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紛争が起きる原因と2021年現在の紛争状況とは?

世界では、途上国を中心に紛争が起きています。

紛争により多くの人々が犠牲になったり、難民になっているのです。
また、多くの子どもたちは兵士として戦わされたり、労働者として心身に大きなストレスを与えられます。

「なぜ紛争は起きるのでしょうか?」

この記事では、紛争が起こる主な原因と、2021年11月時点で紛争が続いている国・地域について解説します。

紛争とは「対立するもの同士が争う状態」

紛争とは「対立するもの同士が争う状態」

紛争とは「対立するもの同士が争う状態」のことで、辞書では広域な意味を持つ言葉です。

裁判や経済でも「紛争」という言葉が使われますが、国際問題における紛争では「武力紛争」を指します。

同じ部類の言葉には「戦争」や「内戦」があります。
戦争は「国同士の対立による軍事力を行使した戦闘行為やその状態」、内戦は「同一国内での争い」を意味します。
そのため、紛争は比較的小規模な衝突を指すことが多いです。

国家間の対立でも、争いが小規模であったり、一時的な争いの場合は「戦争」ではなく「紛争」と呼ばれることもあります。

紛争が起こる5つの主な原因

紛争が起こる5つの主な原因

今この瞬間も、世界各地で紛争が起きており、多くの人々が苦しんでいます。

地域や国によって紛争が起こる原因は様々ですが、主に5つの理由が挙げられます。

・異なる宗教の対立
・異なる民族の対立
・資源をめぐる争い
・領土をめぐる争い
・独裁政治に対抗するための争い

上記にあげた原因が複数に絡み合った結果、紛争につながることがほとんどです。

紛争の原因①異なる宗教の対立

異なる宗教の対立による紛争を「宗教紛争」といいます。

宗教にはそれぞれの習慣や考え方があり、それらを受け入れることが大切です。
しかし、時にはお互いの価値観を認めることができず、衝突が起きる場合があります。

また、以下の場合にも衝突が起きます。

・少数派の宗教が差別される
・特定の宗教を信じることで処罰される
・多数派の宗教に強制的に改宗させられる

例えば、多数派仏教徒と少数派ヒンドゥー教徒や、多数派スンナ派と少数派シーア派などの紛争が当てはまります。
宗教紛争の場合、人種差別や民族差別と重なって紛争となる場合が多いです。

紛争の原因②異なる民族の対立

異なる民族の対立も、紛争を引き起こします。
「民族紛争」と呼ばれ、同一民族の中で対立する場合も民族紛争に当てはまります。

各民族には、特有の言語や宗教、習慣、行事があり、その違いが火種になることが多いです。

また複数の民族による武力抗争や、少数民族が政治を行うことによる紛争、複数の国家に分離させたれた民族間の対立なども民族紛争の原因になります。

フツ族とツチ族の対立(ルワンダ内戦)やギリシャ人とトルコ人の対立(キプロス紛争)は、民族紛争の一例です。

紛争の原因③資源をめぐる争れい

紛争の原因には、資源をめぐるものもあります。

数ある資源の中でも鉱物は紛争の原因となることが多く、アフリカ諸国などの紛争地域で採掘された鉱物の使用を禁止している企業があります。
鉱物の採れる地域では、腐敗政治が進んだり、反政府武力勢力の活動資源の確保のため、一般市民への暴行や拉致が起きています。

1990年代、アンゴラやシエラレオネなどのアフリカ諸国で内戦や複数国家の対立が発生しました。
その際の資金源となったのがダイヤモンドは「紛争ダイヤモンド」「血塗られたダイヤモンド」と呼ばれています。

紛争の原因④領土をめぐる争い

国境(領土)をめぐる争いも、紛争を引き起こします。

国境紛争が起きる主な理由は、次の3つです。

・条約によって国境が決められたものの不明確であり、条約の解釈が異なるため
・国境が明確に決められていないため
・両国の国境についての主張が異なるため

途上国では、国境が明確になっていない場合が多く、国境紛争が発生しやすい傾向にあります。

国境紛争の代表例として有名なのが、中印国境紛争です。
中国とインドの国境問題により、1962年に紛争が起きました。

2021年1月にも、中国軍とインド軍が衝突するという報道がされています。

紛争の原因⑤独裁政治に対抗するための争い

5つ目の原因は、独裁政治に対抗するためです。
独裁政権が続く国では、国民が政治に不満を持ち、反対運動を行なったことで紛争へと繋がることがあります。

2010年から2012年に中東・北アフリカ地域で起こった「アラブの春」が、代表例です。
チュニジアで始まった民主主義の政治を目指す運動が、リビアにも広がり、当時リビアの最高指導館だったカダフィ大佐が殺害されました。

しかし、現在でも民主化は達成されておらず、治安の悪い状態が続いています。

2021年現在も紛争が続いている国・地域

2021年現在も紛争が続いている国・地域

現在も、世界では紛争が起きています。

ここでは2021年11月現在も紛争が続いている国・地域を3つご紹介します。

【シリア内戦】

シリアでは40年もの間、アサド大統領による独裁政権が40年も続いていました。
国民の政治不満が溜まっていたところに「アラブの春」が起きたのです。

「21世紀最大の人道危機」といわれるシリア内戦は、アサド政権に弾圧されていたスンニ派の人々が行動を起こしたことで、現在まで続く長い内戦へになりました。

【エチオピア内戦】

「アフリカの星」といわれたエチオピアでは、内戦が激化しています。

2020年11月より、政府軍とティグレ人民解放戦線(TPLE)が戦闘を開始しましたが、1ヶ月足らずでアビー首相による勝利宣言がされました。
しかし2021年6月末にはTPLFが州都メケルを奪還するなど、TPLF側に有利に展開してきました。

2021年11月には、アビー首相が全土に緊急事態宣言を発令しました。
政府側、反政府側の両側で、民間人の虐殺やレイプなどの行為が行われ、国連は「極度の野蛮行為」だと警告しています。

【ガザ紛争】

2021年5月、イスラエルとの武力衝突で多くの市民が亡くなりました。
パレスチナはヨルダン川西岸地区とガザ地区の2エリアに分かれており、ガザ地区はイスラエル・エジプトと地中海に囲まれている土地です。
2007年からガザ地区を実効支配しているイスラム原理主義組織ハマスが、エルサレム近郊に攻撃を行なったことにより衝突が激化しました。

紛争が起きると、その国や地域に住む人々は家や仕事を失います。
そして多くの人々は「難民」として安全な場所を求めながら、他国や国内の安全な場所へと逃げるのです。

2018年時点で、難民の数は2,590万人、国内難民は4,130万人いると言われています。

まとめ

まとめ

紛争により、世界各地で犠牲になっている人がいます。
身体的な被害を受けなくても、難民となり、差別や貧困に苦しみます。
子どもたちは十分な教育が受けられず、児童労働や更なる貧困に繋がるのです。

私たちにできることは、まず「知る」ことです。
世界ではどんな理由で紛争や戦争が起きて、争いによってどのような影響が出ているのかを調べてみましょう。

そして、寄付やボランティアなど、できることから始めてみましょう。

  • 記事を書いたライター
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フリーライター。過去の留学や世界一周などの海外経験から、環境問題をはじめとする社会問題に興味を持つ。 「人にも地球にも優しい暮らし」を見つけるために、日々情報を探しています。趣味は海外旅行とコーヒー、読書。 現在は健康や環境、食に関する情報を中心に発信しています。

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