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紙ストローにメリットはある?私たちにできることも考えよう

近年、従来のプラスチック製ストローから紙ストローへの移行が話題となっています。

2015年に国連サミットで定められたSDGs。
期限である2030年まで10年を切りました。

SDGsを達成してよりよい世界をつくるためには、国や企業の努力だけではなく、私たちひとりひとりの取り組みも欠かせません。

「SDGsに貢献するために、一個人として何ができるのかわからない」
「紙ストローって、本当にメリットはあるの?」

そんな疑問をもつ人のために、本記事では紙ストロー移行の理由とそれに伴うメリット・デメリット、そして私たちにできることについて考えていきたいと思います。



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なぜ、紙ストローへの移行(脱プラスチック)が進められているのか

なぜ、紙ストローへの移行(脱プラスチック)が進められているのか

SDGsのひとつである「海の環境を守る」ために、脱プラスチックは重要な取り組みです。
その一環として、プラスチック製ストローから紙ストローへの移行が、世界的に進められています。

脱プラスチックが急がれる理由は、海を漂うプラスチックごみが、鳥や魚など海に関わる生き物の命を奪ってしまうからです。
また、その魚を食べる人間の健康を害する可能性もあります。

例えば、ウミガメがプラスチックを誤食した場合、腸閉塞(へいそく)を引き起こし死に至ることがあります。
また、死亡した野生の海洋ほ乳類を調査した結果、全個体の消化器官からプラスチックが見つかっています。

海の生き物や環境を守れるかどうかは、私たち人間の行動にかかっているのです。

参照元:海洋プラスチックごみとウミガメ|国連環境計画(UNEP)日本語情報サイト

日本は一人当たりの廃棄プラスチック量が世界で2番目の多さ

日本は、一人当たりの廃棄プラスチック量が世界で2番目の多さ

日本の海洋プラスチックごみ流出量は世界で30位ですが、一人当たりの廃棄プラスチック量は、なんと世界で2番目の多さです。
その理由は想像に難くありません。

私たちの生活には、プラスチックごみがあふれています。
レジ袋や過剰包装、ストローやカップといった使い捨て食器など、例を挙げればきりがありません。

世界トップクラスの「プラスチックを使い捨てる国」の私たちだからこそ、脱プラスチックに取り組むべきではないでしょうか。

紙ストローを使うメリット

紙ストローを使うメリット

紙ストローを使うメリットは、環境保護につながることです。
プラスチック製のものを使用しないことでプラスチックごみを削減でき、プラスチックの原料である原油の枯渇対策にもなるからです。

大手コーヒーチェーンのスターバックスは、全世界の店舗で紙ストローへの移行を進めるとともに、繰り返し使えるシリコンストローを販売しています。

「私たちが何かを消費するとき、脱プラスチックなどのSDGsに取り組む企業のものを選ぶ」
その選択により、私たち自身も環境保護をはじめとするSDGsに貢献することができるのです。

紙ストローを使うデメリット

紙ストローを使うデメリット

紙ストローのデメリットは、大きく3点あげられます。

・プラスチック製と比較してコストが高い
・長時間の使用には不向き
・舌触りが悪い

デメリットだけをみると、企業・消費者の両者にとって、紙ストローへの移行はメリットが少ないように思えます。
しかし、いまはもう目先の利益だけを追い求める考え方は通用しません。

海洋プラスチックごみの問題を放置すれば、2050年までに海洋プラスチックごみの量は魚の量を上回るという試算もあるのです。

これからの地球環境のために、私たちには長期的な視点が求められています。



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脱プラスチックは逆効果?

脱プラスチックは逆効果?

脱プラスチックも、やみくもに行えば良いというものでもありません。
なぜなら、プラスチックの代替品が、本当にプラスチックよりも環境負荷が少ないのか、見極めが必要だからです。

例えば、レジ袋などのプラスチック製の袋と紙袋を比較した場合、紙製のほうが、製造や輸送に多くのエネルギーを必要とするという試算もあります。
微生物などにより生物分解されるというプラスチック製品も、条件が合わなければ分解されない可能性があります。

脱プラスチックは重要な取り組みですが、加えて重要なのは「使い捨てないこと」だといえるでしょう。

進化するエコ容器

進化するエコ容器

紙製や穀物などの非可食部分から作られるバイオマス製など、環境に配慮したエコ容器が増える中で、いま注目を集めているのが、「食べられる容器」です。

食べられる容器を使えば、プラスチックごみに限らず、ごみそのものがほとんど発生しません。

原料は、小麦粉や米粉、野菜などの食べ物です。
容器の形も、皿状のものだけでなくコップ状のものまであります。
ソフトクリームのコーンは、食べられる容器の代表例といえるでしょう。

食べられる容器が普及し、テイクアウトするお弁当などの使い捨て容器と取って代われば、大幅なごみの削減が期待できるでしょう。

私たちひとりひとりができること

私たちひとりひとりができること

私たちがSDGsに貢献できる方法はたくさんあります。
SDGsについての知識を得ることもそのひとつです。

知り得た情報を誰かと共有すること、SDGsに取り組む企業の商品を選ぶこと、食品ロスを減らすこと、使い捨てないこと。
暮らしの中のささいな行動が、SDGsの一端を担うのです。

環境省と経産省は2021年8月、プラスチックの使用料削減やリサイクルに関して、新たな制度の具体案を示しました。
それは、ストローやスプーンなどの使い捨てプラスチック製品を有料化・再利用するなどの対応を、事業者に義務化するという内容です。

また、プラスチックごみの回収も強化されます。

今後、私たちの暮らしはどんどん変化します。
その変化に柔軟に対応することも、私たちにできることのひとつといえるでしょう。

参照元:ストローなどプラ製品に有料化・再利用義務 罰則規定も|日経新聞

まとめ

まとめ

紙ストローへの移行(脱プラスチック)が進む理由や紙ストローを使うメリットなどを解説しました。

紙ストローに移行しても、消費者がそのメリットを実感することは難しいでしょう。
だからといって、人ごとと考えるべきではありません。

SDGsは地球上にいるすべての人に関わることなので、自分ごととして捉える必要があります。
ひとつひとつの取り組みは小さくても、その積み重ねがSDGs達成を後押しするのです。

あなたも、節水や節電、マイバッグを持ち歩くなど、気軽に無理せずSDGsに取り組んでみてはいかがでしょうか。



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