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ENVIRONMENT

持続可能な航空燃料(SAF)とは?誰でもわかりやすくかんたん解説

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飛行機で世界中を移動できる便利さがある一方で、航空機は輸送量あたりの二酸化炭素排出量が多いという課題があります。この課題に向き合うために注目されているのが「SAF(持続可能な航空燃料)」です。廃食油や古着から作られるというサステナビリティの観点で、このクリーンな燃料について、わかりやすく解説します。

SAFとは|持続可能な航空燃料の定義

SAFとは、「持続可能性のクライテリアを満たす、再生可能又は廃棄物を原料とするジェット燃料」です。従来の航空燃料は原油を精製して作られますが、SAFは異なります。
廃食油などに含まれる炭素やバイオマス由来の原料から主に製造され、光合成を行う際に大気中の二酸化炭素を吸収した植物が燃焼により二酸化炭素を排出しても、再度植物が光合成を行うことで、炭素を循環させながら航空燃料を利用できます。

SAFの原料|どんなものから作られるのか

廃食油、微細藻類、木くず、サトウキビ、古紙などを主な原料として製造されます。特に注目されているのが廃食油で、飲食店から排出される使用済みの食用油がリサイクルされています。また、JALが集めた衣料品(綿)を原料とした国産SAFの製造に成功し、2021年2月に実際に定期便に搭載した運航を実現した
という事例もあり、意外な資源からも燃料が製造されていることが分かります。

SAFのメリット|CO2削減効果

SAFの最大の利点は、CO2削減効果の大きさにあります。
ライフサイクル全体で見れば、CO2排出を約8~9割抑えるともいわれます。
従来の飛行機を改修することなく、そのままSAF燃料を入れて飛行でき、現在では従来のジェット燃料と最大50%程度まで混合してSAFの使用が可能となっています。既存の航空機インフラを活用できるため、導入がしやすいという実用性も備えています。

日本での取り組み|2030年に向けた目標

2030年時点のSAF使用量について、本邦エアラインによる燃料使用量の10%をSAFに置き換えるという目標を設定しています。2022年4月には、政府がSAFの導入加速に向けた技術的・経済的な課題や解決策を官民で協議する「持続可能な航空燃料(SAF)の導入促進に向けた官民協議会」を設立しました。さらに、
「ACT FOR SKY」という国産SAFの普及に取り組む有志団体が2022年3月に設立され、全日本空輸や日本航空など複数社が参加しています。

課題と今後の展望

現在、SAFの普及にはいくつかの課題があります。
2022年時点における世界のSAF供給量は、約30万キロリットルであり、これは世界のジェット燃料供給量の0.1%程度にしかすぎません。また、廃食油は世界的に需要が高く、価格が高騰しており、国内の廃食油も海外のSAF製造業者が高値で買い取っており、流出している状態です。

しかし、国際的な関心は急速に高まっており、期待は大きいです。
欧州連合では、空港で給油される航空燃料に対するSAFの割合を、2030年までに6%、2050年までに85%まで引き上げる法案が作成されました。

私たちにできること

SAFの利用を促進するためには、社会全体の支援が不可欠です。飛行機で移動する際に、SAF導入に取り組む航空会社を選ぶことや、廃食油や古着などの廃棄物を適切にリサイクルすることが、SAFの原料確保につながります。カーボンニュートラルな社会を実現するために、一人ひとりがこの次世代燃料の価値を理解し、社会全体でサポートしていくことが大切です。

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