宮城県のオールライスメーカーであるナカリ株式会社(以下、ナカリ)。
米穀の製造・販売業を営む中で、お米の伝統文化とSDGsへの取り組みを大切にしています。
今回は、ナカリのSDGsに関する活動についてご紹介します。
ナカリ株式会社とは?
米穀の製造や販売を行う「国内産米のオールライスメーカー®」であるナカリ。
ナカリは、日本国内で生産されたお米を取り扱っています。
ナカリが扱うお米は、上米や炊飯米として食卓にのぼったり、米味噌や米菓、清酒の原料になったりしています。
ナカリと日本の伝統食「お米」
日本人の歴史と生活に深く根付いた「和食」。
平成25年12月、ユネスコにより和食が人類無形文化遺産に登録されました。
一汁三菜と言われるように、和食の献立では「お米」が中心的な食材です。
国産米を扱うメーカーであるナカリは、単に米穀の販売・加工・製造を行うだけでなく、日本人の伝統食であるお米の文化を守っていきたいと考えています。
ナカリは、米穀の取り扱いにおいてさまざまな日本一を誇っているのです。
ナカリが販売するさまざまなお米の種類
一般主食米、炊飯米、BG無洗米、清酒用米、味噌用米、米菓用米、ビール用米など
ナカリの主要取引先
商社・酒造メーカー(日本酒・焼酎・ビール)・米菓メーカー・味噌メーカー・全国米穀卸売小売業者など
オールライスメーカーとは
「国内産米のオールライスメーカー」とは、ナカリが登録商標している通称です。
米穀には、主食用上米や炊飯米、BG無洗米、味噌用米、清酒用米、ビール用米、米菓米などさまざまな種類があります。
ナカリは、そのすべて種類の米穀を取り扱っています。
米穀の加工や精米、販売までを手掛けていることから、「お米のことならナカリへ」という自信を込めて「国産米のオールライスメーカー」という通称を用いることにしたのです。
ナカリは、オールライスメーカーとして以下の3点にチャレンジしています。
1. 高品質で適正な価格、安定的な米穀の供給を目指す
2. 食の安心に取り組む
3. 環境問題に取り組む
ナカリ株式会社の歴史
ナカリは、1923年に宮城県加美町(旧中新田町)の地で「中利商店」として創業しました。
宮城県といえば、国内有数のお米の産地。
創業時は「ササニシキ」といった地元産のお米を取り扱い、時代とともに事業内容を拡大していきます。
創業から100周年を迎える現在は、お米の集荷や保管、加工から販売までを手掛けるオールライスメーカーになりました。
米穀事業とともにエネルギー事業や不動産事業などを展開し、ナカリグループとして発展しています。
ナカリグループには、タカラ米穀株式会社やボン・リー宮城株式会社、株式会社ナカリエステート、宮城ライスがあります。
ナカリが取り組むSDGs(目標3、5、6、7、8、11、12、13、14、15、17)
SDGsに取り組む上で、ナカリは「自分事~ひとりも取り残さない為に~」NSV(Nakari Shared Value)をコンセプトに掲げています。
世界で起こっている問題をどこか遠い国で起こっている出来事ではなく、自分の身近な課題として受け止め、「ちょっとした事でも出来る事から行動する事」が大切だとナカリは考えています。
まずはナカリの社員に世界の問題は「自分事」という認識を持ってもらい、それを内外問わず発信していく事で、いずれは社員の家族、そして地域、世界へと、「ちょっとした心掛けができる人の輪が広がり、世界の幸せへと繋がっていく事を願って活動しています。
では、具体的な取り組みをご紹介していきます。
「見せる化(発信する)」の取り組み
SDGsへの取り組みの中でナカリが大切にしている事は、「見せる化(発信する)」という事です。
社内活動、あるいは来客時や社外活動など、内外を問わず、ほんの少しでもSDGsの考え方や取り組みを知ってもらう事で、「世の中のために、ちょっとした心掛けができる人の輪を広げたい」という想いで発信を続けています。
今は大きな事はできないかもしれない、しかしいつかはその輪が少しずつ広がって、世界の幸せへと繋がっていく、そう願って活動しています。
環境に負荷をかけないナカリの取り組み
ナカリでは、返品米をなくすことで環境への負荷を抑えています。
返品米が生じると、製造や配達をやり直すことになり、環境に負荷がかかってしまうからです。
また、ナカリは太陽光発電による再生可能エネルギー事業を展開し、脱炭素化に貢献しています。
ナカリは事業所の約半数のフォークリフトを電気駆動のものにし、ガソリンの使用量を減らしています。
さらに、田んぼから取れたお米が各家庭の台所に運ばれるまでに排出される二酸化炭素発生量や、お米の包装を焼却した際に生じる二酸化炭素量をカーボンフットプリントとして表示して、脱炭素化をすすめています。
ゴミの削減や再利用
ナカリでは、フレコンと呼ばれるお米を入れる容器を再利用して、廃棄物の量を削減。
お米を入れる紙袋も再利用しています。
また、社内のペーパーレス化を目指してIT化をすすめ、紙の使用を減らしています。
水の汚染を減らすために
私たちの生活に欠かせないご飯ですが、お米を洗った後のとぎ汁を排水に流すと河川が汚染されます。
BG無洗米は洗わずに炊けるお米です。
BG無洗米を販売することで、各家庭から出るとぎ汁の量を抑えることができます。
社員もSDGsを意識して活動
ナカリでは、毎月1回清掃デーを設け会社の周りの環境美化に努めています。
緑化推進委員会による「緑の募金」を社内に設置して寄付金を募り、緑化運動に貢献しています。
このようなナカリのSDGsの取り組みは、外務省のHP「JAPAN SDGs Action Platform」にて、SDGs取り組み事例として紹介されています。
まとめ
SDGsを成功させるためには、世界で起こっている問題を、私たち一人一人が「自分事」ととらえることが大切です。
お米のひと粒ひと粒に思いを馳せ、誰がどこで生産し、どのように製造され、どのように運ばれてきたものなのか考えつつご飯を頂きたいものですね。
今回ご紹介させていただいたナカリ株式会社のホームページはこちら