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上智大学Givers創設者が語るエルサルバドル支援の背景と活動内容をご紹介

「Givers」は、2022年に設立した上智大学のサークルです。エルサルバドルへの支援活動を中心に分野にとらわれない活動を展開しています。

エルサルバドルは、ラテンアメリカに属する国で、貧困や産業の寡占など、多くの問題を抱えています。近年では、2021年にビットコインを法定通貨に制定したことで、話題になりました。

サークル創設者で、エルサルバドル人を父に持つ上智大学の学生、練木・理沙子・マリアさんに、団体のビジョン・ミッションをはじめ、活動内容などをMIRASUS編集部が聞きました。

Givers」設立の経緯

―団体の設立年、設立目的。

設立は2022年11月です。設立当初の目的は、ラテンアメリカを中心に社会貢献をすることでした。今は、次の3つの活動目的があります。

1、”We GIVE our devotion” (私たちの全ての力と思いを与えます)
2、”We GIVE a lifetime of experience” (人生で一生の宝物となる経験を与えます)
3、”We GIVE a future” (未来を与える)

「Givers」設立の経緯

―練木さんはどういった経緯で「Givers」創設に至ったのですか?

私は、父がエルサルバドル人、母が日本人のハーフです。メキシコで生まれ育ち、エルサルバドルと日本に里帰りをしていました。

エルサルバドルは、貧困で学校にいけない子どもがいる一方、日本では貧困による格差が目立つようなことがありません。私が接してきた日本人は優秀な人が多く、エルサルバドルに行けば現地の人々の大きな助けになると思っていました。

また、日本人は島に住む影響か、視野が狭い傾向にあるので、広い世界を見せたい思いもありました。このように、当初は国際支援が目的だったのですが、日本にも社会課題があることに気づいたので、今は日本での活動も活発にしています。

団体名の由来を教えてください。

ギブ&テイクの「give」からきています。私たちは、多くの方に与え(give)、笑顔を受け取ります(take)。

つまり、サークルメンバーは与える「Giver」が集まった「Givers」です。これが、サークル名の由来です。

団体のビジョン・ミッションを教えてください。

私たちは、多くの方々に長期的かつ持続的な支援を提供します。その結果、私たち「Givers」のサポートと自身の力で、皆がよい未来を築くことを可能にしていきます。これがビジョンです。

ミッションは、①献身的にボランティアをする②人生に活かせるような経験をする③未来を与える――の3つです。

①は、私たちは一学生として恵まれた環境にいることを実感しています。そのため、環境から得た恩恵を活かして、他の方々に献身的なサポートをしていきます。

②は、子ども・環境・動物への支援を通して、「Givers」メンバーは普段の生活では見られない世界を体感します。そして、活動を通じて人生の価値観が変わるような取り組みをするつもりです。

③は、サークルやそれぞれのメンバーが持つスキルや経験を活かし、教えることで人々により良い将来を与えることです。

具体的な活動内容

現在の主な活動を教えてください。

毎年3月、エルサルバドルに行って支援活動を行う「エルサルバドルプロジェクト」を実施しています。今年は私を含めた7名が参加しました。

エルサルバドルの”Ahuachapan” と”La Libertad”地区を中心に、幼稚園から大人まで様々なスキルを教えることが目的で、期間は2週間ほどです。

エルサルバドル人は金銭的な支援に限らず受けた教育などを、将来への投資に活かせない方が多いです。そのため、ただスキルを教えるのではなく、将来に目線を向けることが必要だと思っています。

日本文化は、生き甲斐の創出や、夢をどう叶えるかなど、未来的な視点を持ったものが多いです。これまで様々な日本の伝統文化をエルサルバドルに伝えました。

例えば、空手を通して他者への礼節が自身の自信につながっていることを教えます。このように物事の裏にある意味を教えることで、エルサルバドルにはない概念を学んでもらい、いずれは未来的な視座を身に着けてほしいと思っています。

また、2019年エルサルバドルの法定通貨にビットコインが加わりました。ビットコインは、うまく投資すればお金が増えますが、ビットコインを拒絶する国民が多いのも実情です。

そこで、多くの国でビットコインに関する教育をする会社と協力して、朝は小学生、昼は高校生、夜に社会人を対象としたセミナーを実施しました。

あとは、動画編集に関するスクールを実施して子どもたちに動画を作ってもらいました。編集の頑張りや、インプレッションから評価を行い、ビットコインで報酬を渡しました。

これは、エルサルバドルの子どもたちに、学校以外の世界を知ってほしいと思うとともに、動画が収入源になることを知ってほしいので、あえて報酬を用意しています。

エルサルバドル支援という意味合いでは、現地の3つの学校にインターネットルーターを設置しようと考えています。

―活動費用はどこから来るのですか? 

サークル費と、マーケットの収益などで賄っています。後者は、メキシコ産の宝石をアクセサリーにした他に、手作りのチョコレートなどを販売しました。エルサルバドルに行かないメンバーも一緒に活躍してくれています。

また、さまざまなウェブサイトでクラウドファンディングを行なっています。今年特に資金が集まったのがGeyser Fundというビットコインで募金できるウェブサイトです。ビットコイナー(ビットコイン関係で働いている人々)は、エルサルバドルに興味を持っていただいています。

―他の取り組みはありますか?

サークルの認知度向上にともない、他団体とのコラボレーション企画などに参加しています。直近では、「SDGs Award」というイベントに招待されました。参加したメンバーは「良い経験になった」と言っていました。

他には、ビーチクリーニング、貧困やいじめに悩む子どもを支援する団体への協力、殺処分が迫る動物を助けるための取り組みなどがあります。

団体活動の特徴とは?

現在のメンバー数と組織構成を教えてください。

現在約60名で活動しています。その中で幹部が12人、副部長が1人、部長が1人、そして経理が1人です。幹部以外のメンバーはオフィシャルと、ノン・オフィシャルメンバーと分かれています。

オフィシャルメンバーはイベントの企画段階から携わる一方で、ノン・オフィシャルメンバーは企画されたイベントに参加できる人々です。

オフィシャルメンバーは7グループに分けています。エルサルバドルグループ、動物保護グループ、子供支援グループ、ビーチクリーングループ、総務、資金集めグループ、そしてSNSグループです。

―他団体と違う何かユニークな特徴があれば教えてください。

まず一つにサークルの会議を日本語と英語の両方で行うことが挙げられます。

また、サークルの中でさまざまな分野のボランティアができるので、日本でもいろいろな経験ができます。そして何よりも実際に海外に行き、現地で活動できることは、多くの学生団体でやられていないことだと思います。

学生団体に所属しているからこそツアー会社で行くよりも自分たちで企画でき、やることを0から決められる、そして実際に行ったときに自分たちで自分の身を守るという人生で一生ものになるような経験ができます。

活動を行う中でのやりがいや、反対に大変なことを教えてください。

活動を通してみた人々の笑顔や、楽しそうに活動するメンバーを見ると、やりがいを実感します。一方で、エルサルバドル支援活動の資金調達には苦労しています。

団体に加入するのはどんな入会理由が多いですか?

メンバーの一人一人がそれぞれの理由を持って入会しています。動物や子どもへの支援に惹かれたメンバーもいれば、外国人との交流目的で入る人もいます。

サークルの幹部の8割が英語をネイティブレベルで話せるので、英語の習得がきっかけになったメンバーもいます。

―最後に、今後の活動方針について教えてください。

エルサルバドル以外の国にも支援をしていきたいです。フィリピンなどを考えています。

―今回はお話を聞かせていただきありがとうございました。

▼ 今回活動をご紹介した上智大学Giversのページはこちら
Instagram:https://www.instagram.com/_sophia_university_givers/
X(旧Twitter):https://twitter.com/_sophia_givers

 

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