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「紛争」と「戦争」と「内戦」の違いとは?実例を踏まえて解説

「紛争」「戦争」「内戦」は、日本に暮らしていると馴染みのない言葉ですが、世界に目を向ければ各地でこうした悲しい現実があります。
ニュースでも頻繁に報道されるため、自国のことのように胸を痛める方も多いでしょう。

とはいえ「紛争」「戦争」「内戦」がそれぞれに違う意味を持っていることを知らない方も少なくありません。

こちらの記事では「紛争」「戦争」「内戦」の違いについて、実例を踏まえて解説します。

◎この記事を読めばわかること

  • 「紛争」「戦争」「内戦」の違い
  • 実際に起きている「紛争」「戦争」「内戦」の実例
  • 紛争や内戦で増える難民問題に対してできること

「紛争」「戦争」「内戦」の違い

「紛争」「戦争」「内戦」の違い

「紛争」「戦争」「内戦」ともに争いを表す言葉ではありますが、規模や対象が異なります。

これらの言葉が持つ意味を理解すると、世界で起きている問題を理解しやすくなるでしょう。
まずは、それぞれの意味を紹介します。

紛争とは

争いや対立を全般的に紛争と言います。
例えば、個人間で争う状態も紛争のひとつです。

とはいえ、ニュースや世界情勢として使われる「紛争」は、軍事的な争いを表しています。
そのため、戦争や内戦も含めて表現することもあるでしょう。

しかし、基本的に紛争は、小規模な武力衝突として用いられるケースが多く見られます。
例えば、国家と武力勢力の争いや地域が限定される争いです。

小規模であることから、長期的な争いにならないことも多々あります。

戦争とは

戦争は基本的に国家間の争いや対立です。
そのため、争いの中心になるのはそれぞれの国が持つ正規軍であり、目的は自衛や利益の確保になります。

国と国との争いだけではなく、第二次世界大戦で代表されるように、世界各国が参戦して行われるケースも少なくありません。
争いの規模が大きいことから、武力衝突も激しくなるのが一般的です。

また、戦争にはルールがあり、開戦するためには宣戦布告をする必要があります。
そして、終戦するためにはどちらか一方が敗戦を認めなくてはなりません。

そのため、敗戦国はかなりの打撃を受け、復興にも長い年月を費やすことになります。

内戦とは

戦争や紛争とは異なり、内戦は国内で起こる争いを指します。
理由としてあげられるのは、民族や宗教、政権の対立です。

しかし、昨今の内戦は他国が介入するケースが多く見られます。
そのため、争いが複雑化し長期化する可能性も高まるのが現状です。

また、内戦で戦う兵士は正規軍ではないことが多く、国際法が順守されません。
結果的に虐殺やレイプなど非業な自体を招くほか、子供たちが兵士として戦うといった事態になり、難民問題にもつながります。

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「紛争」「戦争」「内戦」の実例

「紛争」「戦争」「内戦」の実例

日本に暮らしていると、世界各地で起きている争いがどのような状況にあるのかを把握できないのが現状です。

とはいえ、今この瞬間も争いに悩み苦しむ人は多々存在します。
こうした現状を知ることは、紛争地域に生きる人に対する支援にもつながるでしょう。

続いては「紛争」「戦争」「内戦」にわけて、実例を紐解いていきます。

紛争の実例

南アジアと中央アジアの間にあるアフガニスタンでは、2001年から2021年まで、アメリカと連合軍タリバンとの紛争が起こりました。
アメリカが戦った相手がテロリストだったことから、紛争と表現されます。
実に19年10ヶ月に及ぶ紛争で、タリバンが政権を回復することで終戦を迎えました。

一応終結になったとはいえ、武力衝突が完全に終わったわけではありません。
例えば国際社会において、アフガニスタン国内の人権状況やテロへの関与など、様々な懸念事項が残りました。

また、アフガニスタンには1千万個を超える対人地雷が敷設されているといい、市民の安全や復興を妨げる要因となっています。

参照元:「アフガニスタンの現状と問題」|外務省

戦争の実例

戦争と聞いて思い浮かぶのは、第二次世界大戦でしょう。
第二次世界大戦は、1939年にドイツがポーランドに侵攻した事件から、1945年8月の日本降伏までを表します。

第二次世界大戦に含まれるのが太平洋戦争です。
日本軍がハワイ・オアフ島にある真珠湾を攻撃することで開戦しました。
結果的に、たくさんの犠牲を払って終戦を迎えます。

終戦から長い年月を経て、戦争当時を生きてきた人はだんだんと少なくなっているのが現状です。
そのため、教科書の中の出来事としか思えない人も少なくありません。

しかし、現在も規模の差はありますが、各地で戦争が起こっています。
現状平和な国である日本でも、戦争に巻き込まれる可能性はゼロではありません。

内戦の実例

現在も続く内戦といえば、シリア内戦が挙げられます。
世界的な問題としても、深刻なものとして取り上げられることが多いでしょう。

シリア内戦が起こったのは2011年です。
実に10年近くもの長い間戦争が続いていることになります。

シリア内戦のきっかけとなったのが、独裁政権から抜け出し民主化を訴える運動です。
シリアでは、40年にもわたり独裁政権が続いていました。
当然、国民の不満は溜まり続け、民主化運動が激化していくことになったのです。

しかし、シリア内戦は深刻な難民問題を生み出しました。
UNHCR(国連難民高騰弁務官事務所)の報告では、2020年時点のシリア難民は約670万人に上るとされています。
シリア以外の難民も含めると約8,240万人であり、そのうちシリア難民は27%以上です。

いかに多くの人たちが、暮らしを脅かされているかがわかるでしょう。

参照元:「数字で見る難民情勢(2020年)」|UNHCR

難民問題に対して私たちができること

難民問題に対して私たちができること

紛争や内戦が長く続くと、難民問題も同時に深刻化します。
実際、近年世界では難民が増え続けており、2020年末の段階では8,240万人もの人たちが故郷を追われているのが現状です。

難民問題を解決するべく、日本でも支援が行われています。
続いては、日本の難民支援について紐解いていきましょう。

UNHCRを通して行われる支援

日本に限らず、難民への支援はUNHCRを通して行われるのが一般的です。
日本政府も長年にわたりUNHCRへの支援を行なっています。
その拠出量は世界第5位であり、難民支援にとって重要なドナー国のひとつです。

2021年には、アフリカの国々やアフガニスタン、ミャンマーなどで生活に困る人々に対する人道支援として、日本の緊急無償資金協力がなされました。
UNHCRでは、こうした支援金をもとに、難民や国内避難民、無国籍者などの国際的な保護・支援を手がけています。

参照元:「2021年 日本から難民支援の現場へ」|UNHCR

NGOの活動

国家の枠を超えて世界の平和と発展を目的に活動する非政府組織をNGOといいます。
NGOの活動は多岐にわたり、難民支援のほか森林保護やジェンダーに関するサポート、地雷除去支援などが挙げられます。

NGOは世界各国にたくさんありますが、それぞれが専門分野を持って活動しているのが一般的です。
例えば、SCJ(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)は、子供支援を専門とする国際NISA GO団体です。
戦争や紛争地域に暮らす子供たちを守る活動もそのひとつであり、日本を含む29カ国が中心となっています。

NGOの活動は、個人でも寄付をすることによってサポート可能です。

参照元:SCJ

まとめ

まとめ

日本は、世界的に見ると非常に平和な国です。
しかし、少し時代を遡れば、辛い戦争時代がありました。
当時を生き抜いた人やその家族にとって、戦争は未だ終わらないものといっても過言ではありません。

また、世界に目を向ければ、今もなお内戦や紛争に巻き込まれ、暮らす家すら無い人も多く存在します。
こうした実情に少しでも意識を置くことで、寄付やボランティアなど自分にできることも見えてくるでしょう。

SDGsの目標16「平和と公正をすべての人に」が達成されるためにも、まずは現状を知ることが大切です。

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