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LIFESTYLE

コレクティブハウスとは?誰一人取り残されない社会の在り方を考えよう

共働きの子育て世帯や単身者が増える中、「コレクティブハウス」が注目を集めています。
コレクティブハウスは北欧で始まった暮らし方で、複数の世帯がプライバシーを守りながら共同で生活するライフスタイルのことです。

家事や育児、生活、お金のことなど、不安を抱えやすい世の中でも共同で暮らすことで負担を減らし、社会とのつながりを通して豊かなライフタイルを送れることを目的に作られました。

コレクティブハウスは北欧や北米で多く見られる暮らし方ですが、日本でも2000年代から広がってきています。
コレクティブハウスについて理解し、誰もが取り残されない明るい社会の在り方について考えてみましょう。

コレクティブハウスとは?

コレクティブハウスとは?

コレクティブハウス(collective house)は、多様な世帯が共同で生活を送るライフスタイル。
1970年代に北欧で始まった暮らし方で、スウェーデンやデンマーク、オランダなどで多く見られ、今では世界中の国に広がってきています。

コレクティブハウスは、キッチン、バスルーム、トイレなどはそれぞれの世帯にあり、別で共同の食事スペースや育児スペースなどが設けられている集合住宅です。
一人暮らしを始めたばかりの学生や子育て世帯、単身の高齢者など、多様な属性の人が入居できます。

夫婦共働きの世帯や一人暮らしの高齢者が増えていく現代社会において、子育てや家事の共同化や、人と人のつながりが必要とされると考えられ、世界で注目されるようになりました。

日本でもコレクティブハウスは注目されており、住民同士の関わりを持てる集合住宅が増えてきています。
共有スペースに集まって住民同士で食事を楽しめるような機会があったり、共有で利用できる庭や菜園があったりと、各コレクティブハウスによってさまざまな特色が見られます。

住民たちが話し合いを重ねながら、理想の暮らし方が作られてきました。

コレクティブハウスとシェアハウスとの違い

コレクティブハウスとシェアハウスとの違い

複数人で住居を共有する暮らし方として「シェアハウス」があります。
コレクティブハウスと同じ意味ですが、ライフスタイルにいくつか違いが見られます。

シェアハウスは、それぞれの個室が一部屋ずつあり、キッチン、浴室、トイレ、洗濯機などは共有で使うことが特徴です。
一方、コレクティブハウスは、それらを各世帯ごとに専有する構造ですので、よりプライバシーが守られる暮らし方といえるでしょう。

もうひとつの大きな違いは住民の属性です。
シェアハウスでは基本的に単身者が集まって暮らしており、若い世代が多い傾向があります。

コレクティブハウスでは、学生、夫婦、子育て世帯、高齢者など、さまざまな世帯が共同で暮らしますので、幅広い世代や社会とのつながりをより感じられる空間です。
高齢者同士やママ友同士の交流もできますので、日々の不安を解消しやすく、孤立感を抱きにくい環境があります。

コレクティブハウスで暮らすメリットとデメリット

コレクティブハウスで暮らすメリットとデメリット

コレクティブハウスでは人や社会とのつながりが増え、安心で豊かな暮らしを送りやすくなります。

たくさんのメリットがありますが、デメリットも考えられます。

メリット

コレクティブハウスには、それぞれのプライバシーが守られた住居スペースとは別に共有スペースがあります。
子育て中の共働き夫婦の場合には、子供が一人ぼっちで留守番をしなければならない状況を避けられるのは大きなメリットです。
近くに頼れる親戚がいない夫婦でも、育児や子育ての不安を住民に相談しやすいでしょう。

単身者や高齢者も入居できるため、困ったときに助け合える安心感と孤独を感じにくい環境があります。
一人暮らしの高齢者の場合、住民とのつながりを持つことで生活にメリハリができ、誰かの役に立てることもあるでしょう。
また、一人で暮らすより安心で生活費の節約にもつながります。

コレクティブハウスは程良い距離感で多様な世代の人と関わりをもてるため、不安やストレスから心を守りやすいのが特徴です。

デメリット

プライベートな空間が確保されているとはいえ、一般的なマンション・アパートと比べると住民同士の関わりが多くなります。
気の知れた友人同士で集まっているわけではありませんので、相性があまり良くない住民がいる可能性もあります。

住民が入れ替わることもありますので、人付き合いにストレスを感じやすい人にとっては快適な面ばかりではないでしょう。

まとめ

まとめ

多様な世帯が共同で暮らす「コレクティブハウス」は、日本ではまだまだ一般的とはいえませんが、北欧や北米をはじめ世界中で広がっているライフスタイルです。

核家族の子育て世帯や一人暮らしの高齢者が増加する昨今、不安や孤立感を感じやすい人も多く見られます。
コレクティブハウスでは、プライバシーは守られながらも住民同士のつながりをもつことができ、生活における精神的・金銭的な負担なども軽減できるとして注目されているのです。

SDGsの趣旨は、誰一人取り残さない世界、持続可能な社会を目指すというものです。
SDGsの取り組みをリードする北欧諸国で多く見られるコレクティブハウス。
これが日本でもより広がると、新しい暮らしのアイデアや価値観の創造へとつながるのではないでしょうか。

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