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SOCIETY

レインフォレスト・アライアンス認証とは? 認証の仕組みや具体例を紹介!

ショッピングをするとき、小さなカエルのマークが付いている商品パッケージに出会ったことはありませんか?
これはレインフォレスト・アライアンスの認証マークで、認証された農園から供給された原料を使用している製品であることを示すものです。

この記事ではレインフォレスト・アライアンス認証の仕組みや認証の例などについて見ていきます。

レインフォレスト・アライアンスとは?

レインフォレスト・アライアンスとは?

ショッピングをするとき、小さなカエルのマークが付いている商品パッケージに出会ったことはありませんか?
これはレインフォレスト・アライアンスの認証マークで、認証された農園から供給された原料を使用している製品であることを示すものです。

レインフォレスト・アライアンスは1987年に設立された国際的な非営利環境保護団体で、70か国以上の世界の国々で活動を行っています。
活動は大きく分けて、以下の4つに分類されます。

人権

営利を最優先する農園では、児童労働や強制労働を含む劣悪な労働条件であるケースが少なくありません。
レインフォレスト・アライアンスは、このような労働者の人権やジェンダー平等、先住民と現地住民の土地の権利などの問題に取り組んでいます。

森林

持続可能な農業を行うには、食物をはぐくむ自然の生態系を継続的に守っていく必要があります。
レインフォレスト・アライアンスは、森林破壊だけでなく、湿地や泥炭地を含むすべての自然生態系の破壊を禁止し、生態系を保全する活動を行っています。

気候

地球温暖化は洪水や干ばつといった悪影響を及ぼし、その原因である温室効果ガスの抑制は、SDGsでも喫緊の課題とされています。
気候の変動に柔軟に対応して生産性を維持できるのと同時に、自然の樹木がもつ炭素貯蔵の力を引き出し、温室効果ガスを減らす農業を推進しています。

生活水準

農村の貧困サイクルを断ち切り、働くすべての人が少なくとも自国の最低賃金を得られるよう、アクションを起こしています。

どのように活動しているの?

どのように活動しているの?

レインフォレスト・アライアンスは、その名の通り「アライアンス」つまり、様々なステークホルダーと提携・協力しながら課題解決にアプローチしています。

現地の農業生産者やコミュニティ、大小の企業、必要な時には専門家団体や政府機関、市民団体とも連携して持続可能な農業を支援しています。

カエルのマークが意味するもの

カエルのマークが意味するもの

2020年の9月から使用されているレインフォレスト・アライアンスの新しい認証マークに記されているのは、アカメアマガエル。
創設者が保護活動を始めた地域に多く生息するカエルが、持続可能性の象徴としてマスコットに選ばれました。

このカエルの認証マークは、

・その製品または特定の原料がレインフォレスト・アライアンスから認証された農園で生産されていること
・森林管理協議会(FSC)基準の認証を受けた森林から調達された林産物であること
・Global Sustainable Tourism Council(世界持続可能観光協議会) が承認した、持続可能な観光基準認証を得ていること

などを示しています。

レインフォレスト・アライアンスに認証されるには?

レインフォレスト・アライアンスに認証されるには?

レインフォレスト・アライアンスから認証を受けるためには、持続可能性の3つの柱とされる社会・経済・環境の分野にわたるさまざまな要件を満たしているかどうか、第三者機関から審査・評価される必要があります。

例えば農業の場合、「農場要件」と「サプライチェーン要件」があり、それぞれに認定の基準があります。
認定を受けたい生産者は現地で監査を受け、基準のすべての要件を満たしていれば商品をレインフォレスト・アライアンス認証として販売することが可能となります。

ただ認証を受けたら終わりではなく、認証マークを付けた商品は登録され、生産から販売まで一貫してトレーサビリティを管理されることになります。
認証マークを付けることは、それに伴う責任を果たすことでもあるのです。

レインフォレスト・アライアンス認証の例

レインフォレスト・アライアンス認証の例

それでは、続いてレインフォレスト・アライアンス認証の例をご紹介します。

コーヒー

コーヒーは世界70か国で生産され、約2500万世帯が従事する巨大産業ですが、大半は小規模農家によって栽培され、その産地は中南米やアフリカの発展途上国に多くあります。*1

需要が急激に伸びているコーヒーですが、温暖化の影響や価格相場の不安定さ、担い手の減少など、課題は山積みです。
*1 「2030SDGsで変える」2022年6月21日|朝日新聞

レインフォレスト・アライアンスは、ラテンアメリカ、東アフリカ、アジアで40万軒以上のコーヒー生産者を認証し、彼らと協力して生産者の立場を改善し、生産性や収入を高める活動を行っています。

カカオ

チョコレートに使用されるカカオもコーヒー同様、世界的に需要が高まっている原料です。
しかし、家族単位の小規模農家がほとんどであることもあり、児童がカカオ生産の重要な労働の担い手となっています。

世界1位・2位のカカオ生産国であるコートジボワールとガーナにおける18歳未満の児童労働者は150万人以上にのぼると言います。*2
*2 「ガーナ・カカオ生産地の児童労働」|ACE

認証カカオ農園では、これまでも子どもの就労は禁止されてきましたが、ただ禁止するだけでは隠ぺいなど逆効果になりうることも分かってきました。
そこでレインフォレスト・アライアンスでは、関係者が予防や改善に積極的に取り組むことを促す「事前評価対処方式」を採用。

認証が単なる合否で終わらず、継続的な改善につながるようなアクションをすすめています。

企業とレインフォレスト・アライアンスの取り組み

企業とレインフォレスト・アライアンスの取り組み

続いて企業とレインフォレスト・アライアンスの取り組みを見ていきましょう。

ユニフルーティ

世界でも有数のバナナ生産国であるフィリピンですが、低賃金や長時間労働、人権侵害などが恒常的な問題となっています。

そのような中、フィリピンのミンダナオ島に5つの自社農園を所有するユニフルーティは、現地自社管理農園において、レインフォレスト・アライアンス認証を取得。
労働環境の改善や環境保護への取り組みを通じて、より持続的な農業を目指しています。

キリン

レインフォレスト・アライアンスのように国際的で信頼性の高い認証を受けるためには、一方で相当の資金も必要となり、そのことが認証を受けるためのハードルにもなっています。

飲料メーカーのキリンは、自社の「午後の紅茶」の原料を生産するスリランカの紅茶農園に対し資金援助をし、レインフォレスト・アライアンス認証を取得する支援を行っています。

まとめ

まとめ

ここまで国際的な認証、レインフォレスト・アライアンスについて解説してきました。
社会には商品やサービスがあふれていますが、それがどのようにつくられ、提供されているのかを知るのは、実はなかなか難しいことです。

レインフォレスト・アライアンスのような信頼できる認証マークを利用して、より環境や人に優しい商品・サービスを選ぶことが望まれています。

参照元:レインフォレスト・アライアンスHP

  • 記事を書いたライター
  • ライターの新着記事

ICU卒業後、出版社にて女性誌の編集・ライティングに約10年間従事。その後NPOや財団法人で機関誌の編集・執筆を担当するなかで、社会貢献・慈善活動についての知見を深める。米・ペンシルバニアに滞在経験があり、現地の人々の寄付活動の熱心さに感銘を受ける。得意分野は、SDGs、多様性、フィランソロピー。

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