「立教大学よさこい連百合文殊」は、2018年に設立した立教大学唯一のよさこいサークルです。全国の祭りやイベントに参加し、よさこいの演舞を披露しています。
今回は、同サークルで立教大学2年生の幹部4名に活動内容、設立背景、団体のビジョンとミッション、今後の活動方針などを、MIRASUS編集部がお話を聞きました。
「立教大学よさこい連百合文殊」設立の経緯
―団体の設立年、設立目的、立ち上げの経緯を教えてください。
設立年は2018年です。都内最大級のよさこい祭り「東京よさこい」に参加するために設立しました。
「東京よさこい」は池袋を中心に開催されていて、立教大学の池袋キャンパスに近いので、今でも「東京よさこい」に参加することに強い意義を感じています。
元々は、インターカレッジサークル(インカレ)として始まったそうですが、今は立教大学の学生のみが所属するサークルです。
―団体名「立教大学よさこい連百合文殊」の由来を教えてください。
百合は、立教大学のシンボルの花です。百という字には、「100年続くサークルになってほしい」という願いが込められています。
文殊は、慣用句の三人寄れば文殊の知恵が由来です。メンバー全員で「知恵を出し合い、ぶつかった壁を乗り越えて、演舞の質を向上させたい」という意味が込められています。
―団体のビジョン・ミッションを教えてください。
チームとしてのミッションは、よさこいを通して、それぞれのメンバーが胸の熱くなる経験を共有することです。かけがえのない大学生活でともに笑い、ともに泣き、感動を分かち合いながら活動しています。
また、私たちは全国各地で沢山のお客さんに演舞を届けています。私たちが楽しんで演舞をすることで、楽しさや感動を客席に伝えていきたいです。
具体的な活動内容
―現在の主な活動を教えてください。
イベントの参加と週二回の練習が主な活動です。参加するのは「東京よさこい」をはじめ、全国で年に10回ほどよさこいのイベントに出演しています。直近では、2024年1月に立ち飲みフェス実行委員会が主催する「おでん&地酒フェス」で演舞を披露しました。
現在は、夏・秋のお祭りやイベントに向けて、振り付けの練習を中心に活動中です。代ごとに演舞の内容が変わるので、振り付けの作成などもしています。
―週二回の練習について教えてください。
大学近くの公園で練習しています。賞が設定されているイベントもあるので、本番が近づくと練習により熱が入ってきます。
―演舞の制作過程について、詳しく教えていただけますか?
よさこいの定義自体が多種多様なので、1から作っていくことができます。基本的には、最初に今年のテーマを決めてから、曲や振り付けを作っていく流れです。
演舞に使用する大道具や衣装も自分たちで作ります。そのため、演舞を作るには、長い製作期間とメンバー1人1人の協力が必要です。
―他団体との交流はありますか?
イベントをきっかけに知り合った団体と交流することもあります。特に「立教大学よさこい連百合文殊」を引退した先輩が多く所属する団体とは、交流の機会を設けていただき、沢山のことを学んでいます。
―現在のメンバー数と組織構成を教えてください。
メンバー数は現在44人です。組織構成は、制作のための班とチーム運営のための部署の2層から成り立っています。メンバー全員が何らかの役割を持っていて、フラットな雰囲気でチーム作りをしています。
団体活動の特徴とは?
―他団体と違う何かユニークな特徴があれば教えてください。
メンバー1人1人が自分の力を発揮していることです。演舞の時はもちろん、普段の活動でも役割があり、1人1人がチームのために何ができるか考えています。また、メンバー44人のうち、男性が3人しかいないのも特徴です。新歓シーズンなどに、多くの新入生に男女問わず百合文殊の魅力が伝わればと思っています。
―活動を行う中でのやりがいや、反対に大変なことを教えてください。
やりがいは、私たちの演舞を見たお客さんの笑顔を見ることです。演舞が完成した時や、仲間と楽しく踊っている時も喜びを感じます。大変なことは、自分たちで、演舞の振り付けや大道具の制作など、全てを1から作ることです。衣装代など、活動費用が掛かってしまうのも大変なところだと思います。
―団体に加入するのはどんな入会理由が多いですか?
新歓活動の中で、先輩方の人柄やサークルの雰囲気に惹かれて入会する人が多いです。中には、仲間を作りたい、1つの作品を作りたい、といった理由でメンバーになった人もいます。
―よさこいの魅力を教えてください。
よさこいに決まったルールがなく、演舞にチームごとの個性が出るところです。踊り子としては、チームの掲げる目標を目指して、一丸となって一つの演舞を作り上げられることが魅力だと思います。
―最後に、今後の活動方針について教えてください。
今後も全国のイベントに参加します。北海道札幌市の「YOSAKOIソーラン祭り」をはじめ、宇都宮のイベントなどにも出演する予定です。
また、イベントの中には、それぞれの地域の文化を演舞に表し、地域を活性化させることを目的としているものもあります。私たちも演舞を通して地元東京の良さも発信していきたいです。
―今回はお話を聞かせていただきありがとうございました。