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つくる責任 つかう責任

環境に優しい服を着よう!エシカルファッションブランドを紹介

近年、ファッション業界では「ファストファッション」から「エシカルファッション」への転換が求められています。
大量生産・大量消費・大量廃棄を続けてきた裏側で、環境や人に多くの負荷をかけてきたことが表面化し、業界では新しいブランドの方向性が見られるようになりました。

エシカルファッションとは、環境や人、社会のことを考えて取り入れるファッションのこと。
生産者と消費者のいずれもが、「つくる責任、つかう責任」をよく理解することが、持続可能な社会につながる一歩です。

エシカルファッションを展開するブランドに目を向け、環境に優しい服を選んでみませんか?

エシカルファッションとは?

エシカルファッションとは?

エシカルファッションとは、倫理的なファッションのことです。
気候変動や貧困、人権といった社会問題に配慮した商品を選ぶ「エシカル消費」が求められています。

ファッション産業では、原材料の調達〜生産〜輸送、販売〜廃棄にいたるまで、あらゆる過程で環境に大きな影響をあたえています。
トレンドのファッションアイテムを安価で購入し、ワンシーズンで使い捨てる消費モデルは、世界が抱える問題を軽視した行動となりかねません。

SDGsの目標12「つくる責任、つかう責任」を果たすために、消費者としてできることには、次のようなことがあります。

・リサイクル素材を使った商品を買う
・売上金の一部が寄付される商品を選ぶ
・児童労働に関与しない商品を買う
・安さを理由に買わない
・お手入れをしながら長く大切に着る

環境や人、社会に優しいエシカルファッションを始めましょう。

参照元:エシカル消費とは|消費者庁

人や環境に優しいエシカルファッションブランドを紹介

人や環境に優しいエシカルファッションブランドを紹介

環境問題への関心の高まりから、エシカルファッションを展開するブランドが国内外で増えています。
さまざまなコンセプトが見られますので、共感するブランドが見つかるのではないでしょうか。

注目のファッションブランドを紹介します。

BRING|古着の回収で服から服をつくる

BRING

引用元:https://bring.org/pages/bring_shop

BRING(ブリング)は、さまざまなブランドと連携して古着を回収しています。
独自の技術で洋服の原料へと再生し、何度でも洋服に循環させる「サーキュラーエコノミー」を実装するブランドです。

不要になった洋服を回収し、服の中のポリエステルをもう一度ポリエステルの原料へと再生しています。
ポリエステルを減らす・使わない手段ではなく、ポリエステルをサステナブルな原料へと変える方法で、環境と向き合っています。

シンプルでスタイリッシュなカジュアルウェアが揃うリアルショップにも注目です。

参照元:BRING

PRISTINE|オーガニックコットンを使ったものづくり

PAISTINE

引用元:https://www.pristine-official.jp/organic_cotton

PRISTINE(プリスティン)は、ものづくりにおけるすべての工程で、地球や環境、人に優しい方法を選ぶブランド。
オーガニックコットンを使用し、綿そのものの色合いを活かした、染色をしない製品づくりが魅力です。

オーガニックコットンを選ぶ一番の理由は、永く使えるから。
オーガニックコットンは、気持ちが良いこと、働く人が幸せであること、地球を守れることなどたくさんのメリットがあります。

日本で培われた伝統や職人の技術を活かせるよう、Made in Japan にこだわっています。

参照元:PRISTINE

tennen|ゴミを出さず土に還る服

tennen

引用元:https://tennengood.com/

Tennen(てんねん)は、「ゴミにならず、100%土に還る服であること」をコンセプトとするブランドです。
Tennenの服は、生地やボタン、ネーム、縫い糸まで、すべて天然素材を使用しています。

コットン、ヘンプ、シルクといった天然素材は、正しいかたちで栽培・生産されたもの。職人気質や相違工夫のマインドが根付いた Made in Japanへのこだわりもあります。

関わるすべての人がハッピーでいられることを大切した服作りが魅力です。

参照元:tennen

MAITO|草木染めと日本の職人技術

MAITO

引用元:https://maitokomuro.com/shop-list/

MAITO(マイト)は、天然素材とMade in Japanをコンセプトにし、草木染めの服や生活雑貨を展開するブランドです。

日本の伝統や職人さんの技術、さまざまな自然の恵みを大切にしたものづくりが特徴。
素晴らしい作り手さんの技術を残したいという想いで、全国各地の職人さんのもとへ訪れることから服作りがはじまります。

レザーやニットアイテム、ハンカチやスニーカーなどさまざまな製品が、100%植物由来の草木染めで仕上がります。
自然な色合いで、ベーシックでシンプルな服は、いつまでも色褪せません。

直営店では草木染めのワークショップも開催しています。

参照元:Maito Design Works

SOLIT!|どれも誰も取り残さない社会を目指す服

SOLIT!

引用元:https://solit-japan.com/pages/about-solit-ja

SOLIT!(ソリット)が目指すのは、多様な人、動植物、地球環境も、どれも誰も残さない社会の実現。
「必要なものを、必要な人に、必要な分だけ」にこだわり、完全受注型のファッションサービスを提案するブランドです。

身体の特徴や好みに合わせて、1600パターン以上の組み合わせから、自分のための服をカスタマイズできることが特徴。
ファッション関係者や医療・福祉従事者などが連携し、まだ世の中にないプロダクトの開発や環境設計に取り組んでいます。

フォーマルにもカジュアルにも着こなせる、着心地の良い服を展開しています。

参照元:SOLIT!

rrrrrrr|透明性の高い服づくり

rrrrrrr

引用元:https://merci-saga.com/f/sustainablefashion

rrrrrrr(ナインアール)の服は、日本の安全なメーカーの生地を使用して、佐賀県の縫製工場で生産されています。
オープンキッチンのように、服作りの工程が見えるような、透明性の高い服作りを目指すブランドです。
SNSでも、サステナブルな服作りについて発信しています。

環境に配慮した素材を積極的に使用していることも特徴で、使用済みペットボトルをリサイクルした生地で作られたスカートは人気商品です。
流行にとらわれることなく、ユーザーが用途に困らない服を設計することを大切にしています。

適切な生産数を把握し、過剰に服を作らない姿勢で、人と環境に優しい服が作られています。

参照元:MERCI

シサム工房|途上国の人たちを支援できる服

ㇱサム工房

引用元:https://sisam.shop-pro.jp/?pid=163906386

シサム工房は、1999年に京都で創業したフェアトレードショップです。
「社会的・経済的に立場が弱い途上国の人たちと良いかたちでつながって生きていきたい」という想いから、フェアトレード事業に取り組んでいます。

フェアトレードとは、商品の購入によって途上国の人たちの自立支援ができる仕組みのこと。
インドやフィリピン、ネパールなどのパートナーと、密にコミュニケーションをとって自立支援をし、貧困の改善を目指しています。

レディース服メインでの展開でしたが、男性にもエシカルな選択を増やせるようにと、メンズ服の販売もはじめました。
流行にとらわれないリラックス感のある服が揃います。

参照元:FAIR TRADE LIFE STORE

PAKA|アンデスの先住民の暮らしを支える服

PAKA

引用元:https://paka-online.com/pages/about

PAKA(パカ)は、ペルー産のアルパカ素材を使ったファッションアイテムを揃えるブランドです。
コロナの影響を受けて仕事が激減してしまったペルーのニット工場、素材となるアルパカを育てるアンデス山脈の先住民を支えたい想いではじまりました。

「日常をもっと快適&サステナブルに」がコンセプト。
毛玉ができにくいアルパカ素材の服で長くつきあえる服を展開しています。

アルパカの毛は、白、ベージュ、ブラウン、グレーといった自然色で、油分が少ないため、水やエネルギー、化学物質をおさえた、環境に優しい服が作れることが魅力です。
受注生産を取り入れて、過剰生産や廃棄を生まない、循環型のファッションを目指しています。

参照元:PAKA

ecuvo,|永久定番のシンプルなデザイン

ecuvo

引用元:https://www.ecuvo-japan.com/product?lightbox=dataItem-l15xkkl2

ecuvo,(エクボ)は、手袋のまち 香川県東かがわ市で生まれたサステナブルブランドです。
サステナブルな素材を使って、何十年も着続けられる商品を提案しています。
飽きのこないシンプルなデザインにこだわり、永久定番でいられる服で、廃棄問題の解決を目指します。

1977年から手袋をつくる株式会社フクシンが手掛けるブランドとして、環境への優しさもリード。
リサイクル素材やオーガニック素材の他、独自の研究開発によるオリジナルの環境に優しい糸も使用します。

廃棄予定の野菜に含まれる成分を染料として利用する取り組みでフードロス問題にも向き合います。

参照元:ecuvo,

兆|フェアトレードと日本の伝統技術の融合

兆

引用元:https://kizasi.theshop.jp/

兆(きざし)は、人や動物、環境にとって、より良い未来への兆しとなることを願って立ち上げられたブランド。
元ヴィジュアル系バンドのギタリストのデザイナーによって、環境や社会問題に向き合うエシカルウェアのブランドが展開されました。

認証済みのインド産オーガニックコットン100%生地を使った服づくりで、インドの劣悪な労働改善を目指しています。
染色は環境への負荷が少なく、色落ちしにくい「京黒染め」、グラフィックプリントは最も水を使用しないインクジェットプリントを採用。
製造はすべて日本で行われています。

フェアトレードと伝統技術をかけ合わせた、「Made with Japan」のブランドです。

参照元:

patagonia|あらゆる環境問題に取り組む歴史あるブランド

patagonia

引用元:https://www.patagonia.jp/product/ms-p-6-mission-organic-t-shirt/37529.html?dwvar_37529_color=SUYE&cgid=mens-t-shirts

patagonia(パタゴニア)は、スポーツやアウトドアに適した服を展開するブランド。
1957年にアメリカで創業してから現在まで、さまざまな環境問題と向き合ってきました。

製品づくりにおいては、耐久性を重視することでエネルギーや水の無駄を減らし、ゴミの発生も抑えています。
1996年以降は衣料品にコットンを使用する際にオーガニックコットン以外は使っていません。

製品を長く使ってもらうために、国内にリペアセンターが2拠点設け、年間20,000件もの修理をしています。
また、売上の一部を寄付する環境助成金プログラムにも取り組んでいます。

参照元:patagonia

EQUALAND|地球、社会、作り手から信頼されるスローファッション

EQUALAND

引用元:https://equaland-trust.com/pages/concept

EQUALAND(イコーランド)は、「ファッションに信用を」をコンセプトとしたブランド。
目指すのは、地球、社会、作り手から信頼されるファションです。
できる限り地球環境に負荷をあたえない素材を使って、快適な着心地と機能性をそなえた天然素材の服を展開しています。

製造におけるすべての過程において、技術への敬意を払い、誇りと責任に込める想いで、「信用タグ」を着けて販売します。
綿花の生産者からデザイナーまでの自筆署名を印刷したタグです。

上質で着心地の良い服を必要なだけ持ち、丁寧に長く楽しむ「スローファッション」の価値を提供するブランドです。

参照元:EQUALAND

BOODY|オーガニックバンブーでできたサステナブルウェア

BOODY

引用元:https://www.boody.co.jp/pages/about-boody

BOODY(ブーディー)は、オーストラリアで生まれたエコウェアブランドです。
スタイリッシュなベーシックアイテムや、快適さが続くリラックスウェアが、オーガニックバンブーから作られています。

オーガニックバンブー(竹)は、通気性が良くてやわらかい素材。
肌着やソックスに最適です。

原料の栽培においては、農薬や化学肥料を使いません。
着る人に快適さを届け、地球にも優しさを守るサステナブルな服づくりをしています。

商品箱や配送箱などでもプラスチック素材を使わず、再生紙生まれの箱を使用。
人や環境に配慮するBOODYの取り組みが、世界の数々の認証を受けていることも魅力です。

参照元:BOODY

Root|素材と手仕事へのこだわりがつまった鞄

Root

引用元:https://root1887.shop/pages/wackpack-neo-feature

Root(ルート)は、「シンプルで良質な素材の鞄を永く使ってほしい」という職人の想いがかたちになった、日本製のブランドです。
130年あまりの歴史を持つ会社として、培った知識と日本の職人の高い縫製技術を活かし、今までにない良質な鞄を作っています。

ナイロンや綿、和紙、革など幅広い素材を扱い、耐久性や加工性、風合いなどを引き出した鞄は、どれもシンプル。
長年のパートナーになれる鞄です。

空気のように軽く、独特な手触りと色合いを楽しめるコンブナイロンの鞄は、廃棄された玉ねぎの皮と植物材料の成分を使って染色されています。
自然由来だからこその色合いと高級感が魅力です。

参照元:Root

PLAGLA|ペットボトルから作られたアイウェア

PLAGLA

引用元:https://shop.plagla.jp/

PLAGLA(プラグラ)は、ペットボトル生まれのアイウェアを展開するブランドです。
長年サーフィンと親しんできた代表が、ビーチクリーンをしながら「砂浜のゴミを拾うこと以外にできることは他にないか」と考えていたことがきっかけとなって、ブランドが立ち上がりました。

PLAGLAのメガネは、日本製メガネの生産量が最も多い福井県鯖江市で作られています。
廃棄されたペットボトルをリサイクルしてフレームとなり、産地の確かな技術で環境に優しいメガネとして生まれ変わります。
軽量でフィット感のあるサステナブルなメガネです。

メガネの売上の一部は、「海の羽募金」に寄付しています。

参照元:PLAGLA

Öffen|おしゃれでサステナブルな靴

offen

引用元:https://offen-gallery.com/

Öffen(オッフェン)は、普段使いできるおしゃれな靴を環境に優しいリサイクル素材で提案するブランド。
軽くて優しい履き心地で、まるで素足でいるように開放的な靴が揃います。

Öffenの靴は、ペットボトルをリサイクルした糸で作られていることが特徴。
分別回収された使用済ペットボトルが、洗浄、殺菌を経て粉砕され、再生PET糸として生まれ変わります。
良質なポリエステル素材の靴は、水洗いも可能です。

また、製造工程を減らすことで工場での二酸化炭素排出を抑えること、靴箱を使用しないことにもこだわっています。

参照元:Öffen

まとめ

まとめ

ファッション業界は、大量生産・大量消費・大量廃棄を続けてきたことにより、環境や人に大きな負荷をあたえてきました。
エネルギーの大量消費や過酷な労働環境、児童労働など、さまざまな問題が見えてきたのです。

今、さまざまなファッションブランドで「ファストファッション」から「エシカルファッション」への転換が進んでいます。
プラスチックの使用を抑える動きや、天然素材を選ぶこと、適正な貿易で途上国の人たちを支えることなど、コンセプトはさまざまです。

また、ファストファッションの流行によって経営を苦しめられていた日本のものづくりを守る取り組みも増えてきました。
Made in Japan の技術や品質が見直されることで、日本の産業や雇用も守られます。

品質が良く着心地の良い服を長く着るだけで、環境保護につながります。
環境に優しいエシカルファッションに目を向けてみましょう。

  • 記事を書いたライター
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