気候変動に具体的な対策を

オーストラリアにおける環境問題とは?SDGsとの関係性も解説!

オーストラリアと言えば、エシカルな商品が豊富で、環境を大切にする意識が高いイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
こうした根強いイメージの裏には、オーストラリア大陸特有の気候があるようです。

一方で、近年オーストラリアでは大規模な森林火災や海洋汚染、気温上昇などが問題視されています。

この記事では、オーストラリアにおける環境問題や現状、どのような取り組みを行っているのかについて解説します。

それぞれの環境問題を確認しながら、私たちにできることを考えてみましょう。

オーストラリアで起きている環境問題とは

オーストラリアで起きている環境問題とは

近年、オーストラリアは「森林火災」「水不足」「海洋汚染」など、さまざまな環境問題に直面しています。

2019年から2020年にかけて起きた大規模な森林火災は、日本でも大々的に報道されました。

オーストラリアで起きている環境問題を見ていきましょう。

事例①:森林火災

オーストラリアでは、過去に4度の大規模な森林火災が発生しています。
2019年から2020年にかけて起きた森林火災では、ポルトガルの国土より広い面積の森林が焼失。
死者は約34名、約3,000の住宅やビルが焼失し、コアラの総数の3分の1が命を落としました。

また、森林火災の懸念点として、二酸化炭素の排出量も挙げられます
この森林火災で発生した二酸化炭素の排出量は、2017年に人為的に発生した二酸化炭素の量に比べ、約1.5倍とも言われています。

オーストラリアの大規模火災は、今後の気候変動に大きな影響を及ぼす可能性があります

参照元:
2019~2020年のオーストラリアの森林火災は過去20年で同国において最も多くの火災起源の二酸化炭素を放出した|国立研究開発法人国立環境研究所HP
オーストラリア史上最悪の森林火災、その「恐ろしい被害」の全貌が調査結果から見えた |WIRED

事例②:水不足

オーストラリアでは、水不足も大きな問題となっています。

年間平均降水量が1,718mmである日本と比べても、オーストラリアは500mm以下と降水量が少なく、蒸発量も多いため常に乾燥している気候なのです。

そんな水不足によって、オーストラリアは深刻な干ばつに悩まされています。
中でも、2019年の降水量は特に少なく、干ばつの規模が拡大しています。

このまま地球温暖化が進み、干ばつが深刻化していけば、農作物は育たなくなり農業にも大きなダメージを与えることになるでしょう

参照元:
3-1-1 世界平均の2倍、日本の降水量|国土交通省HP
豪で干ばつ拡大、約50年ぶり少雨 穀物不作で輸出減|日本経済新聞

事例③:海洋汚染

プラスチックごみの海洋汚染も深刻な問題です。

海に囲まれたオーストラリア大陸では、大量のプラスチックごみが廃棄されています。
しかも、それらは国外から漂流してきたものではなく、オーストラリアの都心部付近のごみなのです。

こうした状況を踏まえ、オーストラリアの大手スーパーでは、2018年という早い段階からレジ袋の廃止を進めているほか、2021年にはオーストラリア連邦政府が「国家プラスチック戦略」を発表するなど、国全体で問題解決に向き合っています。

参照元:
プラスチックゴミによるオーストラリアの海洋汚染と野生生物への悪影響|オーストラリア日本野生動物保護教育財団
新・豪リークス/「海を殺すな!豪でも進むプラスチック海洋汚染」|日豪プレス

事例④:気温上昇

オーストラリアでは、著しい気温の上昇が見られています。

温暖な気候に恵まれたオーストラリアでは、場所によっては40℃を超える地域も存在しますが、なんとオーストラリア西部にて、2022年1月に気温が50℃以上に達しました
50℃以上超えを観測したのは、約60年以上前の1962年以来のことです。

森林火災で排出された温室効果ガスが大気中にたまり、気温が上昇したのではないかと考えられています

参照元:オーストラリアで気温50.7度、最高記録に並ぶ 14日にも更新の可能性|BBC NEWS

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どのような対策を行っているの?

どのような対策を行っているの?

こうした環境問題に対し、オーストラリアではどのような対策を行っているのでしょうか。
具体的に、2つの取り組みを紹介します。

取り組み①:海用ごみ回収装置「Seabin」の開発

「陸にはごみ箱があるのに、なぜ海にはないの?」と疑問を抱いたオーストラリア出身の2人が、海用ごみ回収装置「Seabin」を開発しました。

試行錯誤を重ね、2017年に正式に製造・販売され、現在は52ヵ国で約1,000台のSeabinが導入されています。

Seabinは直径50㎝ほどの大きさで、水中ポンプと連動させることで海に漂っているごみを吸い込みます
その特徴は、ビニール袋やタバコの吸殻、プラスチックが小さくなったマイクロプラスチックなども回収できること。

創業者は、将来的に「Seabinが必要のない世界にしたい」と語っています。

参照元:オーストラリア発の海用ごみ回収装置「Seabin」世界の海と生き物を守るために導入が広がる|未来コトハジメ

取り組み②:国家プラスチック戦略

プラスチック製品は私たちにとって必要不可欠ですが、石油由来のプラスチックは製造や処分の際に、大量の二酸化炭素を排出します。

そのため、日本でも脱プラスチック化に向けてスーパーやコンビニなどで買物袋の有料化や、過剰な梱包を減らす動きが加速しています。

オーストラリアも同様に、各種プラスチックの使用を段階的に廃止する方針が打ち出されています。

廃止対象のプラスチックは下記の3つです。

・梱包や食品や飲料容器で使用されるポリスチレン(発泡スチロール)
・ポリ塩化ビニル製の商品ラベル
・生分解性プラスチック(※)

オーストラリアでは、これらのプラスチックを2022年中に廃止する見込みです。

(※)使用後、微生物の働きで二酸化炭素と水に分解され自然界に戻るプラスチックのこと。

参照元:本気すぎるオーストラリアの「脱プラスチック政策」|TABI LABO

個人にできること

個人にできること

オーストラリアで起きている問題とはいえ、日本でも気候変動による自然災害が後を絶ちません。
国ごとではなく、一人ひとりに何ができるか考えてみましょう。

例えば、ラベルレス・ボトルレスの商品を購入するのも一つの方法です。
通学や通勤途中などで何気なく購入するペットボトルを一人ひとりがラベルレスに変えるだけで、多くのプラスチックごみを抑えられます。

実際に、アサヒ飲料やサントリーなどでは、通信販売を中心にラベルレスボトルを積極的に販売中
「体力の必要な仕事で水筒では足りない……」「ペットボトル飲料を完全に絶つのは難しい」という方におすすめです。

参照元:
アサヒ飲料公式サイト
「サントリー天然水」ブランド、“はがす手間いらず”のラベルレス商品を拡充!「サントリー天然水550mlペット ラベルレス」、「THE STRONG 天然水スパークリング 510mlペット ラベルレス」を通信販売(EC)チャネル中心に発売!|サントリー公式サイト

まとめ

まとめ

今回は、オーストラリアの環境問題についてご紹介しました。

日本で地震や台風などの自然災害が起きているように、オーストラリアでは干ばつや森林火災が深刻な問題となっています。
世界各国で起きている気候変動は、国ごとではなく世界中で解決しなければならない問題なのです。

現状を少しでも良くするために、まずは私たち自身の行動を見直すべきでしょう。

とはいえ、いきなり全てを変える必要はありません。

「プラスチック製品を購入する機会を減らす」「なるべく公共交通機関を利用する」「物を購入する際はしっかり考えてから買う」など、できることから始めてみてくださいね。

  • 記事を書いたライター
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ビジネス専門ライター。大手企業での人事・広報・CSRの実務経験を生かし、インナーコミュニケーションやSDGs・ESGなどのテーマを中心に執筆しています。近年のトレンドには常にアンテナを張り、情報収集に勤しむ日々。一見難しそうに感じるテーマを、読者の方にとって身近に感じてもらうことが目標です。

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