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SOCIETY

フィルターバブルとは?メリットとデメリットを分かりやすく解説!

インターネットは便利な検索ツールである一方で、信憑性が不明確という問題があります。
偽情報や過度な批判が増える背景には、インターネットの特性の一つである「フィルターバブル」が大きく影響しています。

とはいうものの、「フィルターバブルとは?」「フィルターバブルの問題点は?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、フィルターバブルについてわかりやすく解説します。
さらに、メリットやデメリット、簡単にできる対策についても紹介しています。
ぜひ最後までお読みください。

フィルターバブルとは?

フィルターバブルとは?

フィルターバブルとは、自分の考え方や価値観の「バブル(泡)」の中に孤立するという情報環境を意味します。

例えば、ニュースで考えてみましょう。
いつも経済ニュースをみる方は、ニュースサイトをみると、海外や日本の経済に関する情報が上位に上がってきます。
一方、芸能ニュースが好きな方は、前者と同じサイトをみても、芸能界に関する情報ばかりが表示されるのです。

コンピューターがネット利用者の検索履歴やクリック履歴を分析し学習することで、自分の好みや価値観にあった情報が優先的に表示されます。
それ以外は自動的に省かれた情報環境がフィルターバブルです。

参照元:令和2年情報通信白書|総務省

エコーチェンバーとのちがいは?

エコーチェンバーとのちがいは?

では、同じような意味をもつ「エコチェンバー」と何がちがうのでしょうか。

エコーチェンバーとは、ソーシャルメディアを利用するとき、自分と似た興味関心、意見をもつ利用者が集まるコミュニティが自然と形成され、同じような意見ばかりに触れてしまう状況を意味します。

自分と似た価値観をもつユーザーをフォローした結果、意見や感情をSNSで発信すると自分が共感しやすい意見が返ってくるという状況を、「閉じた小部屋で音が反響する物理現象」にたとえたものです。

つまり、「フィルターバブル」は情報検索の環境を意味し、「エコーチェンバー」は、ソーシャルメディアを利用するときの環境を表している点に相違があるといえます。

けれども利用者が無意識のうちに、自分の好みや価値観に合った情報環境にいるという点では似ているのではないでしょうか。

参照元:
令和2年情報通信白書|総務省
令和3年情報通信白書|総務省

フィルターバブルのメリット

フィルターバブルのメリット

フィルターバブルには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

広告主とインターネット利用者それぞれにメリットがあるので解説します。

①広告主にとってのメリット

広告主にとっては、利用者ごとの情報環境が整えられていた方が、ターゲットとしている顧客を無駄なく獲得できます。

コストを抑え、効率よく広告戦略ができるのです。

②利用者にとってのメリット

自分の好みの情報を、手間なく得られるという利点があります。
膨大な情報量から、自分の価値観や考えをピックアップしてくれるのが大きなメリットといえるでしょう。

けれども、パーソナライズされたフィルターバブルにより、自分の関心とは異なる情報を見る機会が失われ、他の意見の存在にすら気づかない可能性もあります。

では、フィルターバブルには、具体的にどんな問題点があるのでしょうか。

参照元:令和2年情報通信白書|総務省

フィルターバブルのデメリット

フィルターバブルのデメリット

フィルターバブルには、どのような問題点があるのでしょうか。

生活がデジタル化しているからこそ起こる問題を3つまとめました。

①利用者がそれぞれが孤立

一つ目は、利用者一人ひとりが孤立した環境にいるということです。

ここにテレビとインターネットの大きな違いがあります。
例えば、テレビで釣りの専門番組をみる場合、一人で見ていてもテレビは共有された環境のため、自分と似た趣味をもった人が別の場所で同じように見ています。

けれども、それぞれにカスタマイズされたフィルターバブルには自分しかいません。
つまり、情報の共有が体験の共有を生む時代において、逆行しているといえるのです。

②目に見えない怖さ

二つ目は、フィルターバブルが目に見えないという問題です。

例えば、新聞記事を読む場合は、複数の選択肢から自分で読む記事を選択できます。
どうして選択したのかという理由も明確です。

しかし、個々の好みに合わせた検索エンジンによって表示された結果は、なぜそれが選ばれたのかという根拠が全くわかりません。

つまりフィルターバブルの内側にいると、自分では公正な環境にいるつもりでも、実はとても偏った環境にいるかもしれないのです。
表示された情報がどれほど中立性があるのか、または情報が偏っているのかなど、客観的に真実を知れなくなってしまいます。

③自分で選んだ環境ではない

三つ目の問題は、利用者はフィルターバブルを望んでその環境にいるわけではないということです。

書籍や雑誌をみる場合は、どのようなフィルターを通して、物事を見たいか知りたいかを自分の意志で決めて選んでいます。
一方、自分の好みにカスタマイズされたフィルターの場合、受動的で避けようにも避けづらい状況です。

このように、自分で選んだ環境ではないのが問題といえます。

参照元:令和2年情報通信白書|総務省

フィルターバブルの対策

フィルターバブルの対策

では、フィルターバブル対策をしたい場合、何をすべきなのでしょうか。

今回は簡単にできる2つの方法を紹介します。

①検索を「プライベートブラウズ」に切り替える

プライベートブラウズとは、過去の検索履歴やクリック履歴が無効になったニュートラルな状態。
個人情報が保護されていて、特定のWeb サイトから自分の検索履歴を追跡されることがありません。

ただし、使用するブラウザによって、名称や切り替え方法が異なるので注意しましょう。

②インターネット以外の情報源も活用する

調べ物をするときに、インターネットの情報に頼りすぎないことです。

より公正に情報を集めるためには、テレビ、新聞、書籍、雑誌、インタビューなど、さまざまな媒体から得るようにしましょう。

情報社会を生きるために

情報社会を生きるために

今回は、フィルターバブルについて解説しました。
フィルターバブルとは、自分の考え方や価値観にあった情報環境の中に孤立することを意味します。

知りたいときにいつでも調べられるインターネットは、非常に便利なツールであることは間違いありません。
しかし、利便性の裏に問題点もあることを理解しておかなければなりません。

情報が溢れるなか、正しい情報とうまく付き合うために、広い視野と多様な検索手段をもつことが必要なのではないでしょうか。

  • 記事を書いたライター
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MAMI FUJITA

ライター&オンライン講師。小学校教諭歴6年。退職後、社会との繋がりに悩む専業主婦がサステナブルライフと出会って自分らしい生き方を叶える。現在はサステナブルライフ、SDGs、食、教育分野の記事を執筆中。自分・社会・環境を大切にする輪を広げたい。著書『ふだん使いのSDGs:自己肯定感ゼロから解放される!家事BOOK!』

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