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難民が多い国はどこ?受け入れ国と出身国をそれぞれ紹介

難民が多く発生している国は、国内情勢が不安定で、国民が安心して暮らせる環境でない国が多いです。特に長年紛争や内戦で混乱が続いている地域は、難民が多く発生しています。

また、難民の受け入れ国も近隣国に集中していて、支援が行き届いていない場合が多いです。今回は、難民の理由や状況と、難民の受け入れ国、出身国について紹介します。

なぜ難民として自国から逃れるのか

なぜ難民として自国から逃れるのか

難民の発生は、年々増えています。
それは国内での紛争などにより、迫害や生命の危機があるため国外へ逃れるためです。

ここでは、なぜ難民になってしまうのかと難民の数について紹介します。

難民とは

難民とは、「難民の地位に関する条約(難民条約)」で以下のように定義されています。

“人種、宗教、国籍もしくは特定の社会的集団の構成員であることまたは政治的意見を理由に迫害を受けるおそれがあるという十分に理由のある恐怖を有するために、国籍国の外にいる者であって、その国籍国の保護を受けられない者またはそのような恐怖を有するためにその国籍国の保護を受けることを望まない者”
引用元:難民条約について|UNHCR日本

簡単になぜ難民になってしまうのかというと、

・自国で内戦や紛争が続き、迫害を受ける可能性がある
・政策によって人権侵害がある
・環境や気候の変化でその地で安全に生活できなくなる

など自国にいても国から保護されないという理由で国外に逃げるのです。

国内政治やテロなどの混乱で、安心して生活ができない土地となってしまうと、難民が増えます。

多くの人は危険な地域から逃れるために、国外に脱出を図るのです。

故郷を追われる人は全世界人口の1%に達する

国外に脱出を図る難民と同じような理由で、国内で避難として移動を強いられている人を、国内避難民と呼びます。

難民も国内避難民も、生命の危険を避けるために故郷を追われる人です。
危険を逃れるために故郷を追われる人は、2020年末時点で8,240万人いると言われており、全世界人口78億7500万人の1%以上になります。

参照元:世界人口白書2021(The State of World Population 2021)|UNFPA国連人口基金東京事務所Webサイト出版物紹介

難民の受け入れが多い国はトルコ

難民の受け入れが多い国はトルコ

国外に逃れる難民は2,640万人にも上り、多くは発展途上国出身の難民です。

その中でも、一番難民を受け入れているのは、トルコ。
トルコは6年連続で、難民受け入れ1位の国です。

ここでは、トルコが難民受け入れの多い国としての理由と、その他の受け入れ国について紹介します。

トルコが難民受け入れ1位の理由

トルコは、他の難民受け入れ国を大きく上回る370万人もの難民を受け入れています。
なぜトルコが一番の難民受け入れ国かというのは、隣国のシリアが深く関係しています。

シリアでは内戦が長期化し、内戦の解決にはまだまだ遠く、国民は避難を続けている状況です。
そのシリアは難民の出身国として世界1位であるほど難民数が多く、その隣国のトルコが多くの難民を受け入れしています。

しかし、トルコでの難民生活でも、快適に過ごすには支援が必要な状態です。

トルコ政府が運営している難民キャンプは、定員オーバーの状態で難民があふれています。
そして、9割以上の難民は、難民キャンプの外で苦しい生活を強いられているのです。

そのためほとんどの難民は、難民キャンプにすら入ることができずにいます。

その他の難民受け入れ国

トルコと合わせて多くの難民を受け入れている国は、受け入れ数順にランキングすると以下のとおりです。

順位(2020年末時点)国名難民受け入れ数
1位トルコ370万人
2位コロンビア170万人
3位パキスタン140万人
4位ウガンダ140万人
5位ドイツ120万人

参照元:数字で見る難民情勢(2020年)|UNHCR日本 

世界の難民の約73%は、近隣国で受け入れされているため、難民発生国の近隣の国が受け入れ上位に入りやすくなっています。
ヨーロッパにあるドイツは、難民の受け入れを積極的に行っている国であり、シリアや中東から移動してくる難民が多く流入しています。

しかしどの受け入れ国でも、難民の仕事が無かったり、生活インフラが十分でなかったり様々な問題を抱えています。
そのため、難民への国際的な支援は必要です。

難民が多い出身国

難民が多い出身国

難民が多く発生している主な原因は、内戦など国内情勢が不安定なため、人権侵害や生命の危機などです。

難民の発生が多い国順に、ランキングしたものは以下です。

順位(2020年末時点)国名難民数
1位シリア670万人
2位ベネズエラ400万人
3位アフガニスタン260万人
4位南スーダン220万人
5位ミャンマー110万人

参照元:数字で見る難民情勢(2020年)|UNHCR日本 

シリアやアフガニスタン、南スーダンなどは紛争や内戦が原因で、難民が増えています。

難民発生国第2位の南米にあるベネズエラは、かつては裕福な国で、難民を受け入れる国でした。
しかし今では政情不安や食糧難から難民が増えています。

ミャンマーは、ロヒンギャへの迫害や近年の政情不安などから難民が増えています。

まとめ

まとめ

難民とは、国内にいると迫害を受けたり生命の危機があったりなど、安全に暮らせないとして国外へ逃れる人々です。

難民が多く発生している国は、長年紛争が続き安心して暮らせない、政情不安や食糧難などで多くの国民が苦しい状況に陥っています。
また、国外に逃れ、近隣の国で受け入れをしてもらっても職に就けなかったり、難民キャンプに入れなかったりなど、厳しい生活を強いられている難民が多くいます。

難民となった人たちが、安心して快適に暮らせるようになるには、国際的な支援が必要です。

SDGs(持続可能な開発目標)にもあるように、今後誰一人取り残さない社会を作るためにも、私たちはできることから支援を始める必要があるでしょう。

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