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エシカル金融とは?社会的影響力やESG投資との関連などを解説

エシカル金融とは人や環境、地域社会に配慮した投資姿勢や考え方を指します。
ESG投資と同様に欧米を中心に普及している考え方であり、将来的に重要性が増す考え方です。

この記事ではエシカル金融やエシカル金融が私達の社会に与える影響、エシカル金融の基準となるESG投資について解説します。

エシカル金融とは?

エシカル金融とは?

お金を貯金している人の多くは、銀行口座に預金しているのではないでしょうか?
実は、銀行預金は投資行為です。

銀行は人々から預かった預金を原資として、成長性や将来性のある企業に融資をします。
企業は融資されたお金に利子をつけて、銀行に返済し、銀行は預金者に利子という形で還元します。

エシカル金融とは銀行の投資先が人や地球環境、社会に配慮した企業になっているかに配慮すること、または私たち投資家が地球環境や地域、社会に配慮してお金を融通することを指します。

従来の銀行は利益を追求するために産業や企業の成長性を判断して、投資や融資を行っていました。
しかし、近年ではエシカル金融を仕組み化するために、預金者から預かった預金を環境や社会に配慮した企業やプロジェクトに融資する「エシカルバンク」も登場しています。

欧米では環境保護意識の高まりとともにさかんになった考え方であり、「オルタナティブバンク」「サステナブルバンク」とも呼ばれています。

エシカル金融が世界を変える

エシカル金融が世界を変える

エシカル金融は、私達の住んでいる社会にどのような影響を与えるのでしょうか?

エシカル金融という考え方が普及している現在でも、逆行しているような企業やプロジェクトも存在します。
地球温暖化の原因となる石炭や石油などの化石燃料、環境破壊や人権侵害、戦争を促進する武器や核燃料などに投資する企業やプロジェクトです。

エシカル金融という考え方をもった投資家は、これらの企業やプロジェクトには投資しません。
そればかりか、これまで投資していた企業から投資資金を他撤退したり、銀行預金を解約するという動きをします。

このような動きを「ダイベストメント」と言いますが、このように人や地球環境、社会に配慮していない倫理的に問題のある企業や金融機関から株式や債券、預金などの資金を引き上げることによって、お金の力を使って社会や環境を守ることができます。

個人や企業、団体に向けてダイベストメントのキャンペーン活動を行っている国際環境NGO「350.org」によれば、ダイベストメントを表明した投資家や企業の資産は6兆ドルを超えています。これは日本円で約600兆円という大金です。

エシカル金融の基準となる’’指標”

エシカル金融の基準となる’’指標”

エシカル金融とは人や地球環境、社会に配慮した倫理ある投資行為を指します。

多くの人にとってエシカル金融よりも馴染み深いであろうESG投資やSDGsはエシカル金融の代表格であり、投資行為やプロジェクトが「エシカル」かどうかを判断するために指標にもなりえます。

ESG投資とは?

従来、金融機関や投資家が投資や融資を行う場合には、企業の財務情報やキャッシュフロー、利益率などが重視されてきました。
これに加えて、非財務情報である環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)に配慮している企業を重視、選別して投資することをESG投資と呼びます。

ESGに関する要素はさまざまですが、”E”は地球温暖防止や再生エネルギー、”S”は女性活躍推進や労働環境の改善、”G”は取締役の構成や不祥事を防ぐ経営などが挙げられます。

これらの企業やプロジェクトに投資をすることは社会的意義が大きいほか、人々の環境保護意識や人権に対する意識が高まる中で成長性のある企業とも言えます。

ESG投資という考え方は欧米を中心に広く普及しており、”Global Sustainable Review”によれば、世界の投資額の26.3%(22.8兆ドル)がESG投資となっています。
特に、公的年金基金など大きな資産を超長期で運用する機関投資家はリスク管理の観点からESGを捉えています。

投資家にとって、投資先の企業の価値が持続的に成長し、ひいては資本市場全体が持続的に発展することが重要です。
そして、長期的に資本市場は外部の環境や社会問題の影響からは逃れられず、リスクヘッジの観点からも環境や社会に拝領した投資が不可欠といえます。

中長期的なフリーキャッシュフロー創出力など企業価値向上が期待できる企業を見極めることで、投資リスクの軽減に努めています。

ESGやエシカル金融に配慮した投資を行うことで、長期的にリターンを追求することができると期待されます。

このように環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)に配慮した企業やプロジェクトに投資をすることも、「エシカル金融」の一つと言えるでしょう。

ESG投資を意識したエシカル金融の例

日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が東証一部上場企業を対象に実施したアンケートによれば、「SDGsへの取り組みを始めている」と回答した企業が45%、「SDGsへの取り組みを検討中」と答えた企業は39%を占めました。

このように、日本を代表する企業においてESG投資が一般的なものになりつつあることが分かります。

また、GPIF自体もESG投資に大きく舵を切っています。
投資にESGの視点を組み入れることなどを原則として掲げる国連責任投資原則(PRI)に署名し、2017年には1兆円規模のESG投資を開始しました。

今後は3兆円まで拡大する方針であり、官民ともにESG投資やエシカル金融を意識した投資が普及することが期待されています。

SDGsとは

SDGsとは”Sustainable Development Goals”の略であり、持続的な開発目標という意味です。

2015年9月の国連サミットで加盟国によって決められた、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。

これらの開発目標は、17のゴール・169のターゲットから構成されています。

具体的な目標は、以下のとおりです。

・貧困をなくそう
・飢餓をゼロに
・すべての人に健康と福祉を
・質の高い教育をみんなに
・ジェンダー平等を実現しよう
・安全な水とトイレを世界中に
・エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
・働きがいも経済成長も
・産業と技術革新の基盤を作ろう
・人や国の不平等をなくそう
・住み続けられるまちづくりを
・つくる責任、つかう責任
・気候変動に具体的な対策を
・海の豊かさを守ろう
・陸の豊かさも守ろう
・平和と公正をすべての人に
・パートナーシップで目標を達成しよう

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これらのゴールを目指して投資を行うことも「エシカル金融」と言えるでしょう。

まとめ

まとめ

エシカル金融は人・環境・地域社会に配慮した投資のあり方です。
ESG投資やSDGsなどが具体的な指標になるでしょう。

個人がエシカル金融を意識することで社会全体に影響を与えて、持続可能な社会を作ることができます。

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