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SOCIETY

ギフトエコノミーって?新しい経済の仕組みが注目されている理由

ギフトエコノミーって?新しい経済の仕組みが注目されている理由

ギフトエコノミーとは、「恩送り」という仕組みにより成り立っている経済のことです。

近年では日本国内でもギフトエコノミーを取り入れ、運営しているお店も増えています。

「ギフトエコノミーとはなんなのか?」 「どのように取り入れているのか?」

事例とともにご紹介します。

ギフトエコノミーとは?資本主義やシェアリングエコノミーとの違い

ギフトエコノミーとは?資本主義やシェアリングエコノミーとの違い

ギフトエコノミーの基本的な考え方は「Give&Give」が根底にあり、他人のために自分に何ができるかを考え、見返りを求めずに行動をすることを指します。

ギフトしてもらった人は、助けてくれた人に直接恩を返せなくても、「助けてもらったときのうれしい気持ちや、幸せな気持ちを他の人にも伝えたい」という気持ちが芽生えます。 自分のうれしかった経験から「受け取り手が自発的に人のためになることをしよう」と思う恩送りの仕組みによりギフトエコノミーは成り立っており、新しい経済の仕組みとして注目されています。

では、資本主義やシェアリングエコノミーとはどう違うのでしょうか?

資本主義との違い

資本主義は個人で自由にお金を稼ぐことができ、物々交換によって利益を生み出すことができる社会のことを指します。

お金を生み出すことで経済が活性化するメリットがありますが、その一方で、

・競争 ・格差 ・対立

などが生まれるデメリットを持ち合わせています。 分かりやすくいうと、労働力の代わりに報酬を得られる社会のことです。

その点、ギフトエコノミーは金銭が発生しない形で経済が成り立っています。

シェアリングエコノミーとの違い

最近、耳にする機会が増えてきた「シェアリングエコノミー」。 名前は知らないけど、実は利用したことがあるという方も多いのではないでしょうか。

シェアリングエコノミーとは、インターネットやSNSを介して、資産をみんなで共有し「シェア」して、今ある資源を大切にしながら経済の発展につなげる取り組みです。

以下に例を挙げてみました。

・物     例)フリマ・レンタル ・スペース  例)会議室・駐車場など ・移動手段  例)カーシェア・シェアサイクル・傘シェアなど ・スキル   例)家事・介護・育児など ・お金    例)クラウドファンディングなど

デジタル庁でも、シェアリングエコノミーの取り組みが推進されています。

シェアリングサービスとエコノミーサービスの違いは、サービスを提供するのにプラットフォームがあり、売買や手数料などの金銭が発生する点です。

その点ギフトエコノミーの場合は、見返りを求めないので金銭の発生はなく、無料で物や場所を提供し、運営もボランティアで行います。

参照元:シェアリングエコノミーの推進|デジタル庁

日本で行われているギフトエコノミーの事例

日本で行われているギフトエコノミーの事例

海外で広がっているギフトエコノミーの取り組みが、日本国内でも少しずつ広がっています。

海外の代表的な取り組みが「KARMA KITCHEN(カルマキッチン)」です。 2007年にアメリカでオープンしたカルマキッチンは、数人のボランティアの人たちによって運営されているレストランで、カルマキッチンの普及に率先して取り組んでいます。

カルマキッチンのメニューに料金の記入はありません。 「いくら払ってください」という無理強いはなく、あくまでも次に来るお客様のために寄付する形になっています。 「誰かからプレゼントされた食事はうれしく、今度は自分が誰かのためにうれしさをプレゼントしたくなる」が循環し、贈り物の連鎖が広がります。

この取り組みは多くの共感を得たことで世界中に広がり、日本でも2012年にPOPUPとして東京で初めて開催されています。

参照元:KARMA KITCHEN公式サイト

続いて、国内でおこなわれている事例を3つご紹介します。

保留コーヒー制度 ヒビキカフェ

ヒビキカフェは、埼玉県桶川市の住宅街にある古民家カフェです。 定時制高校の太鼓部を母体としたプロ太鼓集団「響」が経営しており、カフェを開いたのは学校になじめない子どもたちの居場所作りが目的でした。

ヒビキカフェで取り入れているのが、イタリア発祥の「保留珈琲制度」です。 「保留珈琲制度」とは、1杯目は自分のために、2杯目分のコーヒー代はコーヒーを必要としている誰かのために前払いする制度のことです。 お金に困っている人でもコーヒー代を気にせず、コーヒーを飲むことができるシステムになっています。

また、お店ではカフェメニューだけでなくコーヒー豆の販売もしており、コーヒー豆の売り上げは200gにつき50円を若者の支援に役立てています。

参照元:HIBIKI Cafe

保留ラーメン 屋台けいじ

九州、博多の屋台が立ち並ぶ天神・中州エリアの赤坂地区にあるのが「屋台けいじ」です。 「屋台 けいじ」では貧困問題に目を向け、お金単位の支援ではなく「保留ラーメン」という形で支援を行っています。

現金での支援や暗号資産による支援で集まったお金は、

・0歳~12歳までの子ども(小学生) ・子ども食堂への炊き出しと再寄付 ・経済的に不自由で食事を必要としている人

に提供されています。

また、現金授受の支援活動は透明性を欠くことを配慮し、現金を使わずに支援できる体制を構築し、暗号資産の通貨を使用しています。

参照元:保留ラーメン公式サイト

カルマキッチン開催情報

日本でのカルマキッチンは、東京を中心に開催され、2019年時点で24回開催されています。

公式サイトでは、今まで開催された実施状況が見られるので、ぜひ確認してみてください。 (※現在は募集していないようです)

参照元:恩送りのレストラン カルマキッチン-Karma Kitchen-

ギフトエコノミーが目指す未来

ギフトエコノミーが目指す未来

海外に比べ、日本での認知度が低いギフトエコノミー。 しかし、ギフトエコノミーが浸透すれば思いやりの溢れる世界が実現します。

人と人との距離が少し遠い昨今。 「誰かの役に立つかな?」と考えて行動することは、巡り巡って自分や自分の周りの人に違う形として巡ってくるでしょう。

「自分がしてもらってうれしいと感じたことは、相手もうれしい」

いつでもその温かい気持ちをもち、世の中に貢献することで新しい経済のあり方に変化が訪れるかもしれません。

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