近年、新型コロナウイルス感染拡大の影響やサブスクサービスの普及によって、ミニシアターの利用者が減少し、多くの歴史あるミニシアターが閉館に追い込まれています。
そんな中で、関西学院大学 商学部の吉川ゼミの学生たちが、ミニシアターの魅力を多くの人々に伝えるため、プロジェクトを立ち上げました。
以下、関西学院大学 商学部 吉川ゼミさんの掲載文章から引用
自己紹介
はじめまして!関西学院大学 商学部 吉川ゼミのミニシアタープロジェクト班です。私たちは吉川教授のもとで日々、会計及び経営の知識を学んでいます。
そしてこの度、私たちが企画した、上映会イベントを開催することになりました。
パルシネマしんこうえんさんで映画監督志望の学生及び、若手の映画監督たちによる作品を上映します。更に新たな試みとして参加型の作品というものを制作していただいています。私たちは、ミニシアターの現状を知り、ミニシアターの魅力を多くの人々に伝えたい、という思いでこのイベントを企画しました。
このイベントを開催するにあたって、協力してくださった映画監督志望の学生及び、若手の映画監督たちが作品制作にかかった費用を補助する計画を立てています。
ミニシアターのため、そして、映画監督志望の学生たちや若手の映画監督たちのため、どうかお力添えを頂けないでしょうか。
(パルシネマしんこうえん様からプロジェクトを行うこと、名称掲載を行うことの許諾を取得しております。)
プロジェクトの立ち上げのきっかけ
まず、このプロジェクトの中心であるミニシアターについて紹介します。
ミニシアターとは、大手の映画製作会社や配給会社の直接の影響下にない独立した経営を行い、単館ないしは数館による公開を前提とした作品を中心に上映する小規模な映画館のことを指し、全国に120館ほどあると言われています。スクリーン数は1つまたは2つで、ミニシアターごとに上映する作品が異なるため、劇場ごとに個性豊かであるのが特徴です。
ミニシアターでは、商業的な成功を追求する作品ではなく、ハリウッドのような大作映画ではない世界各国の作品、国内の若手監督による作品なども上演しています。“全米が泣いた”作品ではなく、一人ひとりの心に刺さる多様な価値観を提供することで、日本の映画文化の多様性を担ってきました。一般社団法人「コミュニティシネマセンター」によると、2019年に日本で公開された作品のうち、70%がミニシアターで上映され、50%の作品はミニシアターのみで上映されました。(板橋俊輔 2020 「コロナ禍の映画業界―「SAVE the CINEMA」ムーブメントから半年 ミニシアターはいま《前編》」)
しかし、近年、新型コロナウイルス感染拡大の影響や、サブスクの普及により、利用者が減少し、多くの、歴史あるミニシアターが閉館に追い込まれています。
このことから、ミニシアターの減少に伴い、映画監督たちの作品発表の機会が徐々に失われていることがわかります。
危うくなりつつある日本の映画文化を守るためには、現状を改善しなければなりません。そこで、映画監督志望の学生たちや、若手の映画監督へ、彼らの作品を上映する機会を提供するとともに、ミニシアターに足を運んでもらい、その魅力を多くの人々に伝えるために、今回の上映会イベントを企画しました。
プロジェクトの内容
今回のイベントでは、神戸市兵庫区にあるミニシアター、「パルシネマしんこうえん」さんで監督志望の学生及び若手映画監督による作品を4本上映します。4作品のうち1つは当日来場されるお客様の選択により結末が変わる、参加型の映画となっております。
現在、ストーリの中盤までは同じ内容で、終盤の展開が2種類ある作品を制作しています。ストーリーの中盤までを上映後、どちらを観たいかを来場されたお客様に実際に投票していただき、より観たいと選ばれた方のラストが上映されるというものです。私たちはこの作品を参加型の映画としてこのイベントの目玉としています。
また、上映されなかった方のラストもリターンという形にはなりますが、後日視聴が可能となるため、2つのラストを楽しむことができます。
場所:パルシネマしんこうえん
日時:1月22日(月)
20:00~ 開場
20:30~ 上映開始
〜21:45 終演
料金:一般1,000円 学生500円(学生証が必要となります)
私たちは上映会の企画、作品集め、協力してもらうパルシネマしんこうえんさんとの連絡、チラシやSNSによる宣伝、集客等を行っています。
プロジェクト成立後、天災等やむを得ない事情(緊急事態宣言などコロナウイルスによる影響を含む)によりイベントが開催できなかった場合、返金いたします。
▼ クラウドファンディングの詳細についてはこちらから
ミニシアターで映画監督志望の学生による作品を上映したい!