安全な水とトイレを世界中に

世界の水問題に対する課題と取り組み内容を調査!

発展途上国のみならず、地球に暮らす人間の命や生活、経済活動を支える最も大切なポイントは「水」にあると言われています。

先進国であっても水が安心して供給される環境がなければ、一気に暮らす人々の健康や命の問題へと直結します。
それだけ、水はわれわれにとって非常に重要な存在だと言えます。

現在、地球上での大きな問題である温暖化により「水問題」は深刻化しています。
世界においてどのような水問題があるのかを知ることは、これからの地球にとってとても大切なことです。

こちらの記事では、世界的に見る水問題への課題を踏まえた上で、水問題への取り組みもご紹介していきます。

世界における水問題の課題とは?

世界における水問題の問題点とは

ここ近年、地球では温暖化が加速しており、気候的変動が甚だしいといった現状があります。
それに伴い、降雨パターンがこれまでの流れとは異なり始め、様々な水問題が頻発しています。

まずは、地球においてどのような水問題があるのかを把握していきましょう。

飲み水の問題

水問題において一番深刻なのは、飲み水です。
日本に暮らしていると、水道の蛇口をひねるだけで安心安全な飲み水を得ることができるため見逃しがちですが、世界では多くの人が飲み水に困っている現状があります。

飲み水が枯渇しているエリアでは、安全な水を確保するために何キロも離れた場所まで歩いていき、重い水を担いで帰るという作業が欠かせません。そのため、子供たちや女性も生きるために水汲みの重労働を行うため、勉強はおろか働くことすらできないのです。

また、中には清潔な水を得ることができず汚染されたままの水を得ている人も少なくはありません。
こうした飲み水の問題は、地球レベルの課題として重要視されています。

実際、国際NGOウォーターエイドの「世界の水の現状2021」では、世界中で約40億人にものぼる人が、水不足に陥る可能性のあるエリアに暮らしていると発表しました。
このままいけば、2050年には約50億人になると予測されているそうです。

出典:国際NGOウォーターエイド「世界の水の現状2021」

治水の問題

地球温暖化が進み、最近は日本でも豪雨被害が頻繁に起こるようになりました。
世界的に見ても突発的な豪雨はあちこちで起こっており、治水が整っていないエリアでは洪水だけではなく衛生面の問題も出てきます。
また、農作物に対しても甚大な被害が及び、飲み水の問題に加えて食糧難にもなってしまうことも否めません。

汚水の問題

発展途上国でも、近年すごいスピードで都市化が進んでいます。また、都市化に伴い森林の乱開発も行われているのも事実です。
便利な世の中とは引き換えに、素晴らしい水を蓄えてくれる森を破壊しているといっても過言ではありません。

加えて、日本のような浄水処理施設を持たないエリアでは、工場から出る汚水や生活汚水をそのまま自然に返しているようなところも。
また、そのまま飲料用として使わなければならない深刻な状態のエリアも見られます。

アフリカにおける水問題の現状

アフリカでは、世界的に見ても非常に深刻な水問題を抱えています。
日本では当たり前に飲める水が、アフリカでは「命を奪う」ともいわれるほど、衛生状態が悪いためです。
なぜ、アフリカの水事情がここまで深刻な状態になっているのか、理由を解説します。

インフラ整備がなされていない

アフリカは発展途上国であり、都市部ではインフラが日毎に整備されていますが、農村地帯ではほぼ整備されていないのが現状です。
日本のような浄水設備がなく、さらに井戸の役目を果たすような貯水設備も多くありません。
数少ない貯水設備も、しっかりした管理がなされていないことから、清潔な水が手に入る状態とはいえないでしょう。

水汲みで奪われる子供たちの時間

インフラが整っていないアフリカでは、生活するために必要な水を汲みに行かなければなりません。
水汲みの仕事を担っているのが子供達です。
水汲み場が近くにあるエリアに暮らしている人でも、1日分の水を確保するためには、何度も往復して水を汲む必要があります。

中には、片道3時間かけて歩くような子供たちもいるのが現状です。
そのため本人がいくら勉強をしたいと望んでも、生きるために水を汲む必要があるため、勉強に時間を割くことができません。
アフリカの水問題は、衛生面の問題だけではなく子供たちの将来をも奪っているのです。

私たちができるアフリカへの支援

想像を絶するほどの深刻さを抱えるアフリカの水問題ですが、私たち個人にもできる支援もあります。
中でも簡単にできるのが、アフリカで支援を行っている非営利団体へ寄付をする方法です。

寄付には、「継続寄付」と「都度寄付」の2通りがあり、どちらでもやりやすい方を選ぶことができます。
一人一人が無理のない範囲で寄付をすることで、アフリカの不衛生な水を浄水するための設備や手押しポンプの設置、人材の確保などをサポートすることができます。

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水問題に対する世界の取り組み

水問題に対する世界の取り組みとは

SDGsの動きも高まり、近年は世界的にも水問題に対する取り組みがなされています。

特にSDGsの目標6では、2030年までに地球上の誰もが安全な水を手に入れられる環境を整えることが大きな課題です。
SDGsの目標6については、こちらの記事でも詳しく説明しているので是非ご覧ください。

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世界ではこの課題を達成するために、様々な取り組みがなされています。
その中の2つをご紹介していきましょう。

ユニセフによる取り組み

ユニセフとは、「国際連合児童基金」と言い、国際連合総会の補助機関です。
世界中のすべての子どもたちの命と権利を守るために、世界190カ国の地域で活動しています。

もちろん、子供達を守るためには水問題に関する取り組みも欠かせません。
ユニセフでは、安心で安全な水を届けるための給水設備の設置を手がけるほか、トイレの設置も積極的に行っています。
さらには、衛生的な暮らしを営むための衛生習慣指導も手がけているのです。

出典:水と衛生|ユニセフ

ウォーターエイドによる取り組み

水と衛生に特化した国際的なNGOであるウォーターエイド。
アジアやアフリカのほか、中南米26カ国で水や衛生に関わるプロジェクトを行なっています。

水問題を抱えるエリアにて、それぞれの地域に見合った技術を用いた給水設備やトイレの設置をするほか、該当エリアに暮らす人たちとともに汚水問題に取り組むプロジェクトも実施。

これらの支援活動は、世界中からの寄付により実現しています。
寄付は誰でもできるので、世界的な水問題を解消するための行動の一端を担うことが可能です。

出典:ウォーターエイド

世界の水問題にを解決する日本の技術

日本は世界の中でも水に恵まれている国です。
とはいえ、日本においても森林伐採や温暖化は人ごとではなく、治水や水源管理を手がけている企業も多くあります。

特に、日本は水資源に関する技術が進んでいることもあり、世界からもその技術は期待されているといっても過言ではありません。
世界の水問題に対する日本の技術について、二つの事例をご紹介します。

海水淡水化技術

飲料用として使われる水は、真水である必要があります。
しかし、世界には、真水が得られない地域も多数あるのが現状です。例えば、川や湖など周囲に乏しく、さらには雨水の確保も難しいエリアもあるでしょう。

そうしたエリアで活用できる技術として、海水を処理して淡水を作り出す方法を試みている企業があります。
こうしたプロセスを海水淡水化といい、日本の東レが有名でしょう。

治水の技術

日本工営が行なっているのが全国水資源マスタープラン策定プロジェクトやインドネシアでのコメリン灌漑整備業務といった、水資源開発や管理プロジェクトです。
日本の技術を世界に共有しながら、世界全体の水問題を解決するために貢献しています。

水問題に対する日本の取り組みについては下記の記事で詳しく紹介していますので、あわせて是非ご覧ください。

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まとめ

まとめ

日本に暮らしていると気がつきにくいものですが、世界に目を向けると様々な水問題が起こっています。
不衛生な水を飲まざるを得ない人たちが、健康を害し命を落とす現状もあるのです。

このような現状を打破するためにも、世界は大きく動き始めています。

個人の力ではどうにもならないように感じますが、小さな一歩が大きな波には不可欠です。
日常的に節水を行ったり、生活排水を見直したりすることは誰にでも今すぐにできるでしょう。

また、ユニセフやウォーターエイドなどの大きな団体への寄付は、水問題に苦しむ人たちへの直接的なサポートとなります。
日本はもちろん「地球」の住人として、自分のできることを少しずつでも実行していきたいものです。

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