「服を寄付したい」「子供服で何か社会貢献できたらうれしい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
最近、服を手軽に寄付できる団体が増えています。
とはいうものの、寄付方法がよくわからないという方もいるかもしれません。
この記事では、初めての方でもすぐ実践できるよう、寄付方法や注意点を解説します。
さらに、おすすめの企業や支援団体を7つ紹介します。
紹介したポイントをもとに実践すれば、部屋も心もスッキリするのではないでしょうか。
服を寄付するとは?
古着のような不要になった服を寄付することで、社会貢献ができる仕組みがあります。
主な活用方法は、
・貧困で苦しむ方へ贈られる
・古着で得た収入が開発途上国の医療活動に活用される
・古着で得た収入が教育機関へ寄付される
・リサイクル作業などで新たな雇用を生み出す
など、古着がさまざまな形に役立てられます。
不要になった服で社会貢献ができるのはうれしいメリットですよね。
服を寄付する方法
では、服を寄付したいと思ったら、どうしたらいいのでしょうか。
実は、そこまで難しくはありません。
最近では、大きく分けて2つの方法があります。
①企業の回収ボックスへ
②支援団体へ送る
それでは、詳しく解説しましょう。
①企業の回収ボックスへ
1つ目は、企業が設置する回収ボックスに寄付する方法です。
最近では、ファストファッションの店舗で実施することも増えました。
買い物のついでに、寄付できるので忙しい方でも手軽にはじめられます。
②支援団体へ送る
2つ目は、支援団体へ送る方法です。
細かい方法は団体によって異なります。
けれども、一般的には指定された段ボールに入れて郵送することが多いです。
遠くまで段ボールを運ぶ手間がないのがポイントといえます。
知っておくべき!古着を寄付するときの注意点
古着の寄付は、ただの廃品回収とは意味が違います。
そのため、社会人としての責任をもって寄付しなければいけません。
とはいえ、どんなことに注意したらいいのだろうと疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
以下に知っておくべき3つの注意点をまとめました。
①寄付できるものとできないものがある
寄付する先によって、寄付できるものとそうでないものがあります。
例えば、
・指定されたブランド品のみ寄付可能
・肌着や靴下は寄付できない
・服の状態が悪い場合はお断り
などがあげられます。
それぞれのルールは公式サイトに書いてある場合が多いです。
事前に確認してから、寄付をしましょう。
②送料は自己負担であることが多い
「無料でできるだろう」と思っている方もいるかもしれません。
たしかに無料でできる場合もあります。
けれども多くの場合、送料や段ボール代を自己負担します。
必要な費用や手間も含めての社会貢献であることを覚えておきましょう。
③清潔な状態にして送る
古着を寄付する場合は、清潔な状態にして送りましょう。
「また着たい」と思えるように洗濯し、寄付するのもマナーです。
お互いが気持ちよく取引できるように心がけましょう。
企業が実施する服の寄付
では、具体的にどこへ寄付したらいいのでしょうか?
まずは、企業が実施する服の寄付について詳しく解説します。
店舗へ持っていくだけなので費用もかかりません。
日頃、買い物するお店もあるのではないでしょうか。
ユニクロ・GU「難民支援」
ユニクロやGUでは、リサイクル活動によって寄付された服を難民キャンプなどに寄付しています。
ただ寄付するのではなく、必要な場所に必要な分だけ届けることを大切にしているそうです。
UNHCRや世界各地のNPO・NGOとパートナーシップを結び、相手のニーズを正確に把握し、必要に応じた医療支援活動を進めています。
これまでに79カ国や地域に4,619万点寄付しました。
服を専門とする企業として、難民キャンプなどで衣服を届けるだけではなく、職業訓練などの自立支援プログラムを提供する活動を続けています。
参照元:衣料支援|UNIQLO
H&M「世界最大の古着回収サービス」
2013年から世界中の店舗に回収ボックスを設置し、古着回収を開始しました。
「ブランドや状態を問わず持ち込めること」、「協力するとデジタルクーポンがもらえること」が大きな特徴です。
寄付された服は3つのうち、どれかとして活用されます。
・古着として世界で販売
・リメイクや清掃用品などに、作り変えれ再利用
・織物繊維に細断され、断熱材の製造などに使用
アパレル企業として売るだけではなく、売った後のこともしっかり考えたプログラムであるといえるのではないでしょうか。
無印良品「エネルギーとしてへ再生」
企業連携プロジェクト「BRING」に参加しています。
回収した布製品が、エタノールなどのエネルギーとして再生されます。
そのため汚れている衣料品、タオルやシーツ類も寄付できます。
不要になったものが地球の資源として活用されるのが特徴です。
まさに循環型社会といえるのではないでしょうか。
参照元:不要な布製品をお持ちください。資源へ再生します|無印良品
団体が実施する服の寄付
続いては、団体へ寄付する方法を紹介します。
だれでも簡単に寄付することができるのでトライしやすいです。
さらに、古着がどのように活用されるかは団体ごとに異なります。
それぞれの特徴を見比べながら、応援したいと思った先へ寄付してみてはいかがでしょうか。
①古着deワクチン
古着が開発途上国で使用されるワクチンに変わるというプログラムです。
これは有料の支援のため、無料の回収サービスではありません。
寄付の流れは以下の通りです。
①3,300円の専用回収キットを購入
②自宅になる不要な衣料品を詰める(300枚くらいまで可能)
③集荷日時を予約する
④専用回収キットを佐川急便のドライバーに玄関先で渡す
このように、自宅にいながら社会貢献に参加できます。
一回の寄付ごとに、5人の命を救えます。
これまでに、4,174,151人分のポリオワクチンが寄付されました。
さらに、専用回収キットの製造や発送作業は、障がい者の方の新たな雇用を生み出しています。
古着を寄付することで、多くの人の命や雇用に役立てられているといえるのではないでしょうか。
参照元:古着deワクチン
②セカンドライフ
「世界中を笑顔に」をモットーに、不要品をリユースする活動を行っています。
衣料品をはじめ、自宅にあるほとんどのものが回収可能だそうです。
申込み方法は以下の通りです。
①セカンドハウスに申し込む
②集荷専用の伝票が届く
③自分が用意した箱に不用品を詰める
④郵便局に集荷依頼をして、玄関先で渡す
⑤申込料金を振り込む
「ものを大切にする」という輪を広げるために、寄付側の思いを尊重しているのも特徴です。
申込み時に記入した寄付の希望になるべく沿って寄付を行い、後日報告してくれます。
寄付した後、どのように活用されたのかがわかるのは嬉しいですよね。
参照元:セカンドライフ
③こども服みらいファンド
着られなくなった子ども服を寄付するプログラムです。
子ども服の買取金額は、教育や衣食住が十分でない子どもを支援しているNPOなどの民間団体へ寄付されます。
寄付の流れは以下の通りです。
①公式サイトから申し込む
②自分で用意した箱や紙袋で衣類を発送(10点以上)
③送料は自己負担
④品物を査定し、査定結果の連絡がくる
⑤査定結果に応じて、子どもの未来応援基金に寄付される
この活動は内閣府をはじめ、厚生労働省や文部科学省も応援しています。
子ども服が未来を担う子どもの笑顔が増えることを願いたいですね。
参照元:
・子供服を活用した寄付プログラム「こども服みらいファンド」|内閣府
・こども服未来ファンド
④Brand Pledge
自分で支援先を自由に選びたい方におすすめなのが、Brand Pledgeです。
ここでは、「国際協力をしたい」「動物を守りたい」「子どもに教育を届けたい」など自分の思いに合わせた寄付先を選べます。
寄付の流れは以下の通りです。
①団体を選んで、寄付申込
②送られてきた段ボールに服などをつめて、発送
③査定結果から団体に寄付
不要になった服やブランド品を寄付して、自分の希望に合った社会貢献ができるのが他と異なる点ですよね。
使わなくなったブランド品をどうしようか迷っている方におすすめです。
参照元:Brand Pledge
まとめ
今回は、服を寄付する方法や注意点、企業や団体の具体的な取り組みを紹介しました。
いらなくなった服は、そのまま捨てるとゴミになります。
たしかに、その方が楽ですよね。
しかし少し手間と費用はかかりますが、寄付をすることで誰かの笑顔につながるかもしれません。
さらに、あなたの部屋も心もスッキリするメリットもあります。
今回紹介したものは、どれも手軽にできるものばかりです。
あなたが大切に使ったその服を誰かの力に変えてみませんか?