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学生団体

地方女子を支える!空き家シェアハウスを運営するMORE FREEの挑戦とは?

団体設立のきっかけは、代表自身が大阪から上京する際に、親戚宅への下宿という特別な環境に恵まれなければ、そもそも東京の大学を目指せなかったかもしれないという実体験。同じように進学を諦めかける女子学生を少しでも支援したいという想いから、空き家を活用したシェアハウスの運営やコミュニティづくりを進めています。今回は、MORE FREE代表で慶應義塾大学3年生の坂本さんにお話を聞きました。

「MORE FREE」設立の背景と目的

―団体の設立年、設立目的、立ち上げの経緯を教えてください。

私は大阪から上京し、現在慶應義塾大学に通う大学3年生です。上京時は親戚の家に下宿させてもらうという恵まれた環境があったからこそ東京の大学を目指せました。でも、もしその家がなかったら上京は難しかったと思います。

東京の一人暮らしは家賃が高く、特にオートロックや2階以上など女性にとって安全を確保するための条件を加えるとさらにコストがかかります。また、地方では情報も少なく、女子学生が上京することのハードルが高いと感じました。こうした地方格差・経済格差・ジェンダーギャップの3つの課題を解決するために、女子学生が安く安心して住める場所を提供する「MORE FREE」を立ち上げました。

団体名の由来を教えてください。

“もっと自由に選べる社会を作りたい”そんな想いから「MORE FREE」という団体名にしました。

空き家シェアハウス「ハピネスト」の取り組みと現在の活動状況

最初、どのように活動を始めたのですか?

はじめはリサーチ活動でした。地方から上京する場合にどれくらい費用がかかるのか、シェアハウス・一人暮らし・学生寮など、住まいの選択肢ごとの実費や経済的負担を調べました。その結果、「空き家を活用する」「シェアハウス形式で家賃を抑える」この2つを軸にすれば、女子学生が安く安心して住める場づくりが可能ではないかと考えたのです。

そこで空き家を探し、家の所有者と交渉するために、地道に1件ずつ回りました。空き家バンクというサイトを活用したり、インターネットに載っていない空き家を探すために、ときにはグーグルマップで古そうな物件を目星をつけ、伺わせていただくということもしました。

でも、学生という立場でいきなり行って信頼を得るのは難しく、多くの大家さんに断られてしまいました。そんな中で、友人の紹介でスタートアップ企業と出会い、そこからの協力を得ることができなんとか活動を始めることができました。

現在の主な活動を教えてください。

先ほどのスタートアップ企業からの協力もあり、2024年4月に第1号シェアハウス「ハピネスト」を板橋区の成増駅近くでオープンしました。最終的に家賃の安さと防犯対策を両立するため、スマートロックなども導入しています。実際に住んでいる学生さんたちの防犯面やコミュニティ面も考慮して、運営サポートを続けています。

―第1号シェアハウスの現在の状況や、入居者募集はどのように行っているのでしょうか? 

ハピネスト第1号は3人部屋の募集でしたが、広報期間が非常に短く、最初は満室にできませんでした。途中から短期で入居してくれる学生も現れ、一時的に埋まった時期もあります。

今年は第2号(6人部屋)も含め、受験前の段階からSNSや地方の高校・塾などへのアプローチを強化してきました。具体的には、Instagramの配信、知り合いの団体・塾への協力依頼、ポスターの送付などさまざまな方法で告知してます。

―第2号シェアハウスのオープン予定と進捗を教えてください。

ハピネスト第2号は2025年度4月から練馬区の中村橋駅近くでオープンします。12月にリノベーションがスタートし、大工さんの工事が終わったら私たち学生がDIY部分を担当します。家具家電は私たちMORE FREEが準備するため、2024年夏にクラウドファンディングで資金を集めました。現在は2月末の施工完了を目指していて、並行して入居希望者の募集を進めています。

―シェアハウス入居後のコミュニティはどのように運営されていますか?

入居者同士が気持ちよく暮らせるよう、掃除当番や生活ルールなどはMORE FREEがサポートしながら、シェアハウス内の自治を促しています。定期的に私たち運営メンバーも交えて交流会を開き、ごはんを作って食べたり、カードゲームをしたりしてコミュニケーションを深めています。

―「ガクセイ食堂」の運営にも取り組んでいるそうですが、どんな活動ですか?

大学生向けの「子ども食堂」のようなイメージです。慶應の日吉キャンパス近くのシェアキッチンをお借りして、月に一度、300円で夜ごはんを提供するイベントを開催していました。フードバンクや地域の方々の協力も得て、日頃一人暮らしで自炊が大変な学生を対象に温かい食事とコミュニティの場を提供しています。

地方女子の可能性を広げる今後の展望

―今後の展望や中長期的な目標を教えてください。

まず、2025年4月の第2号オープンを無事に行い、2つのシェアハウスを安定運営していくことが最優先です。行政や企業の助成金や協賛を得やすい体制を整えたいと考え、今年2月には一般社団法人として法人格も取得しました。

ゆくゆくは自分たちで物件を所有して運営し、より持続可能な形で地方女子を支援できるようにしていきたいです。

私たちが目指しているのは「地方女子が上京を諦めず、やりたいことや夢を追いかけられる環境を整えること」です。家賃負担が重くなるとバイト漬けになってしまい、本来の学びや夢に集中できません。そこを少しでも解消したい。安心して住める場とコミュニティがあれば、思いきり挑戦できるはずだと信じています。

―今回はお話を聞かせていただきありがとうございました。

▼ 今回活動をご紹介した「MORE FREE」のページはこちら
ホームページ:https://morefree.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/morefree_motto_jiyu
X(旧Twitter):https://x.com/morefree_x

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