SDGsが浸透しつつある昨今、注目される資格のひとつとして「eco検定」が挙げられます。
単に、環境問題に関する知識が得られるだけでなく、就職や転職にも活かせる資格です。
今回は、eco検定の概要を解説するとともに、メリットや勉強法も徹底的に解説します。
eco検定とは
eco検定は正式名称を「環境社会検定試験」といい、東京商工会議所主催の民間資格検定です。
多様化し複雑になっている環境問題について体系的に学ぶことができる資格で、「環境教育の入門編」ともいわれています。
受験資格はなく、学歴・年齢・性別・国籍問わず、誰でも受けられる検定です。
試験は年に2回、夏と秋に開催されており、自宅や職場で受けられるIBT方式と全国各地で受けるCBT方式の2パターンがあります。
いずれもコンピューターで受験する方式で、合否はその日のうちに発表されるのが特徴です。
参照元:
・CBT検定公式サイト|東京商工会議所
・eco検定|東商IBT・CBT
eco検定の申し込み方法
eco検定は、コンピュータで受験するため、申し込みもインターネットを通して行われます。
IBT方式、CBT方式の2パターンから受験方法を選び、公式サイトから申し込みましょう。
CBT方式を選んだ場合は、受験会場も選ぶ必要があります。
受験料は5,500円ですが、CBT方式はCBT利用料として2,200円がプラスとなります。
ただし、CBT方式は2023年度で終了するので注意しましょう。
eco検定の難易度
eco検定の合格基準は、100点満点中70点です。
合格率は、2021年度が74.3%、2020年度が79.1%と比較的高いため、受かりやすい検定といえるでしょう。
eco検定のメリット
eco検定は、私生活、ビジネスともにメリットが得られる資格です。
続いては、eco検定のメリットを3つ解説します。
就職や転職に活かせる
近年、環境問題は世界的に重要視されており、企業でも積極的な取り組みを行うケースが増えています。
従業員の環境問題に対する意識も重要であり、意識の高い従業員が多いと企業自体が評価されやすくなり、対外的なアピールにもなるでしょう。
そのため就職や転職時にeco検定を取得していると、採用される可能性が高くなります。
従業員の環境教育に活用できる
近年、大企業の中には環境問題に配慮している企業とのみ取引をするケースも増えています。
取引先との関係を続けるためにも、環境教育は欠かせません。
そこで、活用できるのがeco検定です。
従業員がeco検定を受験することで、必然的に環境問題に対する知識が増えます。
また、対外的にもeco検定に合格した従業員が多く在籍していると、環境教育が行き届いていることをアピールできるでしょう。
営業やプレゼンに活かせる
環境に関するサービスや商品を手がけている場合、eco検定を取得しておくと説得力が高くなります。
特に、営業やプレゼンをするうえでは、ベースとなる知識が大切です。
環境問題に関する知識がないのにサービスや商品の提案をしても、表面的な説明しかできないでしょう。
クライアントからの質問に正しく応える際にも、eco検定は効果を発揮してくれます。
日常的に環境への配慮ができる
eco検定によって地球環境の現状を知ることができれば、日常生活も大きく変化します。
これまで意識していなかった環境問題に着目するようになり、自然と環境に配慮した行動をするようになるでしょう。
また、膨大な情報の中から正しい情報を精査できるようになる点もメリットです。
eco検定の勉強方法
eco検定は、基本的に公式テキストに沿った問題が出題されます。
つまり、公式テキストを読まずして合格することは難しいでしょう。
公式テキストは、eco検定の公式サイトから購入できるので、はじめに入手しておく必要があります。
公式テキストで基本を押さえたら、公式問題集で応用問題もこなしておきましょう。
また、時事問題が出題されるケースもあるので、世界や日本における環境問題やニュースで取り上げられた出来事にも留意しておくことが大切です。
eco検定公式オンデマンド講座について
eco検定では、東京商工会議所が主催する公式オンデマンド講座を受けられます。
インターネット環境とデバイスがあれば、場所や時間を問わず視聴できるため、効率よく試験対策を行う上で大変役立つでしょう。
公式オンデマンド講座の受講料は8,800円で、全部で6部構成になっています。
ただし、公式テキストは別途購入する必要があるので注意しましょう。
まとめ
eco検定は、日常生活だけでなくビジネスにおいても大変役立つ資格です。
実際、eco検定の受験者は増えており、企業においても重要視されるようになりました。
個人、ビジネス問わず、環境問題に対して積極的な取り組みを行うためにも、ぜひ取得しておきたい資格といえるでしょう。
試験自体は比較的合格率が高く、インターネットで誰でも気軽に受験できるため、環境問題の知識を深めたい方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。