株式会社カクヤス
近年、よく耳にする言葉の一つに「SDGs」がある。世界中の人たちが暮らしやすくなるように、2030年までにいろいろな社会課題を解決しようと、国連が掲げた世界共通の17の目標のことだ。貧困や不平等、気候変動、環境劣化などを取り上げており、日本でも関心が高まっている。
そこでカクラボ調査隊では、カクヤスメールマガジンに登録しているユーザーを対象に、「SDGs」に対する認知度や取り組みを調査。折しも6月5日は国連が定めた世界環境デーであることから、「SDGs」の中でも注目度の高い「環境問題」にスポットを当て、お酒を楽しむなかでの環境・エコ活動についても聞いてみた。
環境やエコに関心のある人は76%
そもそも「SDGs」とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、世界中のすべての人々にとってより良い未来を築くために、2015年9月の国連サミットで採択された。17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されており、2030年までに達成することをめざしている。
そんな「SDGs」という言葉はどのくらい浸透し、理解されているのか。
まずは「SDGs」という言葉を知っているかを聞いてみたところ、「意味も含めて知っている」と回答した人が79%に上った。昨今、さまざまなメディアでも取り上げられており、「SDGs」の認知が急速に進んでいることがうかがえる。
では、SDGsに関する取り組みはどうなのか。自分事としてとらえて、具体的に行動している人はいるのか。
そこで、SDGsの中には気候変動や地球環境に関する課題も含まれていることから、普段、環境やエコについて考えたり、行動したりしているかを聞いてみた。
「している」と回答した人は19%、「多少している」は57%で、両者を合わせた“している”派は76%に上った。一方、「あまりしていない」は20%、「全くしていない」は4%にとどまった。
この結果をみると、カクヤスユーザーの多くは地球環境に対してかなり関心があるようだ。こうした人たちをもっと増やし、環境問題への理解を深めようと国連が定めたのが6月5日の「世界環境デー」だ。日本では6月を環境月間ととらえ、環境に関するさまざまな取り組みが行われる。これを機会に、環境について何ができるかを考えていきたいところだ。
リターナブル瓶商品を選ぶ人は24%
カクヤスでは環境への取り組みの一環として、リターナブル瓶によるリユース活動を行っている。
リターナブル瓶とは、そのまま洗浄・消毒して再使用するために、返却・回収できる瓶のこと。ビールの大瓶や中瓶、炭酸飲料の一部が該当する。
空き瓶の有効活用という点では、自治体の資源ゴミとしてリサイクルする方法もあるが、リターナブル瓶であれば、余計なエネルギーを使わずに再利用できるのが大きな特長だ。それゆえ、カクヤスではリターナブル瓶の商品を販売するとともに、その回収も行っている。
こうしたカクヤスのリユース活動を知っているかを聞いてみたところ、「知っている」と回答した人は70%、このうち「知っていて利用している」人は24%だった。つまり、およそ4人に1人はリターナブル瓶の商品を購入していることになる。
なお、リターナブル瓶の空き瓶を返却すると、ビール瓶1本あたり5円(※1)が返金される。というのも、「瓶保証金」として販売価格に5円(※1)が含まれているからだ。こうした瓶保証金制度を知っているかを聞いてみたところ、63%が「知っている」と回答し、過半数を超えた。
ちなみに、酒のプロであるカクヤス社員が実施したテイスティングでは「缶よりビールが美味しい!」という意見の方が多いという結果も。
お酒が好きな愛飲家にとって、リターナブル瓶の商品を購入し、その空き瓶を返却することは「地球にやさしく、ちょっとしたお得感も味わえて、そのうえ美味しい!」 と一石三鳥の身近なエコ活動といえそうだ。
愛飲家が実践する環境への取り組みとは
今回、家飲み・外飲みを問わず、お酒を楽しむなかで、環境に配慮したことを行っているかについても複数回答可で聞いてみた。
最も多かったのは、「酒類の空き瓶・空き缶を自治体のルールに則って分別して捨てる」で82%に達した。いまやゴミの分別は当たり前ということだろう。なかには、ゴミ拾いを楽しく続けるスマホアプリを活用し、ゴミ拾いの様子を世界中に発信している人もいた。
次いで多かったのは、「お酒やおつまみを残さず食べる」で62%に上った。まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品ロスの問題は、単にもったいないだけでなく、どう処理するかという環境問題にもつながる。
最大の解決法は、ズバリ「残さず食べる」こと。そのために「つくりたてを食べる」と回答した人もいた。冷たいものは冷たいうちに、温かいものは温かいうちに食べることが、地球環境の保全に貢献するというわけだ。
一方、ごく少数ではあったが、「環境に配慮した酒造りを行っている造り手のお酒を購入する」という人もいた。
実は、環境に配慮して持続可能な酒造りを実践している蔵元やワイナリーは意外に多い。おいしさを追求しながら、節水に取り組んだり、再生可能エネルギーを使ったり。世の中の脱プラスチックの流れを受けて、環境配慮型のパッケージへの切り替えを図っているところもある。
こうした造り手のことを調べて、そのお酒を味わうことも実はエコ活動の一環。「環境への取り組み」というと、何から始めていいのか戸惑うばかりだが、これならばお酒好きの心をくすぐり、気軽に始められそうだ。
【調査方法】インターネット調査
【調査対象】カクヤスメールマガジンに登録しているユーザー
【調査期間】2023年4月11日(火)~4月16日(日)
【回収サンプル数】192
※構成比の数値は小数点以下第2位を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は必ずしも100%とならない場合があります。
※1 関東の場合の料金。地域によって価格は異なります。
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