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大学事例

2022年4月に新しく誕生した大阪公立大学のSDGsに対する取り組みをご紹介!

大阪公立大学は、2022年4月に大阪市立大学と大阪府立大学が統合して新しく誕生した公立総合大学です。
前身のふたつの大学はそれぞれ100年以上の歴史があり、異なる強みを生かした「持続可能な社会の発展に寄与する研究や活動」を行ってきました。

大阪公立大学ではこの活動を引き継いで、人材育成や先端研究、社会貢献など多方面でSDGsを達成するための取り組みを推進しています。

SDGsの取り組みが世界でも高評価

SDGsの取り組みが世界でも高評価

イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education」が発表した「THEインパクトランキング2022」のSDGs目標2(飢餓をゼロに)への取り組みで、前身の大阪府立大学が世界81位にランクインしました。

またSDGs目標6(安全な水とトイレを世界中に)SDGs目標9(産業と技術革新の基盤をつくろう)、SDGs目標13(気候変動に具体的な対策を)、SDGs目標14(海の豊かさを守ろう)のなど4項目で100位台にランクイン、総合ランキングは国内で15位となりました。

それでは以下で、ランキングでも高く評価されたSDGs目標2(飢餓をゼロに)とSDGs目標6(安全な水とトイレを世界中に)への大阪公立大学の取り組みを、いくつか紹介していきたいと思います。

参照元:世界トップ81位にランクイン!「THEインパクトランキング2022」のSDG別ランキング「SDG2(飢餓をゼロに)」部門で評価!|大阪府立大学HP

植物工場研究センター

出典元:国際連合広報センターHP

出典元:国際連合広報センターHP

SDGsのなかでも「飢餓をゼロに」は目標の2番目に掲げられ、最重要課題として扱われています。この課題を解決するためには、気候変動や干ばつ、洪水などの災害にも強い持続可能な食料生産のしくみをつくる必要があります。

植物工場とは?

光、温度、湿度、二酸化炭素濃度、養分、水分といった植物の生育環境を人工的に制御して食物を栽培する植物工場は「未来の農業」とも言われ、将来的に飢餓の問題を解決する方法のひとつとして注目されています。モニタリングしながら環境を制御し生育の予測をすることで、食物を計画的かつ安定的に収穫することが可能になります。

閉鎖環境で生産を行う「完全人工光型」と「太陽光利用型」の2種類があります。

植物工場研究センター(PFC)はどんな施設?

植物工場研究センター(PFC)はどんな施設?

植物工場研究センター(PFC)内

大阪公立大学の植物工場研究センター(PFC)は、人工光型植物工場に特化した最先端の研究開発拠点のひとつです。

2011年から10年にわたり「栽培環境制御型の植物工場を基軸とし、都市型施設園芸の高度化による食料・環境問題の解決に貢献すること」というビジョンを掲げ、研究開発に取り組んでいます。

センターには4つのバーチャル研究室が開設されていて、各研究室では以下のような研究/開発が行われています。

  • 植物成長予測制御:植物の成長を精密に計測する技術や、数理モデリング技術の研究開発を行う。
  • 植物工場病虫害防除:衛生管理技術の開発と安全性や生産性向上のため、害虫・菌・微生物の種類や特性を明らかにする。
  • 植物生産管理:最小限の資源(労働力やエネルギー、水など)で植物の生産量を最大化/最適化するための生産管理方法を開発する。
  • 植物生産制御:植物の生産量や出荷時期を調整するための技術を開発する。

このような研究に加えて、専門技術者を育成するための学部生を対象とした教育プログラム「植物工場科学副専攻」の開設や、社会人を対象としたPFCセミナーの実施といった教育活動も積極的に行っています。
また、施設の一部を見学できるプログラムも設けられています。

▶︎ 申し込みなどはこちら

100円朝食

100円朝食は、学生に対する食生活支援の一環として2016年から始まった取り組みです。

大阪府立大学後援会の支援により健康管理や生活習慣の改善を目標として始まったこの活動では、朝食を摂らない学生が多い中、健康的な1日をスタートできる学生が増えるよう栄養に配慮した朝食が用意されます。

大学生活協同組合の協力のもと、100円でごはんや味噌汁、小鉢のおかずとバランスのとれた食事が提供されています。
コロナ禍でアルバイトの収入が減るなど金銭的に余裕のない学生への支援になっている側面もあり、大学生にとって嬉しい取り組みとなっています。

なかもずキャンパスの中水利用

出典元:国際連合広報センターHP

出典元:国際連合広報センターHP

SDGsの目標6のターゲットには
「2030年までに、汚染を減らす、ゴミが捨てられないようにする、有害な化学物質が流れ込むことを最低限にする、処理しないまま流す排水を半分に減らす、世界中で水の安全な再利用を大きく増やすなどの取り組みによって、水質を改善する」
と掲げられています。

大阪公立大学の中百舌鳥(なかもず)キャンパスでも、実験室の排水を適切に処理し水資源を有効利用する「中水システム」が取り入れられています。

中水システムとは?

中水とは水質が上水と下水の中間に位置するものです。上水をそのまま下水道に流してしまうのではなく、主に飲用以外の目的に再利用することを中水利用と言います。

大学の実験によって出る排水には、有害物質を含むものと含まないものがあります。
有害物質を含む排水は処理業者によって処分されますが、有害物質を含まない排水の一部は処理施設で必要な処理を施された後中水となり、キャンパス内の建物に送られてトイレの洗浄水として再利用されるのです。

中水システムのメリットは?

大学の中水システムは、もともと多額にのぼる水の使用量を節約するために導入されました。

結果として、ランニングコストを差し引いても年間約1400万円の経費削減効果が得られましたが、上水の使用量が25%減ったことで水資源を守り、上水を作って配水するためのエネルギーが削減できるという、環境面でのメリットも生まれました。

キャンパスビオトープ活動

「ビオトープ」とはギリシャ語の「bios(生物)」と「topos(場所)」の合成語で、多様な生物が固有の自然生態系を構築しながら生きる場所のことを意味します。

中百舌鳥キャンパスには水田や果樹園、緑地帯やため池といったさまざまな環境があり、多くの生き物が生息しています。
この生態相の豊かなキャンパス全体をビオトープと位置づけ、学内クラブである「里環境の会OPU(さとかん)」が中心となって保全活動を行っています。

ショウブ池の保全活動

このキャンパスビオトープの象徴とも言えるのが、キャンパスにある小さな池(通称ショウブ池)です。かつて農業用水のため池として利用されていたこの池には、現在豊かな生物多様性が認められます。
このショウブ池の豊かさを保全するため、ヨシ刈りや水質調査、生物調査などの活動を継続して行っています。

まとめ

まとめ

中百舌鳥キャンパス内

大阪公立大学のSDGsの取り組みのうち目標2「飢餓をゼロに」と目標6「安全な水とトイレを世界中に」に関係するものを紹介しました。

SDGsの課題を解決するためには、技術発展のための研究、課題に積極的に取り組もうとする人材やネットワークの育成が必要となります。教育機関でありかつ研究機関でもある大学は、その意味でSDGsを先導する存在です。
また、政府や企業、地元と連携して活動をリードしていく役割も求められています。

「誰1人取り残さない」持続可能な未来の実現に向けて、大阪公立大学の取り組みはこれからも続きます。

今回ご紹介した大阪公立大学のホームページはこちら

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