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服一着に水2300リットル⁉︎ファッション業界から考えるSDGs

突然ですが、あなたはファッション業界についてどのようなイメージを持っているでしょうか?

「オシャレで華やか」
「トレンドの先駆け的存在」

そんな流行を作り出している先進的なイメージを持っている人も多いのでは?

しかしそんなファッション業界は、環境問題やSDGsへの観点から見ると、とても進んでいるとは言いがたいのです。

この記事では、華やかなファッション業界の裏側に潜む、深刻な問題について解説していきたいと思います。

服を一着作るのには水が2300リットル使われている!?

服を一着作るのには水が2300L使われている!?

あなたは服を一着作るのに、どれくらいの水が使われているのかご存知でしょうか?
環境省の調査によると、なんと服を1着生産するのに平均で2300リットルの水が使われていると言われています。

そのなかでも特に問題となっているのが、私たちが普段よく履いているジーンズ。
ジーンズは、その生産工程で7500リットルの水を消費するのだそう。
この量はなんと、成人男性の飲み水7年分に達する計算に!

ジーンズは原料の栽培や着色する過程で多くの水を使用するほか、私達が何気なく履いているダメージジーンズにするためには、さらに大量の水が使用されているのです。
業界全体で見てもその環境への被害は莫大で、世界の廃水のなんと20%がファッション業界のものなのだとか。

『環境に有害な産業』というと、発電所や食品業界を連想してしまう人も多いかと思いますが、ファッション業界についても意識を向ける必要がありそうです。

参照元:
国連、ファッションの流行を追うことの環境コストを「見える化」する活動を開始|国際連合広報センター
SUSTAINABLE FASHION|環境省

ファッション業界と労働問題

ファッション業界と労働問題

ファッション業界には、そのほかにも深刻な問題が根強く残っています。
その一つが生産工場での労働問題。

バングラディッシュでは、金銭的な過酷な労働環境に加えて整備の行き届いていない工場。
安定した賃金や健康どころか、身の安全すら危険な環境で労働をしている女性たちがたくさんいます。

実際に2013年には、工場の崩壊によって1000人以上が亡くなるという悲惨な事故が起こっています。
こちらの事故は記憶に新しい人も多いのではないでしょうか?
この事故がキッカケとなり、今では徐々に改善されつつある労働環境ですが、それでもまだまだ安全とはいえない工場があるのも事実。

環境問題以外にも、まだまだ根深い問題は残っているようです。

環境問題に取り組むアパレルブランド

環境問題に取り組むアパレルブランド

そんな深刻な問題を抱えたファッション業界ですが、近年ではそうした問題を解決するための活動も見られるようになってきました。
中には、私たちが普段お世話になっているような有名ブランドも。

ここからはそんな取り組みについていくつか紹介していきたいと思います。

ユニクロ

私達が普段からお世話になっているユニクロ。
言わずと知れた有名ブランドですが、この企業も環境に配慮した取り組みを行なっています。

具体的には「無駄なものは作らない」と言う理念の元にシンプルな服をデザインしたり、リサイクルの観点から古着を新しく生まれ変わらせたりしています。
確かに流行に左右されすぎないシンプルなデザインは、長年着るのには重宝しますよね。

NIKE

世界中で人気なスポーツブランド、NIKE。
スポーツ店に行けば見ない事はないほど有名なブランドですが、この企業も環境に配慮した取り組みを行なっています。
NIKEではその活動を『Move to Zero』と名付け、NIKE製品の生産工程で排出される炭素と、廃棄物の排出量をゼロにすることを目標に掲げています。

スポーツの未来と環境問題。両方の側面から考えたこの取り組みは、今後も注目していきたいですね。

衣服と水問題に対して私達ができること

衣服と水問題に対して私達ができること

衣服と水問題に対し、私たち一人ひとりができることもあります。

ここでは、すぐにでもできる取り組みについてご紹介します。

1着1着の服を長く使う

1シーズン毎に安価な衣類を大量購入していませんか?
そしてシーズンが終わったら処分したり、すっかり着なくなる場合もあるのではないでしょうか?

冒頭で話したように、服1着を作るのにも大量の水が使用されています。
それを数回着ただけで手放すなんてもってのほか。
まずは1つの服を長く・大切に使うことから始めてみませんか?

洗濯回数を減らす

一回の洗濯に使用される水の量は約50リットル。
これは成人男性が必要とする飲み水のおよそ2週間分に相当します。
沢山の人が水不足に苦しんでいる中、これだけの水を毎日使っているのはどうなのでしょうか?

そもそもジーンズやアウターなど、肌着以外のものは毎日洗う必要はありません。
普段の洗濯回数を見直すことで、水を節約していきましょう。

環境に配慮したブランドを選ぶ

今回紹介した企業の他にも、環境に配慮しながら服を作っているブランドはいくつもあります。
衣服のリサイクルを積極的に行なっている企業、生産工程で使用する水の節約に取り組む企業、その他にも環境保全の活動を積極的にしている企業などなど。

服選びの際には、そんなブランドの活動に目を向けてみませんか?

まとめ

まとめ

華やかに見えるファッション業界ですが、環境問題や労働問題など隠されている問題も多くあります。
近年では、環境問題の解決に向けた取り組みを進めるブランドも増えてきました。

そんなブランド達を沢山の人が応援するようになることで、他の企業たちも『環境に配慮した服を作らなければ売れない』という意識が高まっていくでしょう。

社会全体で、衣服と水問題への気運を高めていきたいですね。

  • 記事を書いたライター
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たお

ライフワークは散歩、趣味は暮らしの24歳フリーランス。大学では資源学を専攻、アフリカへの留学経験あり。その他LGBT当事者としてコミュニティに所属し活動したり発信を行なったり。最近は食文化に興味を持ち、図書館に通って関連書籍を読み漁っています。

  1. 私たちの日常を環境、人権、社会と接続する『レスポンシブル・マルシェ』のイベントレポート

  2. カミングアウトとは?アウティングなど周辺知識の解説と、非当事者が意識したいことについて

  3. セクシャルマイノリティとは?当事者との向き合い方・LGBTとの違いも含めて解説

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