株式会社ハースト婦人画報社
ファッション産業の環境負荷低減に挑戦する新システム
株式会社ハースト婦人画報社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ニコラ・フロケ)は、2023年6月15日(木)よりオンライン・セレクトショップ『ELLE SHOP(エル・ショップ)』にリクエスト型受注生産システム「TSUKUTTE(ツクッテ)」を導入しました。
環境省によると、服1着を生産する際に排出されるCO2排出量は500mlのペットボトル約255本製造相当とも言われ、ファッション産業は環境負荷が高い産業のひとつとして挙げられます※1。
この度新たに導入する「TSUKUTTE(ツクッテ)」は、お客さまから一定数の生産リクエストが得られた場合にのみ、ブランド側に商品の生産を依頼するリクエスト型の受注生産システムです。リクエスト数が生産可能な最低ロット数に未達の場合は生産を行わないことで、余剰在庫の廃棄を避けることができます。リクエスト募集期間内に必要なリクエスト数が集まらなかった場合は、募集〆切の翌日にお客さまにメールで通知され、注文はキャンセルされます。ブランド側は余剰在庫のリスクを負うことなく追加販売による売上増を見込めるほか、新商品のテストマーケティングとしても本システムを活用いただけます。まずは人気ブランド「Americana(アメリカーナ)」、「TEECHI(ティーチ)」計2ブランドの受注生産リクエストを募集開始し、今後は対象ブランドを広げていく計画です。
今回の新システム導入にあたり、『ELLE SHOP』B2C事業本部マーチャンダイジング部第1課課長の堀中 朋之は、「ELLE SHOPでは、持続可能なビジネスを実現するために、さまざまな取り組みを続けています。『TSUKUTTE』は、お客様のリクエストにお応えしつつ、ファッション業界の余剰在庫を減らしたいとの思いから生まれました。また本システムは、ブランド側においては、在庫リスクに起因する機会損失を解消することができるほか、テストマーケティングの場としてもご活用いただくことが可能です。ELLE SHOPはお客様とブランドの架け橋となって、ファッション業界の課題解決に貢献したいと考えています。このような環境に配慮した仕組みが業界全体に広がることを期待しています。」とコメントしています。
『ELLE SHOP』は“上質なアイテムを必要な分だけ”バイイングすることで、計測を開始した2015年以来、買取商品の廃棄率を0%台に維持してきました※2。2022年秋冬には、適切なケアで洋服を長持ちさせ、着なくなった洋服を買い取って再流通させる仕組みをテストするべく、期間限定で白洋舍の宅配クリーニングとRAGTAGの宅配買取とのコラボレーション・キャンペーンを実施しました。このキャンペーンはお客様からも好意的な反響をいただき、2023年春夏も「衣替えキャンペーン」として2023年3月31日(金)から6月30日(金)まで実施中です。『ELLE SHOP』は、お客さま、ステークホルダーの皆さまと手を携えて、環境負荷低減に向けて取り組みを始めています。
※1 出典:環境省「サステナブルファッション https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/
※2 参照:ELLE SHOP「SUSTAINABLE CHOICE」https://elleshop.jp/contents/camp/sustainable-choice/
■「TSUKUTTE」リクエスト対象商品
・ブランド名:Americana
・商品名:【ELLE SHOP限定】ワイドプルオーバーロゴクルースウェット
・価格:14,300円(税込)
・サイズ:ワンサイズ
・色:スミクロ、ベージュ
・商品詳細ページ:https://elleshop.jp/web/commodity/000/134070600101/
「春夏シーズンで大人気アイテムとなったオーバーサイズのロゴ入りスウェット。たくさんのお客さまからのリクエストにお応えして、長袖バージョンの秋冬モデルをご提案します。素材には、希少性の高い編み機を使用した裏毛を採用しました。ゆっくりと編み上げ、ふっくらと柔らかな風合いが特徴です。前後差のある着丈は、前は重くなりすぎず、後ろはヒップが隠れるように設計。袖のボリュームもポイントで、一枚で決まるようにデザインしました。スミクロとベージュの2色で展開しますので、お好きなカラーをリクエストしてください!」(Americana デザイナー 小嶋氏)
また、6月23日(金)より、TEECHIのELLE SHOP限定「グルービーパンツ」コーデュロイワイドロング ピンクもリクエスト開始予定。
「『グルービーパンツ』のピンクは、実は昨年候補に挙がったけれど、最終的に決定しなかったカラーです。理由は、TEECHIが若いブランドであり、ファンの皆さまに、どんなカラーをどのサイズで手に取ってもらえるか、まだ確信が持てなかったことでした。今回のTSUKUTTEの取り組みは、そんなTEECHIのようなブランドの可能性を広げてくれる素晴らしいものだと感じています。環境負荷低減を叶えつつ、ファンの皆さまの『つくってほしい!』に応えるブランドとして、冒険心を持って挑戦を続けていきます。」(TEECHI スタッフ)
ブランドページ:https://elleshop.jp/web/brand/teechi/
■『ELLE SHOP(エル・ショップ)』について
『ELLE SHOP』は、雑誌『ELLE』のエディターがプロデュースするオンライン・セレクトショップとして、2009年にオープン。ファッションを中心に、バイヤーが厳選した約200ブランドの最旬アイテムを取り扱っており、『ELLE SHOP』でしか買えない限定品も展開しています。コーディネートやトレンド特集など、コンテンツも充実。ファッション感度の高いお客様にご利用いただいています。また、「明日の私と、未来のあなたに贈る服」をコンセプトに、サステナビリティ活動にも注力しています。具体的には①循環型ビジネスの実現、②環境保護への貢献、③人権・トレーサビリティーにおける課題に向き合い、ポジティブなアクションを社会に対して促す、の3つを指針とし、環境や社会に配慮した事業展開を実践しています。
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■ハースト婦人画報社/ハースト・デジタル・ジャパンについて
株式会社ハースト婦人画報社は、アメリカに本社を置き、世界40か国で情報、サービス、メディア事業を展開するグローバル企業、ハーストの一員です。株式会社ハースト・デジタル・ジャパンは、デジタルビジネス拡大のため2016年に設立された株式会社ハースト婦人画報社の100%子会社です。
1905年に創刊した『婦人画報』をはじめ、『ELLE(エル)』、『25ans(ヴァンサンカン)』、『Harper’s BAZAAR(ハーパーズ バザー)』、『Esquire(エスクァイア)』などを中心に、ファッション、ライフスタイルなどに関する多数のデジタルメディアの運営と雑誌の発行を手掛けています。『ELLE SHOP(エル・ショップ)』をはじめとするEコマース事業も収益の柱に成長。近年はクライアント企業のマーケティング活動をトータルにサポートする『HEARST made (ハーストメイド)』 、データに基づくブランドマーケティング支援を行う『HEARST Data Solutions(ハースト データ ソリューションズ)』を立ち上げるなど、コンテンツ制作における知見にデジタルとデータを融合した企業活動を展開しています。またISO14001を取得しサステナビリティに配慮した経営を実践しています。
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