世界一の長寿国と言われる日本ですが、少子高齢化が進む中で、国を挙げて健康寿命を伸ばすことが重要だとされています。
今回紹介する住友生命保険相互会社(以下、住友生命)は、従来のリスクを備える保険に加え、リスクそのものを減らすという新しい発想に取り組む保険会社です。
SDGs目標3に「すべての人に健康と福祉を」が掲げられていますが、日本にとって大きな課題となっている少子高齢化と、それに対する健康寿命の問題について、住友生命の取り組みを見ながら考えていきましょう。
住友生命が目指す健康長寿社会の実現
住友生命は生命保険会社として、豊かで明るい健康長寿社会の実現を目指しています。
「社会公共の福祉に貢献する」
これは住友生命が掲げてきた創業以来不変のパーパス(存在意義)です。
不変のものでありながら、しかし、社会の変化とともに「社会公共の福祉」の貢献領域というものは変化してきました。従来より求められている経済的保障に加え、ここ10年の間に健康の予防へと拡大しました。
そして、次の10年では人生100年時代に向け、生命保険の領域を「ウェルビーイング=一人ひとりのよりよく生きる」へと進化させていくことを目指しています。
リスクを減少させる“住友生命「Vitality」”
従来の生命保険では「リスクに備える」というのが一般的ですが、従来のものに加え、「リスクそのものを減少させる」ことを住友生命は目指してきました。それが健康増進型保険“住友生命「Vitality」”です。
生命保険で「リスクそのものを減少させる」とはどういうことか?
“住友生命「Vitality」”の大きな特徴は、運動だけでなく食生活などの生活習慣に関するセルフチェックや健康診断の受診等によってポイントを獲得することができ、獲得ポイントに応じて判定されたステータスに基づいて毎年の保険料が変動し、各種特典(リワード)が利用できる点です。
つまり、リスクとして現れるものをはっきり認識し、きちんと対策を行うことを促進してくれる保険です。リスクに備えるだけでなく、リスクを減らすことも大きな目的とし、これまでになかった取り組みとして健康寿命の延伸に大きく貢献するプログラムです。
また、住友生命は「parkrun」と呼ばれるコミュニティイベントを支える活動も行っています。同イベントは日本国内では毎週土曜日の朝に行われ、参加費無料の5kmのウォーキング・ジョギング・ランニングまたはボランティア活動に参加することができます。
Vitality会員の方が「parkrun」へ参加・完走(完歩)すると、Vitalityポイントを獲得できるなど、健康増進への取り組みは様々な工夫と共に実施されているのです。
現在「parkrun」は世界22ヵ国、毎週2,200か所以上で開催され、参加者、そしてそれを支える運営ボランティアとして毎週30万人以上の人々が参加する規模となっています。
健康増進を軸としたCSVプロジェクトの推進
住友生命が展開しているCSVプロジェクトの根幹にもなっているのが“住友生命「Vitality」”です。
CSVとは「Creating Shared Value」の略語で、「共有価値の創造」を表し、「社会問題の解決」と「企業価値の向上」の両立を指していますが、健康寿命の延伸は社会課題であることからも、取り組みは顧客や社員だけにとどまりません。
社会全体で健康増進を進めることが、将来へ向けての新しい価値観をつくり出します。CSVプロジェクトでは、“住友生命「Vitality」”を中心として顧客・会社・社会のサイクルをつくり、「健康寿命の延伸」という社会全体の課題として取り組むことで、企業価値を向上させることも含めて新たな共有価値の創造を目指しているのです。
仕事と家庭の両立から平等な社会をつくる
生命保険会社として、ジェンダー平等の推進をけん引してきました。住友生命では約4万人の女性社員がいます。女性がどのように継続して活躍できるのか、職場環境の整備を進めてきた結果です。
仕事と家庭の両立は、さまざまな企業が抱える大きな問題として取り上げられるようになりました。住友生命では、男性職員にも育児休暇の取得を推進することで、両立を強くバックアップしています。当社が取り組む「未来を強くする子育てプロジェクト」などにも広げていくことで、平等な社会づくりを目指しているのです。
持続可能な社会のために
ジェンダー平等からも見て取れるように、多様性も意識して経営してきたのが住友生命です。
「一人ひとりのよりよく生きる=ウェルビーイング」な社会の実現に貢献し、お客さま・社会とともにサステナブルな未来を目指しています。自信を持って生きられる公平な環境。住友生命の目指す社会をつくり出すために、環境課題にも取り組み貢献してきたのです。
大きなポイントとなるカーボンニュートラルに向けては、紙を使う場面を極力減らし、タブレット等によるデジタル化が進んでいます。さらに電気の使用量の削減を目指しながら、約款などはCD-ROMにするなど、作業負担を減らす取り組みを行ってきました。
テナントビルでも省エネ設備を導入し、グリーン認証も取得しています。冷暖房機器の細かな温度設定など、普段の活動の中でもCO2排出削減に取り組んできたのです。
多様な働き方とダイバーシティ
さまざまな人がいてこそ、新たな価値が想像でき、多様な働き方を実現できるからこそ、新たな価値をつくり出すことができます。
住友生命では、仕事と家庭の両立のほかにも、健康管理時間などの取り組みも拡大しています。育児や介護による支援休暇や時間短縮措置にも取り組んできました。
自己都合で退職しても経験を生かして復帰できるジョブ・カムバック制度や、働く「場所」と「時間」にとらわれない柔軟な働き方を可能とする在宅勤務制度、家庭の事情による住居の変更を伴う異動を希望する場合のファミリーサポート転勤制度もあります。
ライフスタイルの変化なども考慮したうえで、多様な働き方ができるのです。これも一人ひとりが健康で生き生きと働ける職場環境の実現に結び付いています。
持続可能な社会の面ではダイバーシティに対する取り組みも大きなポイントになるでしょう。男女関係なく、お互いの力が最大限発揮できる取り組みを進め、女性が活躍できる環境として管理職の登用も積極的に進めてきました。
単に女性を登用するのではなく、キャリアアップできる制度をつくるとともに各種研修を積極的に実施しています。名実ともに女性が管理職としてスキルを身につけられる環境をつくり上げてきたのです。
必要としている多種多様な人財
ライフ・ワークバランスの充実。ライフステージにあった多様な働き方の実現。住友生命では、すべての社員が尊重しながら協力できる職場環境をつくってきました。
また、同社は2023年2月に東京本社を東京ミッドタウン八重洲に移転し、「つながる、ひろげる、先へいく。Challenge ∞ Change」をグランドコンセプトとして、新たな価値創造への取り組みを強化しています。
社内風土をつくり上げ、だれでも働きやすい環境を実現する。言葉にするほど簡単なことではありません。持続可能な社会にもつながり、成長し続ける社会をつくるためにも、欠かせない条件となるでしょう。
だからこそ、住友生命では多種多様な人財を必要としているのです。
画一的な組織ではなく、異なる感性の人同士で協力し合い、共に成長し進化し続けることで、全員が最大限の力を発揮できる。
一人ひとりが新しい働き方にチャレンジすることを通じて、「住友生命ならでは」の価値をお届けし、「一人ひとりのよりよく生きる=ウェルビーイング」に貢献していく。
そのような会社と社会の実現を住友生命は目指しています。
▼ 住友生命保険相互会社のホームページはこちら
https://www.sumitomolife.co.jp
▼ 住友生命保険相互会社の新卒採用ページはこちら
https://www.sumitomolife.co.jp/about/employ/saiyou/