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企業が取り組むフェアトレードの事例7つをご紹介!

SDGsへの取り組みにおいて、フェアトレードはとても重要な役割を果たします。

フェアトレードは、発展途上国の生産者たちの生活を守り、自立へとつなげることができる貿易の仕組みのこと。
企業がフェアトレードに取り組むことで、発展途上国の生産者の生活を支えて貧困をなくし、環境を守りながら質の高い生産を継続できるのです。

日本には、フェアトレードに取り組む企業が多く存在しています。

この記事では、フェアトレードがどのようなものなのか、企業が取り組むフェアトレードの実例を踏まえて紹介します。

フェアトレードとは?

フェアトレードとは?

フェアトレードとは、直訳すると公正な取引(貿易)という意味です。
発展途上国の原料・製品を適正な金額で継続して購入することによって、発展途上国の生産者たちの生活が守られ、貧困をなくしていくことにつながります。

生産者たちが自立できるように支援する貿易の仕組みのことをフェアトレードと言います。

フェアトレードは、1947年頃にアメリカの国際協力団体が、プエルトリコの女性たちが作った手工芸品をアメリカで販売したことが初めての試みで、その後イギリスでも取り組みが始まったと言われています。
1960年年代には欧米で大きく広がり、フェアトレード団体が増えました。

1970年代になると、手工芸品ばかりでなく、コーヒー豆・チョコレート・バナナといったものがフェアトレード商品へと増えていきます。
日本でも1970年代にフェアトレード商品の販売が始められました。

フェアトレードが行われることによって、環境を守りながら高品質な生産を継続でき、これからを担う子供たちや地球環境を改善することができます。

フェアトレードが求められている背景

SDGsの取り組みでフェアトレードが求められている背景

最近、「フェアトレード」という言葉を耳にする機会が増えました。
わたしたちが普段食べている食品や日用品などの多くは、諸外国から海を渡ってきている製品が多くあります。
その中には、非常に安く購入できるものも増えています。

どうしてこんなに安く販売できるのかというと、様々な要因がありますが、生産者に対して適正な報酬が支払われず、低賃金で不安定な生活を強いられている場合があります。
過酷な労働環境を強いられていることも多く、児童までもが労働させられている現実があるのです。

また、生産性・量産を目的に大量の農薬を使用し、その影響で生産者たちの健康状態に悪影響を及ぼすという問題も明るみになりました。

私たちが多くの商品を安く購入できるのは、発展途上国と先進国の貿易では、先進国が有利であるという状況から起こっている可能性があることを理解しておく必要があります。
こうした不平等をなくし、公正な貿易をすることで、生産者たちは自立して安心した暮らしを送れるようになり、その先には高品質な製品が見込まれるのです。

フェアトレードは、私たちのような消費者も身体に優しいものを使用することができるほか、地球環境への配慮することにもつながります。
また、SDGsのあらゆる取り組みと重要に関わっています。

フェアトレードに取り組む企業の事例を紹介

フェアトレードに取り組む企業の事例を紹介

では、フェアトレードに取り組む企業の実例を紹介します。

取り組みの内容やフェアトレードの商品を選ぶとどのような効果があるのかを理解しましょう。

スターバックス コーヒー ジャパン株式会社

スターバックスでは、高品質なコーヒー豆を持続的に供給することを目指し、多くの取り組みを実践しています。

世界で生産されるコーヒー豆のほとんどは取引市場で売買されており、価格が常に変動するリスクがあるため、生産者が打撃を受けることがあるのですが、スターバックスでは、取引市場を介さず、品質に合った適正価格でコーヒー豆を購入しています。

これにより、生産者は公平な利益を得ることができ、農園運営の持続につながります。
また、コーヒー生産者のうち半数は小規模農家であり、資金が十分ではありません。

スターバックスでは、コーヒー生産者に融資を行う非営利団体に対して投資をしており、生産者が低金利で融資が受けられ、品質の高いコーヒー豆作りの専念できるよう取り組んでいます。

イオン株式会社

イオンでは、自然資源の持続可能性と事業活動の継続的な発展との両立を実現するため、イオン独自の持続可能な調達原則に基づいた商品調達に取り組んでいます。
そして、イオンのプライベートブランドで販売するすべてのカカオにおいて、使用する原料を持続可能性の裏付けがとれたものに変えることを目指しています。

具体的には、イオンが認定する第三者認証を取得した原料を使っていること・生産者たちが抱える社会問題を解決するためのプロジェクトをイオンが支援して持続的な発展に寄与していることのいずれか、もしくは両方を満たしていることが条件です。

イオンでは、トップバリュで商品を開発しているだけでなく、イオングループ各社でもフェアトレードの商品を取り扱っています。

株式会社良品計画 (無印良品)

良品計画では、商品を通して社会貢献の実現をすることに重点を置いています。

フェアトレード商品のものでも、品質の良さと求めやすい価格を追及し、愛され続ける商品開発に取り組んでいます。

美味しいコーヒーや紅茶を飲めるという幸せは、作る人の幸せがあってこそ、という考えのもと、2006年のレギュラーコーヒー販売依頼、フェアトレードコーヒーの販売やフェアトレード商品の拡大を目指しています。

フェアトレードへの関心が世界的に深まって拡大している中、日本でのフェアトレード市場は世界全体の0.3%あまりだという問題を受け、良品計画では、フェアトレードのしくみや活動をより多くの人に知ってもらおうと、2010年から「フェアトレード100万アクションキャンペーン」を実施しています。

また、フェアトレードを子供たちにも分かりやすく、身近で楽しいものと感じられるためのイベントも定期的に開催しています。

株式会社ローソン

ローソンも、マチを幸せにするという企業理念を実現するために、SDGsの推進に取り組んでいる企業です。
ローソンの事業活動を通じて持続可能な社会の実現を目指そうと、「SDGs委員会」が2019年に立ち上がり、様々な活動に取り組んでいます。

また、ローソンのMACHI caféのコーヒーは、コーヒー豆の農場から全てにこだわっています。
MACHI caféのコーヒー豆は、レインフォレスト・アライアンス認定農園産のコーヒー豆のみを使用しています。

レインフォレスト・アライアンスは、環境保全や農園の労働者たちの生活向上など、厳しい基準を満たした農園に与えられるもの。
認証を受ける農園のコーヒー豆を使用することで、環境や社会にとって優しいコーヒーを提供できるということになります。

ナチュラルローソンでは、発展途上国から原料を調達して生産した商品を販売することで、現地の人々の暮らしを支援しています。
ナチュラルローソンで採用する商品すべてにおいて、合成保存料不使用を徹底するなどの取り組みも実践されています。

ダーボン・オーガニック・ジャパン株式会社

ダーボン・グループは、1914年にスペインにルーツを持つダビラ家がバナナ農園を開いたことがはじまりで、有機農業の将来性を信じて、1990年代からはすべての生産をオーガニックへと切り替えました。

商品のラインナップとしては、バナナ・パームオイル・コーヒー・砂糖・コスメ原料など多岐に渡ります。

2001年にダーボン・オーガニック・ジャパンが設立され、日本やアジア諸国への供給が始まりました。
ダーボンでは、正しい方向へ向かって活動すれば必ず良い結果が得られると信じ、1990年より有機農産・生産の世界的なリーダーになるべく取り組んでいます。

また、高品質で持続可能な有機製品を栽培し、加工をしたのち、商品として世界中へ届けるだけでなく、ダーボンの従業員やサンマルタの地域社会の世界水準・労働環境の向上に向けて務め、コロンビアの将来と福祉に重要な役目を果たしています。

株式会社むそう商事

むそう商事は、自然食品・オーガニック食品を中心とした日本食の輸出や、オーガニック食品・原材料の輸入卸売をしている会社です。
食を通じて、世界の人々が健康かつ文化的な生活を送れるように貢献することを企業理念としています。

1953年に大阪で創業し、1982年から有機事業への取り組みを開始して30年以上にもなります。
日本で「オーガニック」という言葉が浸透する以前から30年以上にわたって、誰もが安心して身体に取り入れることができる商品・地球環境に配慮した商品を日本の食卓に届けています。

オーガニックパスタ・パスタソース・ココナッツ・レトルトスープ・チョコレート・コーヒー・アイスクリームなど、取り扱いラインナップの多さも魅力です。

また、世界の子供たちの生命と成長を支えるべく、社会貢献活動を行う団体に対して寄付・募金も長年にわたり行っています。

わかちあいプロジェクト

わかちあいプロジェクトとは、フェアトレードと難民支援活動を通じて開発途上国の人たちを支える、国際協力NGOです。
開発途上国の産品を購入することでその国々の人たちのことを知って、支援することを目指し、1982年に「わかちあいプロジェクト」が立ち上がりました。

21世紀の世界問題である、貧困・環境の課題を解決することを目指し、フェアトレード・難民支援・自立支援の活動を行い、開発途上国の人たちを支える取り組みをしています。

フェアトレードとしては、アジア・アフリカ・中南米など、世界中の生産者が育てたコーヒー・紅茶・はちみつなどを直接輸入して、日本で販売をしています。

難民支援では、救援のための募金や救援物資の空輸活動なども行ってきました。

まとめ

まとめ

SDGsへの取り組みにおいて、フェアトレードはとても重要な役割を担っています。

フェアトレードは、発展途上国の生産者たちの生活を守り、自立へとつなげることができる貿易の仕組みのこと。

企業がフェアトレードに取り組むことによって、発展途上国の生産者の生活を支え、貧困問題の解決につなげることが可能となります。そして、環境を守りながら質の高い生産を継続できるのです。

公正な取引を行うこと、フェアトレードの製品を選ぶことをほんの少し意識し、持続可能な未来へつながる一歩を踏み出してみてください。

  • 記事を書いたライター
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