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健康経営とSDGsの関係性とは?SDGsが組織活性化のカギを握る?

健康経営が企業の経営戦略として注目されています。
健康経営を積極的に実践していくことが、従業員だけでなく企業にも多様なメリットを生み出すことが広く知られてきたからです。
また、近年注目されているSDGsと健康経営を関連付けた取り組みを展開している企業もあります。

実際に、健康経営とはどのような取り組みを指すのでしょうか。
この記事では健康経営の実態、そしてSDGsとの関連性について解説します。

健康経営とは

健康経営とは

健康経営とは、企業が従業員の健康を守るための活動です。

例えば、定期健康診断やストレスチェック、保健指導など、社員のからだとこころの健康が維持できるような取り組みが挙げられます。
社員が健康に働き続けることができるように、健康経営では病気の予防や早期発見に重きを置いています。

健康経営の重要性の高まりから、2016年より健康経営に積極的に取り組んでいる企業を認定する「健康経営有料法人認定制度」がはじまりました。
これに認定されることで、地方自治体によっては補助金の支給優遇が受けられるようです。

経済産業省に認定されることによって、優良な健康経営を実施している法人であることが社会的に評価されるため、会社のイメージアップや新規採用の応募者増などが期待できます。

参照元:健康経営優良法人 取り組み事例集|経済産業省

SDGsとは

SDGsとは

近年SDGsというキーワードがさまざまなメディアで取り上げられています。
SDGsとは、2015年の国連サミットで合意された、世界共通の目標である「Sustainable Development Goals」の略称です。
日本では「持続可能な開発目標」と訳されています。

SDGsでは2030年までに達成すべき17のゴールが目標として掲げられています。
「貧困をなくそう(目標1)」「飢餓をゼロに(目標2)」などといった、主に開発途上国をターゲットにした目標に限らず、「ジェンダー平等を実現しよう(目標5)」「気候変動に具体的な対策を(目標13)」といった、先進国が積極的に取り組むべき課題も含まれています。

参照元:持続可能な開発目標と日本の取り組み|外務省

健康経営とSDGsの共通点

健康経営とSDGsの共通点

会社として社員の健康に取り組む健康経営と、SDGsがどのように関連するのかについて知るために、両者の共通点をみてみましょう。

SDGsは世界中のすべての人が「誰一人として取り残されない」ことを実現するための取り組みです。
そしてSDGsが達成されるということは、経済格差やエネルギー、紛争といった多くの問題が解決し、持続可能な世界が実現したということになります。

これは健康経営のねらいである、企業が従業員の健康に配慮することが、結果的には経営面における成果につながることと似ています。
会社がコストや労力をかけて、社員の健康管理に取り組むことで、生産性の向上や企業イメージの向上につながるからです。

なぜSDGsが健康経営のカギとして注目されているのか

なぜSDGsが健康経営のカギとして注目されているのか

国や世界機関だけの取り組みではSDGsの達成は難しいとされており、企業の取り組みが不可欠です。
そこで経営にSDGsの理念を取り入れている企業が評価されるようになり、経営とSDGsの関連性に注目が高まっています。

SDGsを取り入れた健康経営を実践することのメリットを紹介します。

離職率の低下

高齢社会が急速に進む日本。
厚生労働省の報告によると、およそ20年後の2040年には国内の労働人口はおよそ700~1,500万人程度減少することが予想されています。
労働人口の減少は就職希望者の減少に直結するので、今後日本では、人材の獲得が困難な世の中になることが懸念されています。

健康経営を重視している企業は、従業員の体調不良による在職時死亡や離職リスクの低下が期待できます。
また、健康管理によって退職時期を遅らせ「生涯現役」で活躍できる人材の確保も可能になるかもしれません。

医療費の抑制

病気の予防と治療でかかるコストは、予防の方がはるかにコストは低くなります。
高齢社会が訪れている日本では、今後も国全体でかかる医療費が上昇の一途をたどることになるでしょう。

社員が病気にかかった場合は社会保険によって治療費の一部負担したり、治療による休職が必要な場合は、その期間中の給与保障をしたりする役割が企業にはあります。

社員の病気を予防または早期に発見することができる健康経営は、国全体での医療費抑制を実現するだけでなく、会社の社会保険負担軽減につながり、長い目で見ると収益性の向上になると言えるでしょう。

生産性の向上

働く従業員にとって、ストレスの多い環境と少ない環境。
どちらの方が生産性の向上が期待できるでしょうか。

厚生労働省の調査結果において、職場の環境改善やストレスチェックにより、生産性の向上がみられたという報告があります。
人為的なミスが多い、社内のストレスチェックの結果が悪い、従業員満足度が低いといった課題がある場合は、健康経営に着目してみると解決の糸口が見つかるかもしれません。

参照元:
令和時代の社会保障と働き方のあり方|厚生労働省
これからはじめる職場環境改善|厚生労働省

企業が健康経営に取り組むためには

企業が健康経営に取り組むためには

「健康経営のメリットはよくわかったけれど、何から始めたらいいのか」と疑問を抱いている方も多くいるかもしれません。

まず、健康経営を実践している企業の事業例を見てみるのはいかがでしょうか。
就業時間内に軽い体操やマラソンを取り入れたり、歩数計を配布したりといった運動習慣に注目している企業や、社員食堂のメニュー改善、受動喫煙を防止する工夫など、会社によって取り組み内容はさまざまです。

参照元:健康経営優良法人 取り組み事例集|経済産業省

まとめ

まとめ

健康経営は、従業員の生産性やモチベーションの向上や医療費負担の軽減と収益性の向上だけでなく、企業のイメージアップにつながることを紹介しました。

一見、SDGsとつながりがなさそうに思える企業経営ですが、健康経営の目線でとらえてみると、「一人一人の社員の健康をおろそかにしない」ことが企業にも大きなメリットをもたらすことがわかります。

世界規模では経済的に恵まれているように見える日本。
しかし、格差社会や女性が働きにくい世の中など、SDGsの未達成課題がいくつも挙げられます。

企業にとって注目すべき戦略の一つである健康経営。
一つでも多くの企業が健康経営を実践することで、世界目標であるSDGsの達成にも貢献していくことができるのではないでしょうか。

  • 記事を書いたライター
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ナース×ライター×2児の母。看護師5年目でアメリカのカレッジに留学。現在は日本で看護師として働きながら医療ライターをしています。 趣味は海外旅行と英語学習。最高の息抜きは、イタリアンジェラートの食べ歩き。

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