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学生団体

大学生主体のビーチクリーンの活動!海を愛する「学生団体SEAHOPE」の取り組みとは?

2021年、大学生が「SEAHOPE」という名のビーチクリーン団体を設立しました。その背後には、幼い頃からの海や自然への深い愛情と、ビーチクリーンの楽しさと海洋問題の現状をもっと若い世代に知ってもらいたいという熱い思いがあったそうです。

ビーチクリーンに対して持つ堅苦しい印象を払拭し、さまざまな工夫によって楽しみながらビーチクリーンを行い、海を守る学生団体SEAHOPE。団体の設立背景や活動内容、やりがいなどについて、SEAHOPE代表で学習院大学3年生の杉浦さんに、MIRASUS編集部がお話を聞きました。

「SEAHOPE」設立の経緯

―団体の設立年、設立目的、立ち上げの経緯を教えてください。

団体設立は2021年です。設立者は今社会人1年目なのですが、大学生のときに「SEAHOPE」の団体設立をしました。幼い頃から海や自然が好きで、当時あるビーチクリーンに参加したそうなのですが、ほとんどは地元の人、そして親世代ばかりだったそうです。

もっと若い世代の人たちにビーチクリーンの楽しさを共有し、海洋問題の現状を知って欲しいという思いで学生主体のビーチクリーン団体SEAHOPEを立ち上げました。

―「SEAHOPE」という団体名の由来を教えてください。 

私たちは『我々が海の希望でありたい』という理念を掲げながら活動しています。理念である「海の希望」をとってSEAHOPEという団体名にしました。

「SEAHOPE」設立の経緯

団体のビジョン・ミッションを教えてください。

関東1のビーチクリーンの学生団体を目指し、海の汚れに繋がる全ての環境問題に全力で取り組みます。関東1というのは、活動規模や頻度、メンバー数などの具体的な定義はしていませんが、ビーチクリーンに最も熱心に取り組む学生団体としての存在を目指しています。

具体的な活動内容

現在の主な活動を教えてください。

月に1回、逗子海岸など神奈川県の海を対象にビーチクリーン活動を行なっていて、海辺の利用者が増える、7、8、9月は月2回ビーチクリーンを実施しています。冬で一般の海水浴客が減っても、風で飛ばされてくるゴミや、人が少ないために違法放置されてしまう大きなゴミなどが増える傾向があり、シーズン問わず毎月活動を行っています。
またその他に、海に流れるゴミの7割が山・川・街からであることを考慮して、現在ではシティクリーンとフードロスに特化した取り組みも行っております。

ビーチクリーン活動はどのぐらいの人数で実施されるのですか?

団体の運営メンバーと一般の方もお呼びして、トータルで1回あたり20名ぐらいで、多いときは30〜40名ぐらいの規模で実施しています。

具体的な活動内容

ビーチクリーン活動以外の取り組みも行っているんですね。

団体立ち上げ時はビーチクリーン活動のみでしたが、海の汚れはもとを辿ると街中のゴミなどの影響も大いに受けていることを認識し、ゴミが海に流れ込むことを防ぐための活動も始めました。シティクリーン活動やフードロスに関するイベントも開催するようになり、特に街中のゴミが多い渋谷や新宿、池袋などの都心部での清掃活動を中心に行っています。また、家庭での油の適切な処理方法や、食材の皮などを活用したゴミ削減方法などを解説した動画を作成し、TikTokやInstagramでその情報発信もしています。

現在のメンバー数と組織構成を教えてください。

現在、16名のメンバーで活動しており、全員が大学生です。所属する大学は様々です。代表・副代表以外に、マーケティング部、SNS部、人事部、WEB担当という組織構成になっています。

団体に入会する学生の主な志望動機はどんなことが挙げられますか?

  • 「海が好き」
  • 「新しいことにチャレンジしたい」
  • 「なにかボランティア活動に参加したい」

以上3点がメンバー共通の志望動機です。

多くの学生は、ボランティア活動に興味を持ち、それをきっかけにいろんな団体を調べる中で、私たちの団体をInstagramなどのSNSで見つけて参加してくれます。まずはイベントに一般参加してその楽しさや意義を感じてくれて、そこから団体に入って一緒に運営活動を行ってくれるメンバーも多いです。

団体活動の特徴とは?

SEAHOPEならではの何かユニークな特徴はありますか? 

私たちは、単なるビーチクリーン活動ではなく、参加者の方が楽しんでいただけるようなプラスアルファーの要素をとりいれて企画をしています。過去のビーチクリーンでは、浴衣をきたり、焚き火をしてマシュマロを食べたり、コロナ禍で各々マスクにペイントをしたりなどしました。

今年の夏は、参加者に冷凍パインを配ったり、ラムネをみんなで飲んだりという企画で、参加者のみんなが清掃活動を楽しめる工夫をいろいろと考えて行っています。

活動を行う中でのやりがいを教えてください。

参加者の方から、「ビーチクリーンってたのしいね」という言葉が聞けるときにやりがいを感じます。また、定期開催のビーチクリーンイベントに同じ方が2回、3回とリピートして参加してくださるときもとても嬉しい気持ちになります。

私たちはビーチクリーンはつまらない、大変というマイナスイメージを払拭したいと思っています。実際に参加者に「ビーチクリーンにどういう印象を持っていましたか?」と尋ねると、その際、多くの参加者から「堅苦しいイメージがあった」という声を耳にします。

私自身もビーチクリーンについて詳しく知らなかった時、一人で黙々とゴミを拾う活動は楽しいのだろうかと疑問に思っていました。でも、SEAHOPEの活動を通じて、工夫次第でビーチクリーン活動はとても楽しいものになると気がついたので、今は1人でも多くの方にビーチクリーンの楽しさを実感してもらいたいと思っています。

確かに清掃活動ってなると初めて参加する方にとって少しハードルが高かったりしますよね。

はい。でも実際に参加すると、参加者同士で真面目な話からたわいもない話まで様々で、皆さん楽しみながらビーチクリーンを行なっています。さらに、大学生だけでなく、社会人の方やお子さんも参加してくれるので、普段話す機会がない方との交流の場にもなっています。1人で参加してくださる方が多いので、新しい和が広がるきっかけにもなっています。

―いいですね。反対に大変なことを教えてください。

大変なことは、毎回のビーチクリーン活動の参加者をきちんと一定数集めることです。団体メンバーは様々な大学出身のメンバーで構成されているので、どこかの大学公認というわけではなく、大学でのビラ貼りや新歓活動が許可されていません。従ってSNSを通してのみの周知になってしまうため、難しさを感じています。

―自治体や企業など外部との連携もあるのですか?

現在、主に二つの連携があります。一つは、「テムとゴミの声」という舞台を制作している企業さんとのコラボレーションです。この舞台では、実際に海に落ちていたゴミを衣装や舞台セットに再利用してもらい、さらに過去にはSEAHOPEの初代代表がキャラクターとして出演し、舞台後にはメンバーが登壇する形で情報発信を行いました。

現在は、この舞台の企画として絵本の制作を進めており、その絵本に私たちの思いや環境問題についてのメッセージを盛り込んでいます。もう一つはラジオ出演です。活動費の協賛や不定期で30秒の時間をいただき、私たちの団体の情報や活動についてアピールさせてもらっています。

―最後に、今後の活動方針について教えてください。

10月にSEAHOPE初のワークショップを行います。このイベントでは現在問題視されているマイクロプラスチックをつかったキーホルダー作りであったり、繰り返し使える蜜蝋ラップづくり体験をしていただきます。
また、上記で述べた絵本制作について、そのもととなる舞台「テムとゴミの声」のアフタートークを来年の春に行う予定です。

―今回はお話を聞かせていただきありがとうございました。

今回活動をご紹介した「学生団体SEAHOPEのページはこちら
HP:https://seahopevolunteer.com/学生団体-seahope/
Instagram:https://www.instagram.com/seahope_beachclean/
X(旧Twitter):https://twitter.com/SEAHOPE0901

 

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