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つくる責任 つかう責任

ミニマリストの進化系?“less is more” が生み出すサステナブルな生活

「less is more(レスイズモア)」とは、直訳すると「少ない方が豊かである」。
SDGsが目指すサステナブルな社会の実現において、昨今注目されている考え方です。

「イメージは何となく分かるけれど、よく聞く“ミニマリスト”とはどう違うの?」
「less is moreの考え方は日常生活にどう活かされているの?」

そんな風に思われた方も多いのではないでしょうか。

今回は、less is more の考え方が生まれた背景や従来の考え方との違い、実際にless is moreを体現している事例などを詳しく紹介します。
ぜひ最後までご覧ください!

less is moreとは?

less is moreとは?

less is moreという言葉は、20世紀に活躍したドイツ出身の建築家、ミース・ファン・デル・ローエによって誕生しました。
近代建築の巨匠とも言われる彼は、「less is more= 少ないほうが豊かである」という新しい概念を提唱し、余計なものを削ぎ落としたシンプルなデザインを追求してきました。

less is moreを体現した美しく豊かな空間を数多く世に送り出しており、代表作「バルセロナチェア」はその一例です。
less is moreは、その後建築領域だけではなく、デザインや美術領域にも浸透し多くのアーティストに影響を及ぼします。

私たちの日常生活においても「simple is best」や「ミニマル」といった、無駄を省いた美しさ・便利さを示す言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。

less is moreとSDGsの関わり

less is moreとSDGsの関わり

近年SDGsが提唱されて以降、サステナブルな生活を実現する上でless is moreの考え方が再度注目を集めています。

特に関連性が強いのが、SDGs12「つくる責任、つかう責任」です。
SDGs12は、大量生産・大量消費によって生まれている食品ロスやゴミ問題などに対し、責任を持った生産・消費活動を行うことを目指した目標です。
限られた資源の中で、本当に必要なものを必要な分だけ使っていく心がけが求められています。

less is moreは不要なもの・無駄なものを手放し、本当に必要なものだけを選びとる、まさにSDGs12を実現する上で大切な考え方であると言えます。

“ミニマリスト”が目指すものとの違い

“ミニマリスト”が目指すものとの違い

less is moreについての考えを知る中で、“ミニマリスト”の生活をイメージされた方も多いかもしれません。

ミニマリストとは、生活から徹底的に不要なものを排除し、必要最低限の物だけに囲まれた生活を送る人たちのことです。
一般的な感覚からすると、その徹底ぶりはかなり衝撃的であり、例えば部屋の中でもカーテンや机といった家具、冷蔵庫などの利用頻度の高い家電まで一掃してしまうケースもあります。

こうしたミニマリストの考え方もless is moreに通ずるところはありますが、ニュアンスがやや異なります。
ミニマリストは「最小限主義者」と呼ばれることもあり、その徹底ぶりがややネガティブな印象を与えがちですが、less is moreはその過激性を中和し、ポジティブな印象を持ちます。

つまり、ミニマリストは極限まで不要なものを取り除き、物理的な所持を最低限にすることを目指す一方で、less is moreは最低限を目指しているわけではなく、自分自身で必要なものを取捨選択することに重きが置かれています。
取捨選択をした結果、シンプルな生活に至るといったイメージでしょうか。

ミニマリストの生活に憧れはあっても、なかなか徹底するのは難しいもの。
less is moreの考え方を意識するだけでも、生活において本当に必要なものが見えてくるはずです。

less is moreを体現するブランド

less is moreを体現するブランド

シンプルさを追求したデザインは世の中に溢れています。
例えば、AppleやIKEAもその一例です。

一方、こうした誰もが知っている大手メーカーはもちろん、less is moreを理念としサステナブルな商品を展開するメーカーは世界中に多く存在します。

皆さんは「オールバーズ」というスニーカーブランドを知っているでしょうか。
オールバーズは世界31店舗、日本国内に2店舗を構えるブランドです。
2020年にアメリカから日本に上陸したばかりですが、若者を中心に注目を集めています。

オールバーズのスニーカーは持続可能な素材を使用し、とにかく環境に優しいのがポイント。
それだけではなく、デザイン面においてもless is moreを体現しています。

同社では、商品パッケージからビジネス上の手続きにいたるまで、どんなテーマにおいてもできる限りシンプルに、削ぎ落とす方向で考えると言います。
less is moreの考えが浸透しており、そのシンプルさが多くのファンを生んでいるのです。

参照元:スニーカーブランド「オールバーズ」の“Less is More”というサステイナブルな精神|FINEPLAY

less is moreはサステナブルな生活の第一歩

less is moreはサステナブルな生活の第一歩

「少ない方が豊かである」

less is moreは、多くの物を生産し、消費し続ける私たちの生活において、本当に必要なことを教えてくれる言葉です。

必要なものを必要な分だけ、というシンプルな考え方がサステナブルな生活を作ります。
あなたも、何かを買う時には「これは本当に必要かな?」「本当にこれだけ必要かな?」と言ったように、less is moreの考え方に立ち戻ってみてはいかがでしょうか。

  • 記事を書いたライター
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ビジネス専門ライター。大企業のサステイナビリティー推進担当として、SDGsやESGに関する業務に携わった経験を持つ。インナーコミュニケーションやSDGs・ESGなどのテーマを中心に執筆しています。近年のトレンドには常にアンテナを張り、情報収集に勤しむ日々。一見難しそうに感じるテーマを、読者の方にとって身近に感じてもらうことが目標です。

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