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学生団体

学生としての立場から環境問題に貢献!大阪大学環境サークルGECSの挑戦に迫る!

環境問題への関心を深めること、その重要性を広めること。これが「大阪大学環境サークルGECS」のミッションです。当団体は環境問題に対して学生の立場から改善を目指し、真摯に取り組むためのさまざまな活動を展開しています。

約10名からスタートした団体も今では100名を超える規模に。今回は大阪大学環境サークルGECSの幹部メンバーで大阪大学2年生の池田さんと田口さんに、MIRASUS編集部がお話を聞きました。

「大阪大学環境サークルGECS」設立の経緯

団体の設立年、設立目的、立ち上げの経緯を教えてください。

団体設立は2003年です。旧大阪外国語大学の開発・環境専攻、三好ゼミで行われたキャンパス・エコロジーの発表が起点となっています。

「外大の環境を良くしよう」との強い思いから、10人ほどのメンバーが集まり、GECS(Gaidai Eco ChallengerS)を設立し、「『学生』という立場から環境問題の改善に貢献する」という理念に基づき、楽しみながら様々な環境活動を展開。環境問題に対する興味や関心が薄い人々に、その重要性を伝えることを目的としています。

2007年、大阪大学と大阪外国語大学が合併し、そして、2008年にGECSは大阪大学公認の学生団体となりました。

団体名の由来を教えてください。

上述の通り元は大阪外国語大学のゼミからスタートしたため、英語での表記で「Gaidai Eco ChallengerS」の略になっています。

団体のビジョン・ミッションを教えてください。

私たちGECSの活動理念は「『学生』としての立場から環境問題の改善に貢献する」ことです。楽しみながら様々な環境活動を展開し、環境問題に関心が薄い人に興味を持ってもらうことを第一に考えています。そのために、我々の活動を広く認知してもらうこと、多くの人を惹きつけるような活動をすることが必要であると考えています。

また、全員が学生である私たちGECSは、自分たちができることとして「地域社会への貢献」を重視しています。日々環境や社会の問題が複雑化しています。私たちはこれらの問題を自分事と捉え、地域の人々と連携しながら問題解決に努めています。地域に住む、暮らす、そしてそこでの人々との関わりを大切にし、一緒に環境問題への対応を進めています。

具体的な活動内容

現在の主な活動を教えてください。

全体での取り組みとそれに加えて「McK班」「環境教育班」「壁面緑化班」「SHERRY班」「花咲か兄さん班」の5つの班に分かれて、ゴミ拾い、環境教育、大学構内壁面緑化活動、ワークショップ、花壇手入れ、ハーバリウム作成・販売などの活動を行っています。 

それぞれの活動を詳しく教えてください。

まず全体での活動では班の垣根を超えてメンバー全員で一つの企画を作り上げます。

その中の一つの川清掃活動では、毎年、大阪府箕面(みのお)市と池田市を流れる箕面川の清掃イベントを実施しています。参加者はGECSメンバーと地域の子どもたち、その保護者の方も含め、合計120名ほどになります。

「McK班」は、大阪大学周辺の環境を保護するために、「ウィークリーごみ拾い」として月に数回、地域の清掃活動を実施しています。この班のモットーは「まちをきれいに」であり、日常生活のごみ問題を解決することを主な目的としています。McKという名前は、「MaChi wo Kireini」から取っています。活動は主に週末の朝に行われ、約1時間をかけて駅周辺のごみを拾っています。

「壁面緑化班」は、名前の通り壁面緑化に取り組む班です。主要な活動として、「質の高い壁面緑化を普及する」ことを目的に、春から夏にかけて学内や地域で「緑のカーテン」を作成しています。これにより室温の低下や地球温暖化の防止、景観の向上につながります。さらに、この緑のカーテンから収穫されるゴーヤを使用した料理や、ツルを使ったワークショップも実施しています。

「花咲か兄さん班」ってネーミングが気になります!

 「花咲か兄さん班」は、豊中キャンパス内での花の植栽やハーバリウムの制作を通じて、植物や花の癒し効果を最大限に活用し、心と環境の改善を目指しています。この班は、植物の魅力をより多くの人々に伝えることを大切にしていて、そのためにイベントへの参加やハーバリウムの体験・販売などの活動を行っています。

そして、「環境教育班」は、子どもたちが身の回りの環境に興味を持ち、より深く考えることを促すために環境教育に注力しています。未来の担い手である彼ら彼女らに、環境意識を育む取り組みを行っています。

「SHERRY班」は、物を再利用するリユース活動を推進しています。その中でも主なプロジェクトとして、自転車のリユース企画「GETCHA」や、まちかね祭で実施する「フリーマーケット」、さらに捨てられる物資を再活用するための「ワークショップ」を行っています。

班員同士はみんな仲が良く、休日には一緒にドライブや旅行に出掛けたり、集まってパーティーしたりすることもあります!

現在のメンバー数と組織構成を教えてください。

現在GECS所属メンバーは約120名です。全員が大阪大学の学生で、代表、渉外、会計、事務、統括という形で幹部5名と先述の5つの班に分かれて活動を行っています。

団体活動の特徴とは?

他団体と違う何かユニークな特徴があれば教えてください。

全体イベントだけでなく、先述した班活動といったものがあり2週間に1度のゴミ拾いや環境教育活動など各々の班でイベントを行っています。全体のイベントも行いますが、班活動を行うことでよりスムーズなサークル運営ができていると感じています。

団体に加入するのはどんな入会理由が多いですか?

環境問題に対して関心があり、何らかの取り組みに参加したいと考えている学生が多く集まっています。また、サークル活動を通して子どもと触れ合う機会を得ることやさまざまなイベントの運営など貴重な体験ができることも主な入会理由です。

活動を行う中でのやりがいや、反対に大変なことを教えてください。

最もやりがいを感じるのは我々の活動に参加してくださった方たちの笑顔を見たときです。子どもたちも大人も活動を通して楽しんでいる姿を見ると我々の目標に一歩ずつ近づいていると感じることができます。

一方で、活動の事前準備において、スライド資料を作ったり、イベントに必要なさまざまな物品を用意することには苦戦することもあります。でも、みんなで協力しながら課題を解決していくことにとても達成感を感じながらできています。

団体に入ってからの学びや気づきなどがあれば教えてください。

小学生などの子どもたちに環境問題について授業する機会があり、誰にでもわかりやすく伝えるにはどうしたら良いか色々と考えて学ぶ点が多かったです。また最近の小学生が環境に対してとても高い意識を持っていることには驚きました。

さらに、最初はボランティアや環境サークルといえばゴミ拾いだけの活動というイメージがありました。でも実際に参加してみると、ゴミ拾いだけでなく、先述した多岐にわたる活動がありました。さまざまなイベントに参加する中で、私自身多くのことを学ぶことができました。

最後に、今後の活動方針について教えてください。

まずは現在の活動を継続していきます。その上で、過去の活動における反省点を活かしてよりスムーズに事を運んでいけるよう努めていきたいです。団体設立の「学生としての立場から環境問題の改善に貢献する」という活動目的、活動理念を忘れずにさまざまなことに取り組んでいきたいです。

今回はお話を聞かせていただきありがとうございました。

今回活動をご紹介した「大阪大学環境サークルGECS」のページはこちら
ホームページ:https://gecs.main.jp/index.html
Instagram:https://www.instagram.com/handai_gecs/
X(旧Twitter):https://twitter.com/handai_gecs_eco

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