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学生団体

すべての人を笑顔に!学生団体レアスマイルのカンボジアでの保健教育活動に迫る!

2009年の設立以来、カンボジアの孤児院での支援を中心に活動している学生団体レアスマイル。設立者がカンボジアへの旅の中で孤児院を訪れたことをきっかけに、この団体を立ち上げ、そこから団体として、カンボジアで食糧支援や保健教育など幅広く活動を展開しています。

今回は、学生団体レアスマイル副代表で津田塾大学3年生の齋藤さんと、メンバーの1年生の岡本さん、1年生の小鷹さん、2年生の大塚さん、3年生の門脇さんの5名にMIRASUS編集部がお話を聞きました。

「レアスマイル」設立の経緯

―団体の設立年、設立目的、立ち上げの経緯を教えてください。

学生団体レアスマイルは2009年に設立されました。

始まりは、第1期初代代表の伊藤由紀がカンボジアへの旅の中でHOC孤児院を訪れたことでした。その時の孤児院の困難な状況を知った伊藤は、どうにかして子どもたちを救えないかと強く思い、この団体を設立しました。以来7年間(2009年〜2016年)に渡りHOC孤児院に食料の支援をしていましたが、その後は、団体の軸として女子に特化した保健教育を行う活動を続けています。

―「レアスマイル」という団体名の由来を教えてください。

 「レアスマイル」はクメール語の「光(レアスマイ)」と、英語の「笑顔(スマイル)」を掛け合わせた言葉です。これが団体設立時に掲げた活動理念とも合致しているため、この「レアスマイル」という名前に決まりました。

団体のビジョン・ミッションを教えてください。

私たちの活動理念は「すべての人が笑顔になり、幸せで平和な世界を築くこと」です。この理念を団体設立の2009年から掲げています。

そして、「カンボジア」「保健」「教育」の3つが私たちの活動の中心です。カンボジアでは、保健に関する授業が少なく、正しい情報を学ぶのが難しい状況です。私たちの団体は女子大学生だけで構成されており、この強みを持ってカンボジアのこどもたちへ保健教育を行っています。

女子保健に関する話題は、恥ずかしさや話しづらさから避けられがちですが、私たちは現地の女の子たちが性知識がないことで苦しい思いをしないために、慎重に性にまつわる問題に取り組んでいます。

活動を通じて、国際協力やボランティアのような大きなテーマに取り組みながら、私たち学生には何ができるのか、日本の同世代にはどのような影響を与えていけるのか、そして社会に出たときにどのような行動を取るべきかを深く考えています。

具体的な活動内容

現在の主な活動を教えてください。 

先述した「カンボジア」「保健」「教育」の3つの軸に基づいて、現地のニーズに応じて企画を組み立てます。もし現地のニーズと団体の軸が異なる場合、それぞれのニーズを考慮した2つの企画を同時に進行させるアプローチをとっています。

具体的には、レアスマイルはカンボジアに年に2回、約2週間ずつ訪問し、現地の孤児院で女子保健教育を行っています。この教育には生理の仕組みや性感染症、妊娠・出産など、女の子たちに必要なさまざまなトピックが含まれています。

そして、2023年春に行った渡航では、子どもたちに授業後にテストを実施し、授業の効果を測定しています。夏の渡航では、授業前にテストを試みましたが、翻訳された内容が子どもたちにとって意図せず難しい内容になってしまい、テストとしては使わずに、テキストのような形で利用しました。言語の壁は大きいと感じ、また今後どのように子どもたちに授業の知識の定着化を進めていくかが課題であり、現在話し合いを進めています。

カンボジアは、1970年代に大量虐殺が行われた影響で、現在も衛生・教育体制が不十分で、特に女の子たちが正しい保健知識を持っていないことが多いのが現状です。レアスマイルの活動により、これらの女の子たちが正しい知識を身につけることを目標としています。

また、レアスマイルはこの度11月中旬からクラウドファンディングを実施いたします。これは、レアスマイルがカンボジアに渡航して子どもたちに女子保健教育を行うための資金を集める活動の一環です。1人でも多くの子どもたちに価値ある教育を届けるためには、皆さまのご協力が必要です。応援よろしくお願いいたします!

下記のサイトにて、クラウドファンディングに参加できます。

―現地訪問後にも交流は続くのですか?

今年の春と夏に現地に行き、帰国後、知識の定着や成果可視化の重要性を強く感じています。今後はオンラインでの交流や手紙交換を通して孤児院の子どもたちや現地で出会った方との継続的な交流を計画しています。

―現地で印象に残っていることは何かありますか?

現地での経験として、特に印象に残っているのは、性教育の授業を真剣に聞く子どもたちの姿です。カンボジアの子どもたちは、恥ずかしさを感じつつも、自ら積極的に質問するなど真剣に授業に取り組んでくれました。

また、子どもたちからの感謝の言葉や、日本語で伝えてくれた「大好き」という言葉は、私たちにとって大きな励みとなりました。実際に現地で過ごす中で、子どもたちとの交流や、性教育の授業など多くの経験ができました。

そして、こうした支援活動には正解がないということを学びました。渡航前にミーティングを重ねる中で、すぐに結論が出ないことも多々ありましたが、それでも前に進むことの大切さや、模索しながら最善を尽くすことの重要性を今は感じています。

現在のメンバー数と組織構成を教えてください。

現在、全員が津田塾大学の学生で、所属メンバーは13名です。組織は、代表、副代表、会計、渉外担当、SNS担当から構成されています。

団体に入会する学生の主な志望動機はどんなことが挙げられますか?

主な志望動機は主に下記が挙げられます。

  • 女子保健教育を推進している団体が珍しいから
  • カンボジアに関心がある
  • 海外に興味があったから
  • 国内にいて活動しても海外に触れたいから
  • 国際協力に関心がある人
  • 津田塾生だけなので安心、居心地が良い
  • 東南アジアに興味がある

団体活動の特徴とは?

―レアスマイルならではの何かユニークな特徴はありますか?

まず私たちが支援するターゲットは、カンボジアの小中学生全体ではありません。私たちは親から性に関する知識を得ることができない現地の孤児院の子どもたちを対象に性教育の授業を行っています。

さらに、女子保健教育に特化し、長年にわたりカンボジアを拠点に活動しています。長期的な関わりを持つことで信頼関係が生まれ、現地のニーズに深く応えることができると考えています。

団体の雰囲気としては、性に関する話題を抵抗なく取り上げることができ、メンバー間では先輩後輩の関係を超えて自由に意見交換が行われています。

活動を行う中でのやりがいを教えてください。

継続的に活動を行ってきたことで、レアスマイルを知ってくださる団体や人が増えてきました。これによって、現地のニーズを知るために現地の大学生や産婦人科医にインタビューするなど活動の幅が広がったり同じ興味・関心を持つ仲間たちと深く話し合うことができたりするのは、非常に魅力的だと感じています。

さらに、カンボジアで実際に授業を行う中で、子どもたちのリアルな反応を目の当たりにし、感謝の言葉をいただけることは私たちにとって大きな喜びとなっています。 

反対に大変なことを教えてください。

現地で使うクメール語の習得に苦労したり、渡航中に予期せぬハプニングが起こったり、支援活動の正解が見えにくいことなどが悩みです。また、活動資金の確保や使い道の決定、団体としての方針や活動内容を決める際の意見の衝突、活動自体の評価方法など、やはり運営上で課題に直面することも少なくありません。

―活動を通しての気づきや学びを教えてください。

コロナ禍では、現地に行けず支援者の顔が見えず、私たちは誰のために活動をしているのかよくわからないと感じた時期がありました。しかし、今年3年ぶりに現地を訪れ、実際に子どもたちの顔を見ることができたとき、それまでの考えが大きく変わりました。

現地を訪れての最大の気づきは、国際協力の中での“上下関係”の意識を持たず、真の意味での“対等な関係”を築くことの重要性です。当初、「私たちが教えに行く」というどこか上からの意識で現地を訪れていましたが、実際には現地の子どもたちから私たちも多くのことを学びました。

子どもたちは言葉の壁を超えてコミュニケーションを取ろうとしてくれました。そして、交流を通して、私たちが子どもたちに何かを教えてあげるのではなく、「互いに学び合う関係」を築くことが、本来の国際協力の形ではないかと考えるようになりました。

また、日々のコミュニケーションや関わり合いの中で、女子保健教育のような性に関してタブー視されるテーマを少しずつでも、現地の人々が話しやすい環境にしていくことの大切さも改めて感じました。

今後も、私たちの活動を通して、現地での性教育に関するタブーを減少させ、子どもたちが健やかに成長できる環境を作っていくことを目指しています。

―今回はお話を聞かせていただきありがとうございました。 

今回活動をご紹介した「学生団体レアスマイル」のページはこちら
ホームページ:https://raresmile.jimdofree.com/
Instagram:https://www.instagram.com/raresmile_official/
X(旧Twitter):https://twitter.com/raresmile10

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