒーベルトの中地域でも、この条件下でないと美味しいコーヒーは出来ないようです。

・雨季と乾季があり、降雨量が年間1,800㎜~2,500㎜
・昼と夜の寒暖差があり、年平均気温が20℃程度
・水はけの良い肥沃な土地
・強烈な直射日光はダメだが、多くも少なくもない日照時間
・標高が500~2500mの土地

コーヒーの産地として有名な南米のコロンビア、アフリカのエチオピアなどが挙げられます。

スターバックスの取り組み

コーヒーチェーンで世界的に有名なスターバックスも、コーヒー産地の支援を行っています。

スターバックスは、倫理的な調達を明言し、店舗で提供されるコーヒーの99%をフェアトレードやC.A.F.E.プラクティスと言われる購買ガイドラインを通して購入しています。

C.A.F.E. (Coffee And Farmer Equity) プラクティスは、児童労働の規制や土壌の汚染防止など、フェアトレードと同じような基準です。

参照元:C.A.F.E.プラクティス|starbucks公式HP 

また、スターバックスは、毎月20日を「Ethically Connecting Day ~エシカルなコーヒーの日~」として、一部の店舗でイベントなどを行っています。
エシカルとは、「倫理的な」という意味です。
倫理に即した取引をした製品を、お客様にも意識してもらうためとのことです。

他にもスターバックスでは、生産者への低金利での融資や、学校建設などの社会的な開発への投資など、生産地を支援する取り組みも行っています。

参照元:コーヒー生産地への支援|starbucks公式HP

他にもフェアトレードに取り組み企業はたくさんあります。下記の記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

[sitecard subtitle=関連記事 url=https://mirasus.jp/sdgs/reduced-inqualities/2793]

まとめ

まとめ

フェアトレードとは、公正で適切な価格で取引をすることを言います。
安すぎる価格で商品が取引されることで、貧困に苦しむ発展途上国の生産者や労働者に生活に十分な賃金収入が得られないことが問題になっているためです。

安価な労働賃金のため、どんなに働いても貧困から抜け出せず、子どもにも労働を強いる環境になってしまうことがあります。
貧困のために働かなければならない子どもは、教育を受ける時間とお金がありません。
そのため、子どもが成長した後、もっと稼げる仕事に就ける可能性が低くなってしまい、貧困の負の連鎖が続いてしまいます。

フェアトレードを話す上で代表的な商品はコーヒーで、コーヒー農家も貧困に苦しんでいることが多いです。
フェアトレードは、そうした貧困などの問題をなくすためにも、必要な考え方であり取引です。

これからフェアトレード商品が多くなり取引されれば、海外の発展途上国の人々の暮らしが良くなっていくでしょう。
生産者の生活が安定すれば、持続可能な生産ができるようになります。

これからは、フェアトレード商品を見かけたら手に取って見てはいかがでしょうか。

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