「Green Sophia」は、2019年に設立した上智大学の環境活動サークルです。清掃活動からヴィーガンクッキングまで、メンバー1人1人の関心に基づいた多様な活動を展開しています。大学内にとどまらず、企業とのコラボレーション企画など、活動範囲の広さも特徴です。
今回は上智大学3年生で、Green Sophia プロジェクト代表の深野さん、副代表の根本さんに、活動内容をはじめ、設立背景、団体のビジョンとミッション、今後の活動方針などを、MIRASUS編集部がお話を聞きました。
「Green Sophia」設立の経緯
―団体の設立年、設立目的、立ち上げの経緯を教えてください。
2019年10月に設立しました。それまで、上智大学で環境活動がテーマのサークルは、国際的なものに限られていました。
「Green Sophia」の創設者は、日本語ベースで仲間と楽しく環境問題について発信・活動したいと考えて、設立に至りました。
―団体名の由来を教えてください。
「Sophia」は上智大学の別称です。身近なところから活動を広めていきたい、という願いがあります。
―団体のビジョン・ミッションを教えてください。
活動理念は「共に学び、共に行動することで、誰かを刺激する(Learn with us, act with Green Sophia, inspire others.)」で、「1人の一歩より、100人の一歩」を目指して活動しています。
学部や関心も違うメンバー1人1人の学びをみんなで共有しています。「Green Sophia」内でインスパイアすることはもちろんですが、サークル外の人にも環境活動について共有し、働きかけることが目標です。例えば、Instagramでは、より多くの方に環境活動を知ってもらう目的で情報発信を続けています。
具体的な活動内容
―現在の主な活動を教えてください。
Instagramでの情報発信の他、食に関するイベントや清掃活動など、環境問題に関する多様な企画をしています。活動頻度は月に2~3回ほどです。
―主な活動を詳しく教えてください。
食に関するイベントでは、ヴィーガンクッキングや昆虫食の食べ比べなどをしています。
清掃活動は、ビーチ、リバークリーンをはじめ、四谷(東京都新宿区)では他サークルと共同でゴミ拾いを実施しました。
他には、環境問題に関する映画の鑑賞会などもあります。
―企業さんとのコラボ活動などもあるのですか?
最近では、日本コンベンションサービス㈱主催の「新ものづくり・新サービス展 SDGsアワード」に審査員として参加しました。
SDGsに関連した優れたものづくりをした全国の中小企業を社会に認知することが目的の表彰式です。
「SDGsに取り組んでいる大学サークルの方の声を聞きたい」とお声がけをいただき、参加させていただきました。
他には、エシカルやサステナブルをテーマにした「Ethical&SEA」アトレ川崎店(神奈川県川崎市)とのコラボレーション企画で、インスタグラムのライブをしました。店舗に伺ったメンバーがプラスチックフリーをテーマに、店舗の商品を紹介しています。
―現在のメンバー数と組織構成を教えてください。
全員で50名ほどです。各学年で11名から13名ほど所属しています。今年は11名の新メンバーを迎えて、和気あいあいと活動中です。
団体活動の特徴とは?
―他団体と違う何かユニークな特徴があれば教えてください。
メンバーが気軽にイベントを企画できることです。サークル幹部の方で毎月のイベントを開催することもありますが、1人1人の自発的な取り組みの方を重視しています。
また、「Green Sophia」はテーマを狭めずに、環境という大きなくくりで活動しています。さまざまなテーマのイベントを企画できるので、そこもユニークな点です。
―活動を行う中でのやりがいや、反対に大変なことを教えてください。
清掃活動の時は、ゴミの多さに残念な気持ちにもなりますが、袋に溜まったゴミを見た時はやりがいを感じます。
大学や他団体との連携では、大変なことも多いです。意見の相違などで企画が進まず、開催に至らなかったこともありました。私たちの課題は、「Green Sophia」の強い思いと企画の意図を、分かりやすく簡潔に伝えることです。
―団体に入ってからの学びや気づきなどがあれば教えてください。
元々、日本の消費の仕方には疑問を持っていました。身近なところでは、ファストファッションの流行など、「いいのかな?」と感じていましたが、問題意識を共有できる人もいませんでした。
「Green Sophia」に入ってから、環境活動に意欲的なメンバーなど、さまざまな人と出会い、仲間がいることに気づきました。今は、スタンスを持って活動することに自信を持っています。
―団体に加入するのはどんな入会理由が多いですか?
環境問題への関心が多いです。プラスチック問題、企業の環境活動、汚染問題など、1人1人がさまざまな関心を持っています。
―最後に、今後の活動方針について教えてください。
今後もメンバーと楽しく環境問題に取り組み、発信することで誰かをインスパイアしていきたいです。
また、これまではコロナ禍の影響で、サークル内の発展を中心に考えていました。これからは、外部とのつながりをどのように作り、広げていくのかも考えたいと思います。
―今回はお話を聞かせていただきありがとうございました。
▼ 今回活動をご紹介した「上智大学環境活動サークル Green Sophia」のページはこちら
Instagram:https://www.instagram.com/greensophia_insta/