「LINKs」は、2010年に設立した明治大学公認のボランティアサークルです。環境を中心に、子ども・福祉・災害の4分野にフォーカスした積極的な活動を実施しています。さらには、大学のキャンパスがある川崎市の団体と協力するなど、地域に根差した活動も展開中です。
活動内容をはじめ、設立背景、団体のビジョンとミッション、今後の活動方針などを、MIRASUS編集部がお話を聞きました。
「LINKs」設立の経緯
―団体の設立年、設立目的を教えてください。
2010年9月に設立しました。設立目的は、ボランティアを通して人々や地域とつながりを深めることです。
―団体名の由来を教えてください。
人や地域と「つながる=リンクする」という思いが、サークル名「LINKs」の由来です。
ボランティアとして色々な場所に行き、そこで生まれる縁や、各団体とのつながりを大事にしたい、という思いがあります。
―団体のビジョン・ミッションを教えてください。
ボランティアで、環境・子ども・福祉・災害の分野における諸問題にアプローチし、持続可能な社会の実現に貢献することです。
具体的な活動内容
―現在の主な活動を教えてください。
環境・子ども・福祉・災害の4分野の中で、最近は特に環境にフォーカスした活動が多いです。
2023年の11月には、川崎市が主催の「大学対校!ゴミ拾い甲子園in川崎」に参加しました。大学ごとにゴミ拾いを実施して、集めたゴミの量と中身でポイントを競うイベントです。明治大学からは、「LINKs」以外に「SHIP」「しんちーむ」の3サークルが協力して、優勝を勝ち取りました。ゴミ拾いの中で、メンバーと他大学の方が交流する良い機会になっています。
ゴミ拾いといえば、春先になると新入生歓迎を兼ねて、江の島で清掃活動をしています。
また、同じく2023年11月に、川崎市立枡形中学校が授業の一環で例年開催している「エネルギー・環境ワークショップ」に参加しました。「LINKs」のメンバーが、3時間の授業の中で、二酸化炭素を排出しないリニアモーターカー作りの実験を通して、中学生に脱炭素の実現につながる技術を楽しく伝えました。
―その他の3分野の活動を教えてください。
子どもに関するところでは、環境教育ワークショップ「夏休み!多摩区エコフェスタ」に毎年参加しています。これは、子どもの環境意識を醸成することが目的で、参加団体が自由にテーマを決めて出展するものです。
今年のテーマは「エコかるた」でした。環境問題についてイメージしやすいように、イラストや文章を自分たちで考えて、出展しました。読み札にも立て札にも環境問題に関する情報が載っているので、「エコかるた」で遊ぶ全員が学習できる内容です。
災害分野で言えば、一般社団法人 世界の子供たちのために(CheFuko)様が実施する福島県の復興支援活動に参加しています。
現地では、人の手が入らず、植生が乱れにより生態系が荒れてしまった場所に行き、木や草をカットしました。他には、桜を植える予定地で、植樹ができるように、雑草狩りをしたことなどが主な活動内容です。
毎年、復興支援に参加していると、地域に活気が戻ってくるのが分かって、活動の意義を実感できています。今後も、復興支援を継続していきたいです。
福祉分野では、バリアフリーを実現する目的で、調査活動などを行いました。
―現在のメンバー数と組織構成を教えてください。
メンバーは全員で約170人です。幹部は、幹事長1人、副幹事長2人のほか、会計1人、新企画長1人、広報長1人がいます。
団体活動の特徴とは?
―他団体と違う何かユニークな特徴があれば教えてください。
環境教育や清掃活動など、環境に関連した問題へのアプローチや解決のお手伝いをしているところです。
最近は、地域連携に力を入れています。明治大学の生田キャンパスがある神奈川県川崎市の団体とのつながりを深めています。
例えば、子どもの支援が目的の任意団体「あゆみYELL」様にコンタクトを取り、10代の方の居場所を作るイベントのお手伝いをしました。
―活動を行う中でのやりがいや、反対に大変なことを教えてください。
清掃に関しては、活動自体はもちろん、他団体と交流する楽しさもあり、やりがいにつながっています。
子どもと接するワークショップでは、楽しそうに作業をしている姿を見た時や、感謝の言葉を子どもから受けとった時にやりがいを覚えます。
―団体に入ってからの学びや気づきなどがあれば教えてください。
縁を大事にするようになりました。サークル活動の中で、つながりができていくのを実感しています。1つ1つを無駄にせず関係を続けていきたいと思います。
―最後に、今後の活動方針について教えてください。
また、環境分野はもちろん、コロナ前は盛んに行っていた災害復興支援活動や、バリアフリー社会の実現に向けた活動など、様々な分野に注力したいです。
同時に、より多くの地域の団体や他のボランティアサークルと連携した活動も、展開していきます。
―今回はお話を聞かせていただきありがとうございました。