旅行会社として有名なクラブツーリズム株式会社(以下、クラブツーリズム)。
現地に行く、現物を見る、現実を知るという『三現主義』を掲げ、品質に拘った「旅行企画」によって多くの旅行者から支持を集めています。
そして企業理念に基づき、旅行を通じて様々な角度からSDGsに貢献した取り組みも行われています。
今回は、クラブツーリズムが具体的にどのようにSDGsへの貢献を進めているのか、これまでの取り組み事例や今年に入って新たにスタートさせたツアープランなど、詳しくご紹介していきます。
クラブツーリズムの企業理念×SDGsへの思いと取り組み
クラブツーリズムの企業理念は、「旅を通して、出会い、感動、学び、健康、やすらぎの種をまき、はつらつたる喜びに満ちた社会を花開かせていく」ことです。
価値ある旅行サービスを届けることで、人々の豊かな生活文化に貢献すると同時に、人と社会の繋がりを念頭に置き、持続可能な社会の実現を目指しています。
こちらのコーポレートマークの意味ですが、手をつないで踊る5人は旅仲間であり、旅で豊かになる五感であり、「出会い」「感動」「学び」「健康」「やすらぎ」の旅の5大要素であり、さらに5大陸も表しています。
SDGsが叫ばれる昨今、少子高齢化や環境問題など様々な課題が生じています。そんな社会環境が大きく変化していく中でクラブツーリズムでは、
- 事業を通した社会課題解決
- 人権尊重とダイバーシティ&インクルージョン
- 地域・社会への貢献
に取り組み、「国際社会で合意された持続可能な開発目標(SDGs)」の達成への貢献を進めています。
クラブツーリズムの具体的な取り組み事例
続いて、クラブツーリズムの取り組みについて、特に注目のものをいくつかピックアップして詳しくご紹介していきます。
環境保全活動
環境保全活動の取り組みとして、ごみになってしまうペットボトルキャップや使用済み切手を集め、各団体へ寄付する活動を続けています。
ペットボトルキャップを約4,300個集めることで、開発途上国の子ども1人にポリオワクチンを届けることができます。
ツアー参加者や社員から集めたペットボトルのキャップを「アルフジャパン」を通じて「認定NPO法人世界の子供にワクチンを日本委員会(JCV)」に寄付し、2022年3月31日時点で4,563人の子どもにワクチンを届けています。
またお客様から届く封筒の切手を切り取り、日本キリスト協会海外医療協力会へ送る「使用済み切手運動」にも取り組んでいます。
使用済み切手約20,000枚(約4.0㎏)で、ウガンダの助産師学校に通う1人の生徒の約半年分の実習費がまかなえます。
アジアやアフリカの保健医療従事者を支援することで、地域保健医療のレベルの向上に協力できます。
女性活躍支援
クラブツーリズムで働く正社員の女性割合は、2022年4月時点で55.4%となっています。
管理職に就く女性割合は2022年4月時点で20.8%ですが、2027年3月31日までに28%に伸ばすことを目標に掲げています。
2022年4月1日から2023年3月31日までの期間を設けて、女性が活躍し、家庭と両立できるための支援の取り組みが開始されました。
すでに導入されているのが、
- 女性を対象としたキャリア研修の実施
- フレックスタイム制度・在宅勤務制度・テレワーク制度・サテライト勤務の導入
- 3歳以上の子を養育する労働者に対する所定外労働の制限・短時間勤務制度の導入
- 負傷・疾病にかかった小学校就学前の子の看護のための休暇制度の導入
などです。
女性が活躍できる環境整備と女性社員のキャリア形成や多様な働き方に力を入れているので、今後も更なる変化が期待できます。
参照元:女性活躍支援ならびに両立支援の取り組み(2022年8月更新)
「まごころ倶楽部」がおこなう「ユニバーサルツーリズム」
「ユニバーサルツーリズム」とは、すべての人が楽しめるように創られた旅行のことです。
「まごころ倶楽部」は、株式会社クラブツーリズム・ライフケアサービス(クラブツーリズムグループ)が運営する介護施設です。“旅をあきらめない、夢をあきらめない”をモットーに、デイサービスで旅を続けるためのプログラムを提供しています。
また、毎年春・秋の年に2回、スタッフや看護師が同行し日帰りツアーを実施しています。
「キッズワークショップ 2022」に出展
クラブツーリズムは子どもたちへの学びの場の提供にも力を入れています。
2022年8月の夏休み期間に森ビル株式会社が開催した「キッズワークショップ 2022」にて、SDGsをゲームで楽しく学ぶワークショップ 『SDGs×旅~SDGs を学びながら日本全国を旅しよう~』を出展しました。
これはボードゲームを通して分かりやすくSDGsを学び、全国都道府県の課題解決について、旅をしながら楽しく「自分ゴト」化することを目指して出来上がったプログラムです。
地域のファンを作る!地域共創事業
クラブツーリズムでは、「地域発展の源は『旅行』にあり!」という理念の下、「全国700万人の顧客」をはじめとした「企業組織」「旅行商品」「会員顧客」「社員・講師」「販売ツール」「イベント・運営」「持続性&スピード」という7つのリソースを活かし、「地域の価値を見出すために何をすべきか?何ができるか?」を地域と共に考え、地域が抱える課題解決に全力で取り組んでいます。
地域共創事業の具体的な取り組み事例について、3つご紹介します。
(1)ワーケーション、長期滞在
ワーケーション、長期滞在により滞在地の魅力を思い思いに満喫し、「暮らすような旅」を実現するブランドです。登山やハイキング、写真撮影など趣味をゆっくり楽しみたい顧客のニーズにこたえた企画が好評です。
(2)「大人の社会科見学」
「大人の社会科見学」は、非公開施設の見学や普段なかなか入れない歴史的な遺構、先端的な産業施設などを訪ね、非日常の体験を気軽に楽しみ、大人の知的好奇心を満たすブランドです。
自治体や民間事業者とのタイアップで実現できる特別感のあるコンテンツで、地域づくりの礎を築きます。
(3)鉄道貸切企画
専門知識を持った社員によって「クラブツーリズム・鉄道部」として企画運営を行い、全国の鉄道を活かした旅行商品による地域づくりに取り組んでいます。
時刻表には載らない列車を貸切にして行われる希少性の高い企画は、鉄道愛好者からも注目されています。
地域活性化の取り組み事例
クラブツーリズムは、地域やその地域に根差した企業とともに地域の活性化に取り組むことで、新しいビジネスモデル作りを目指しています。
地域活性化の取り組みより生まれた日帰りツアーをご紹介します。
癒しの旅「ウェルビーイングツーリズム」
「ウェルビーイングツーリズム」とは、身体・こころの健康増進、文化継承、環境保全など「Well-being」に寄与するプログラムを提供するものです。
クラブツーリズムでは第一生命保険株式会社と共同で、「well-being な人に会いに行く旅」をテーマにした企画を開始しました。
第1弾の舞台は千葉県君津市の里山エリアです。獣害問題に取り組む猟師との交流、狩猟文化・ジビエ文化を通じて命の尊さを学ぶ工房の見学、養蜂採取の体験などのプログラムが盛り込まれており、地域が自然と共生する循環型社会を体感できます。
第1弾の参加レポートはこちら:https://mirashiru.dai-ichi-life.co.jp/article/484771
第2弾は、自転車に乗って地元の食材を調達・調理して五島市の文化を学ぶ「GOTO-CHIハンティング」をツアー化しました。
第2弾の参加レポートはこちら:https://mirashiru.dai-ichi-life.co.jp/article/558061
クラブツーリズムが伝える「仲間が広がる、旅が深まる」
クラブツーリズムは、旅行業の役割とは「旅を通して心からゆっくりと文化や自然の素晴らしさを感じてもらうこと」「そこに新しい出会いや交流を作り出していくこと」だと考えています。
同じ趣味や興味について語り合う仲間がいれば旅はより深まり、仲間で感動や発見を分かち合う体験は、最高の喜びにつながります。
旅を通して仲間と出会い、仲間と旅を楽しみ、旅で共感しあった仲間が次々と増え、さらに旅の楽しみが広がっていく。
「仲間が広がる、旅が深まる」というメッセージは、クラブツーリズムの夢であり、事業活動の根幹です。
旅を通して、人と社会を豊かにしていく。クラブツーリズムは旅が持つ力を信じて、お客様をはじめパートナーズの皆様と共に持続可能な社会の実現を目指しています。
SDGsと密接な関係にある旅行。これからも旅行に行くことで持続可能な社会づくりに参加してみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介したクラブツーリズム株式会社のホームページはこちら