大学の授業をきっかけに、みんなを繋ぐファミリーのような地域づくりを目指し、立命館大学の学生が「学生団体FamiRy」を立ち上げました。
FamiRyは、立命館大学と龍安寺参道商店街の地域コミュニティとの繋がりを深めながら、子どもたちとの交流の場を創出するなど、大学生ならではの活動に取り組んでいます。今回は、FamiRy代表で立命館大学4年生の大谷さんにMIRASUS編集部がお話を聞きました!
「FamiRy」設立の経緯
―団体の設立年、設立目的、立ち上げの経緯を教えてください。
団体設立は2022年の3月です。
働くママのワークライフバランスを考える授業で、大学生として何ができるか考えたことをきっかけに、「子育てしている方の手助けになりたい」「子どもたちに様々な経験を提供したい」そういった想いで立ち上げました。
―団体名の由来を教えてください。
「みんなを繋ぐファミリーのような地域づくり」を目指し、また、私たちが在籍する立命館大学と龍安寺参道商店街のそれぞれの頭文字が「R」なので、あえてFamily(ファミリー)の「L」を「R」にしてFamiRyという団体名にしました。
―団体のビジョン・ミッションを教えてください。
ビジョンは、「龍安寺参道商店街=FamiRy 」です。こちらは私たちがこの龍安寺参道商店街に根付いた活動をしていきたいという想いが背景にあります。
今は私たち大学生と子どもたちの交流がメインですが、将来的には地域の方々や商店街の人たちと子どもたちが交流できる機会を創出していきたいと思っています。
最近、子どもたちとクイズなどを解きながら商店街を探検するというイベントを開催したのですが、そういった地域密着の活動を強化していきたいです。
またミッションは「ありのままの自分を表現できる場を作る」「子どもの可能性を伸ばす」ということを掲げています。
子どもたちにとって学校とは別の”サードプレイス”として機能し、みんなが思うままに自分を表現する場所になってほしいです。私たち大学生にとっても、子どもたちとの企画を考える中で自由に発想し実行できる場として、小学生から大学生まで、ありのままの自分を表現できる場作りを目指しています。
具体的な活動内容
―現在の主な活動を教えてください。
地域の小学生を対象に、大学近くの商店街にあるフリースペースを利用してイベントを行っています。主に平日の小学校が終わった後、午後3時から月に2回ほどイベントを主催しています。
―子どもたちとはどのようにして時間を過ごすのですか?
メンバーで話し合い、子どもたちに楽しんでもらえる企画を色々と考えながら行っています。
例えば、冬にはスノードームを作ったり、秋には月見団子作りやバスボム作りなどを行いました。また、同じ大学の他サークルのメンバーを呼んで子どもたちに披露してもらう活動もしています。
今まで鉄道研究会や落語研究会、茶道研究会などに協力してもらいました。電車好きの子どもは多いので、鉄道研究会とのコラボでとても楽しそうにしていて盛り上がりました。
子ども達にはたくさんの経験をしてほしいと思い、私たちは大学生としてできることに全力で取り組んでいます。
―現在のメンバー数と組織構成を教えてください。
現在10名で活動しています。各自の役割としては、広報が4名、渉外が3名、会計が3名という組織構成になっています。
―団体に加入するのはどんな入会理由が多いですか?
「子どもが好き」
「地域活動がしたい・地域の人と触れ合いたい」
「地域活性化に興味がある」
そういった思いで活動に参画してくれるメンバーが多いです。
団体活動のやりがいとは?
―活動を行う中で工夫されていることを教えてください。
まだ始まったばかりの団体なので、メンバー間で話し合い、また地域の方々にも協力をいただきながら活動しています。
また、参加する子どもたちに楽しんでもらえるように、実際に参加者へのアンケートも最近始めました。学校の友達との間で流行っている遊びや、こちらが企画したイベントの感想などを聞くようにしています。
―活動を行う中でのやりがいを教えてください。
やはり活動の中で子どもたちの笑顔を見られるところが一番のやりがいです。
また、保護者の方から私たちの活動に対して感謝の言葉をいただけたときは素直に嬉しく感じます。
―団体に入ってからの学びや気づきなどがあれば教えてください。
活動を通して周囲の人を巻き込んで物事を進める力が身についたと感じています。FamiRyのメンバーはもちろんですが、他にも例えば、地域のNPO法人の方や大学の他サークル、さらには小学校の校長先生にチラシの配布許可を取るなど、様々な人との協力関係を築くことができました。
また、自分自身もともとあまりリーダー役を担うタイプではなかったのですが、FamiRyを立ち上げてメンバーの一人一人と向き合い、マネジメントと言ったら大げさかもしれませんが、みんなの成長を感じることができています。
―最後に、今後の活動方針について教えてください。
一番課題に感じているのは広報活動です。子どもたちへの周知は苦労する点で、イベントを企画して毎回どのぐらい来てくれるかは予想がつきにくい部分なので毎回ドキドキです。
地域冊子や地元新聞などにプレスリリースを出したり、地域のお祭りに出店するなどして自分たちの団体の知名度を上げていきたいと思っています。
―今回はお話を聞かせていただきありがとうございました。
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