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バリアフリーの問題点とは?現状と解決策を考えてみよう

障害がある方や高齢者など、行動に何かしらの困難を感じる人たちを助けるバリアフリー。

バリアフリーとはその名の通り、「バリア(障壁)」を「フリー(除く)」ことです。
街中には、バリアフリーを意識したデザインや、点字ブロックや音声信号など、さまざまなモノが存在します。

世の中がバリアフリーを積極的に推進し、暮らしやすい社会に変化していくのは、きっと望ましいこと。
しかし、そんなバリアフリーにも“問題点”があることをご存知ですか?

今回は、現状のバリアフリーの取り組みを踏まえ、問題点となっていること、そしてそれを解決するために持っておきたい視点について考えてみましょう。

バリアフリーの問題点

バリアフリーの問題点

バリアフリーには2つの側面があります。
1つ目は「物理的バリアフリー」、2つ目は「心のバリアフリー」です。

「物理的バリアフリー」とは、バリアフリーの設備が備わっていないことで不便が生じていることを指します。

一方、「心のバリアフリー」とは、近年特に言及されることの多い領域ですが、バリアフリーに対する人々の理解や支援のことです。

「物理的バリアフリー」がどんなに整っていたとしても、「心のバリアフリー」が追いついていないという状況も発生し得ます。

これら2つの観点から明らかになる問題点について、詳しく解説します。

問題点①:物理的に整備されていない

物理的バリアフリーとは、設備が整っていないが故に、不便が生じてしまう状況を指します。

例えば駅にエレベーターやエスカレーターがなく、階段しかないという状況は物理的バリアフリーに問題があると言えるでしょう。

物理的バリアフリーを解消するには、さまざまな人の立場に立って何が必要なのかを考える必要があるので、主観に頼った物の見方をしていると気づかないことがたくさんあることに気づくでしょう。

問題点②:手助けをしにくい雰囲気がある

あなたは近くに困っている人がいたら、進んで助けるタイプでしょうか?

当然一概には言えませんが、海外に比べて日本人は困っている人に対して声をかけるのを遠慮しがちな傾向があると言われています。

また助けたい気持ちがあっても、いざ困っている人を目の前にした時にどうしたら良いのか分からなくなってしまうという人もいるでしょう。

物理的バリアフリーがどんなに整備されていたとしても、こうした心のバリアフリーに問題がある場合は、なかなかバリアフリーが浸透した社会を作ることは難しくなります。

バリアフリーの問題を解決するために

「物理的バリアフリー」「心のバリアフリー」ともに問題が存在している以上、解決するためにはどうするべきかを考えていく必要があります。

それぞれの解決方法について見ていきましょう。

解決策①:視点を変えて考えてみる

物理的バリアフリーの問題は、生活のあらゆるところに起きています。

例えば、皆さんは新幹線の車両に対して不便を感じることはあるでしょうか。
新幹線のデザインは非常にシンプルですし、一般の電車よりもスペースが広く、むしろ快適であると感じる人も多いかもしれません。

では、自分が車椅子に乗った状態で新幹線に乗車するとしたら?

車椅子では社内の通路の幅を通り抜けることができず、デッキにいるしかなくなってしまうのです。

このようにさまざまな状況に想像力を働かせ、客観的な視点で考えてみることで、普段何とも感じていなかった空間に物理的バリアフリーの問題が存在していることが見えてくるはずです。

解決策②:相手の立場を経験してみる

心のバリアフリーの問題は、自分に悪気がなかったとしても無意識的に避けてしまったり、見てみぬふりをしてしまうことによって起きます。

日常生活の中でも、「自分がその立場になって初めて苦労が分かる」という体験はありませんか?

例えば、「自分が親になってみて、初めて親の苦労が身に染みた」とか「自分が病気になってみて、改めて健康の大切さを思い知った」など。

バリアフリーにおいても、困難が生じやすい人たちの立場に立つ経験をすることで、相手への理解を深めることができるのです。

学校などでも、車椅子の介助体験といった心のバリアフリー問題を解消する啓蒙活動が推進されています。

バリアフリーで誰もが暮らしやすい社会へ

バリアフリーで誰もが暮らしやすい社会へ

今回は、バリアフリーについて物理的側面と心理的側面から問題点を整理し、その解決策をご紹介しました。

現状、物理的バリアフリーは2006年に「バリアフリー新法(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)」が施行されたこともあり、公共施設において一定基準以上のバリアフリー設備を導入することが義務づけられるなど、徐々に改善が図られています。

しかし一方で、心理的バリアフリーについては、義務付けるというのはなかなか難しく、結局は私たち一人ひとりの考え方や心がけ次第。
だからこそ難しい問題なのです。

本記事を通じて少しでも新たな気づきがあれば、ぜひ自身の考え方や行動に変化を起こしていただき、より良い社会への一歩を踏み出しましょう!

  • 記事を書いたライター
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ビジネス専門ライター。大手企業での人事・広報・CSRの実務経験を生かし、インナーコミュニケーションやSDGs・ESGなどのテーマを中心に執筆しています。近年のトレンドには常にアンテナを張り、情報収集に勤しむ日々。一見難しそうに感じるテーマを、読者の方にとって身近に感じてもらうことが目標です。

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