つくる責任 つかう責任

食品ロスの現状と対策|個人でも始められるSDGsへの取り組み

食品ロスという単語を聞いたことはありますか?
2019年に食品ロス削減推進法が施行され、10月が「食品ロス削減月間」に指定されたこともあり、少しずつ耳にすることも増えてきたのではないでしょうか。

この記事では、SDGs目標カテゴリ「12.つくる責任 つかう責任」の中でも強調されている、食品ロスについて現状や原因を探ります。
その上で、個人単位で出来る食品ロス削減への取り組みをご紹介していきます。

大きな問題に見えますが、まずは一人ひとりが食品ロス問題を理解し、小さな一歩を踏み出すところから始めていきましょう。

食品ロスとは?世界と日本の食品ロスの現状

食品ロスとは?世界と日本の食品ロスの現状

そもそも「食品ロス」とは何なのでしょうか。またどのような問題に繋がっているのか、理解していきましょう。

食品ロスとは?なにが問題なのか?

食品ロスとは、「まだ食べられれるのに捨てられてしまう食べ物」のことを指します。

世界には飢餓のリスクにさらされている人がたくさんいる一方で、まだ食べられる状態の食品がどんどん捨てられているという大きなゆがみが発生しています。

ただ、もったいないというだけでなく、食品を破棄する時に温室効果ガスが発生するため、環境問題にも影響を及ぼしています。
加えて、その食品を作るために使った水や肥料、更には食品を手元に届けるための輸送コストも無駄になってしまいます。

日本の食品ロスはどれくらい?

そんな食品ロス問題ですが、日本では具体的にどれだけのロスが出ているのでしょうか?
農林水産省によると、本来まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」は年間600万トンにも上ります。

あまりに数字が大きのでイメージが湧きにくいですが、「日本人一人当たりが毎日お茶碗一杯分のごはんを捨てている」のと同じ量だそう。

食品ロス参考資料

画像参照:食品ロスとは|農林水産省ホームページ

「SDGs目標」「グローバルな食品ロス問題」と聞くと、一個人ではどうしようもない大きな問題のように感じてしまいがちです。
ただし、日本で廃棄されている食料の46%が家庭から出ているというのは驚きではないでしょうか。

世界における食品ロス

食品ロスはもちろん日本だけの問題ではありません。今世界中で食品ロスに対する課題が生じています。
世界の食品ロスの量は年間で13億トン。実はこの量は消費者向けに生産された食料の3分の1の量にあたります。

そして、世界の飢餓人口は約8億人と言われていますが、その人々を救うために、WFP(国連世界食糧計画)は、年間420万トン(2019年)の食料支援をしています。

つまり、食べ物が十分に手に入らずに飢餓で苦しむ人たちがたくさんいる一方で、足りないと言われる食料のはるかに多くの量が食品ロスとして毎年廃棄されているのが現状なのです。

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大きすぎる問題だからと目を背けるのではなく、実際に「自分は何ができるのか?」と考えていくことで、少しずつ食品ロス削減への取り組みが広がっていくことでしょう。

食品ロスはなぜ起きる?日本における原因

食品ロスはなぜ起きる?日本における原因

そもそも日本において、なぜこれだけの食品廃棄量があるのでしょうか。

「事業系食品ロス」「家庭系食品ロス」の2つに分けて、原因を探っていきます。

事業系食品ロスが出る原因

事業系食品ロスとは、食品メーカーやスーパーなどの小売店、レストランなどの外食産業で発生している食料廃棄のことです。

大きな理由として挙げられるのが、「物の作りすぎ」「厳しすぎる在庫管理」「売れ残り」「食べ残し」などです。

消費者に対して便利を追求したあまり、過剰に作って過剰に捨てるという悪循環が生まれてしまいました。

家庭系食品ロスが出る原因

家庭系食品ロスとは、文字通り家庭から出る食品廃棄のことです。

具体的には「食べ残し」「期限切れでの廃棄」「まだ食べられる部位を捨てている」などが挙げられます。

実際ご家庭においても「期限が切れてしまったから処分した食品」「作りすぎてしまって捨てることになったオカズ」などはありませんか。

一つ一つの量は少なくても、各家庭からのゴミを足し合わせた結果が、日本で破棄される食品の約半分を占めることになっているのです。

見て見ぬふりが出来ない量と言えるでしょう。

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SDGs目標と食品ロス削減に向けた取り組み

SDGs目標と食品ロス削減に向けた取り組み

日本では食品ロス削減に向けた取り組みとして、2019年に「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行されました。
消費者庁・農林水産省・環境省が協力して、イベントなどを通じた啓蒙活動や、企業や自治体に向けた取り組みの支援を進め始めたところです。

10月が「食品ロス削減月間」、10月30日が「食品ロス削減の日」となったことで、急に「食品ロス」という単語を見かけることが増えたと感じている方も多いのではないでしょうか。

飲食店や自治体に対して食品ロス削減へのアドバイスを行ったり、個人向けに各種イベントが開催されたりと、食品ロスに対する認知度は少しずつ向上してきています。

企業各社も食品ロス問題に対して様々な取り組みを行っています。詳しくはこちらをご覧ください。

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食品ロスへの取り組みとして個人ができること

食品ロスへの取り組みとして個人ができること

環境問題や、世界での飢餓問題、食品ロス問題と聞くと、どうしても大きすぎる問題のように聞こえてしまいがちです。
一個人が何か出来ることはないのではないか…と感じる方も多いかもしれません。

ただし、先の農林水産省のデータによると、日本での「まだ食べられるのに破棄される食品」の半分近くが各家庭から出ているという点は見逃せません。

一人ひとりの意識を少し変えるだけで、食品ロス削減問題への解決の一歩に繋がります。

誰でも簡単に始められる、ちょっとした取り組みをご紹介していきます。

外食時にできること

外食時に意識できることは2つあります。

一つ目は、オーダーしすぎないこと。
二つ目は、残ったものを持ち帰ること。

「え?これだけ?」というくらい簡単ですが、出来ている人は少ないのではないでしょうか。

一つ目の「オーダーしすぎないこと」は、頼むときの品数だけではありません。

健康管理の為にごはんを減らしていたり、大盛のおかずは毎回残ってしまうという方もいるかもしれません。
そのような場合は、メニューに書いていなくても、オーダー時に「小盛り」をお願いしたり、定食の品数を減らしてもらうようにしましょう。

二つ目の「残りものを持ち帰ること」ですが、飲食店で食べきれないものが出てしまった場合、ドギーバッグ制度を利用しましょう。

ドギーバッグ制度とは、個人が持参した、もしくはお店側の準備するテイクアウト容器に入れて、残り物を持ち帰るシステムです。

これなら食べきれなかったものを持ち帰って、次の食事の時にまた食べることが出来ます。

欧米ではすでに定着しているドギーバッグ制度ですが、日本では衛生問題の懸念からほとんど導入されていませんでした。

食品ロス削減対策として、mottECOステッカーが貼ってあるお店での対応が進んでいます。
これを機に日本での普及が進むよう、見つけたら積極的に活用してみてください。

参照元:食べ残しの持ち帰り行為「mottECO」のロゴができました!| 環境省HP

買い物の時にできること

買い物の時に意識できる取り組みは、2つあります。

一つ目は、「買いすぎないこと」
二つ目は、「見切り品を買うこと」

どちらも既に注意している方もいらっしゃるかもしれません。

まず、一つ目の「買いすぎないこと」ですが、お買い得!などのフレーズにつられてまとめ買いしたものの、結局使いきらなかった…という苦い経験がある方も多いのではないでしょうか。

食品ロスの第一ステップは、必要最低限の買い物に抑えること。
特に生鮮食品は足がはやいので、使い切れる量だけ買いましょう。

二つ目の「見切り品を買うこと」は、賞味期限が近く廃棄されそうなものがあれば、そこから選ぶことも意識してほしいという点です。

その日中に食べるものであれば、見切り品でも問題ないはず。
少しでもスーパーや八百屋さんからの廃棄を減らすべく、チェックしてみてください。

料理をする時にできること

料理をしている時に気を付けるとよい取り組みは2つあります。

一つ目は、「食材が傷む前に使うこと」
二つ目は、「出来るだけしっかり食べきること」

出来るだけゴミ箱に入れる食材が減らせるよう、知恵を働かせていきましょう。

一つ目の「食材が傷む前に使うこと」は、一見当たり前のように見えますが意外と難しいもの。
野菜など足のはやいものからどんどん使い、傷んだり消費期限が切れて処分するということがないように、優先順位をつけていきましょう。使い切れなそうな場合は、調理加工する、冷凍保存するなどの保存方法にも注意をすると良いでしょう。

二つ目の「出来るだけしっかり食べきること」は、食品ロス対策としても沢山のレシピが紹介されています。
いつもなんとなく捨ててしまう大根の葉っぱや、玉ねぎの皮なども、実は美味しく活用することが出来るとご存知でしょうか。
作りすぎてしまったおかずは別の料理にリメイクして変身させれば、飽きずに食べきることが出来ます。

消費者庁をはじめ、食品ロス削減に取り組む企業や自治体が多くのレシピを提供していますので、チェックをしてみると新しいアイディアに出会えるはずです。

参照元:Cookpad | 消費者庁のキッチン

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まとめ:食品ロスを減らすためには個人の小さな一歩から

食品ロスまとめ

2019年の食品ロス削減推進法の制定以降、少しずつ耳にしたり目にすることが増えてきた「食品ロス」についてご紹介してきましたが、少しでも身近に感じることが出来ましたでしょうか。
SDGs観点の取り組みは沢山ありますが、特にこの食品ロス削減への取り組みは、一個人が出来る対策が沢山あります。

外食をするとき、食材を買うとき、料理をするとき。
毎日の食事の際に、少しでも「良い選択」が出来るように意識を変えてみてください。
取るに足らないような小さなアクションに見えるかもしれませんが、一人一人が少し気を付けるだけで大きな変化に繋がっていきます。

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