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企業・団体事例

りそな×大学生「共創プロジェクト」の歩みと「さすてにゃ診断」の誕生背景をお届け

2025年秋にりそなグループと7つの学生団体による「共創プロジェクト」が動き出してから、半年以上が経過。月1回の対面定例ミーティングを起点に、大学生とりそなが対話と実践を積み重ねてきました。

そして2026年5月17日、東京で開催されたソーシャルイベント「ETHICAL CAMPUS 2026」のステージにて、プロジェクトの中間発表が行われました。本記事では、これまでの取り組みを振り返りながら、「さすてにゃ診断」誕生の背景や、中間発表の様子もあわせてお届けします。

りそな×大学生「共創プロジェクト」とは

本プロジェクトは、りそなグループと大学生が対等な立場でアイデアを出し合い、共に歩む1年間の取り組みです。学生の柔軟な発想や等身大の感覚と、企業ならではの経験や知見を掛け合わせることで、どちらか一方では辿り着けないアイデアと実践を生み出すこと。それがこのプロジェクトの核にあります。

背景にあるのは、りそなグループが取り組む「りそなサステナペイアクション」です。キャッシュレス決済によるCO₂排出量の削減、消費行動に伴うCO₂排出量の可視化、環境保全活動への寄付連動という3つの柱で、いつもの買い物を通じて環境に貢献できる仕組みを提供しています。「特別なことじゃなくて、いつもの行動で未来をちょっとずつよくしていく」。このコンセプトを、より多くの人に届けていくために、学生たちと一緒に取り組むのが共創プロジェクトの役割です。

参加する学生団体は7つ。明治大学SHIP、学生団体おりがみ環境チーム、早稲田大学環境ロドリゲス、成城大学エシカル研究会、法政大学キャンパス・エコロジー・フォーラム、埼玉大学E.S.S.、大阪公立大学ボランティア・市民活動センター。大学も、専門分野も、これまでの活動内容もそれぞれ異なる7団体が、首都圏・関西圏から集まりました。

▶ りそなサステナペイアクションはこちら https://www.resonabank.co.jp/kojin/visa_debit/sustaina_pay/specialty/

第1〜3回|知り、議論し、体験する。3か月で築いた共創の土台

プロジェクトの第一歩は、「お互いを知ること」からスタートしました。第1回のキックオフでは、各団体の活動紹介を通じて、学食の生ごみ堆肥化に取り組む団体、里山保全や棚田管理を行うサークル、英語と日本語で社会課題をグローバルに考える国際色豊かなチームなど、メンバーの多彩な顔ぶれが見えてきました。「こんな活動をしている学生がいるんだ」という驚きと刺激が、それぞれの参加メンバーに生まれた回となりました。

第2回のテーマは、「なぜデビットカードでサステナブル?」です。キャッシュレス決済によるCO₂削減、消費行動に伴うCO₂排出量の可視化、環境保全活動への寄付連動という「デビットSX施策」の全体像を学んだうえで、グループディスカッションが実施されました。「今振り返ってみると無駄遣い・使いすぎだったし、環境にもよくなかったなと思うこと」「環境にいいことで、節約につながっていたなと思うこと」という2つのお題について、それぞれの日常を振り返りました。お金の使い方と環境への影響が実は表裏一体だという気づきが、共創の土台となる意識を育んでいきました。

第3回では、りそなグループが提供する『CO₂排出量かんたんチェック』を活用した体験会を開催。「自分は普段、どれくらいのCO₂を排出しているのだろう?」という問いに数字で向き合うことで、日々の食事や買い物といった「お金を使う場面」とCO₂排出量が直結しているという気づきが共有されました。これまで家計の話として捉えていた消費行動が、環境への影響というもう一つの側面を持つことを、数字を通じてリアルに実感する時間となりました。

知識を得るだけでなく、体験し、議論し、気づきを重ねる。この3か月で、メンバーたちの間には、共創の本質となる確かな土台が築かれていきました。

▶ CO₂排出量かんたんチェックはこちら https://www.carbon-footprint-calculator.resonabank.co.jp/ 

第4回|各団体によるキャンペーンアイデア発表

土台づくりを終え、第4回定例ミーティングでは、プロジェクトに参加する7つの学生団体が、それぞれ練り上げてきたキャンペーンアイデアの発表を行いました。テーマは、「サステナペイアクション」を多くの人に知ってもらい、継続的にコミュニケーションにつなげるためのキャンペーン企画です。

各団体のプレゼンテーションは、1団体あたり約8分間。“自分たちで自然を作るカフェ”という斬新なコンセプトや、一人ひとりの個性に寄り添う診断コンテンツ、3カ月連続でイベント出店を行う継続型キャンペーン、日常生活とCO₂排出を結びつける体験型展示、大学対抗企画、親子で環境意識を育む企画など、それぞれの団体ならではのアイデアが次々と発表されました。

発表後のグループワークでは、「普段の日常と結びつけて考える視点が良かった」「ターゲット設定がもう少し明確だといいかも」「実現可能性について、具体的な数字があると説得力が増すよね」といった意見が交わされました。注目すべきは、単なる批評で終わらず、前向きな提案がたくさん生まれていたことです。異なる大学、異なる専門性を持つ学生たちが集まることで、一つの団体だけでは思いつかなかったアイデアが次々と生まれていきました。

最後は、参加メンバー全員での投票。「キャンペーン内容」「サステナビリティとの親和性」「参加者にとっての魅力度」「広がり」という4つの審査項目に沿って投票が行われ、得票数の多かったキャンペーンアイデアが、プロジェクトとして実現に向けて動き出すことになりました。

第5回|「さすてにゃ診断」誕生の舞台裏

2026年1月の第5回定例ミーティングは、プロジェクトがいよいよ具体的なコンテンツ制作フェーズへと突入した回となりました。前回の投票で選ばれたのは、「さすてにゃ診断」を軸にしたキャンペーンアイデア。MBTIのような性格診断のフレームを活用し、日常の消費行動から個人の「エコタイプ」を16パターンに分類するというアイデアです。短時間で診断できる手軽さと、結果をSNSに投稿することで環境貢献にもつながる仕組みが高く評価されました。

この日の本題は、「さすてにゃ診断」の中身そのものをメンバー全員で作り上げるグループワーク。診断の核となる「設問文」と「診断タイプ」を、りそなと学生が一緒にゼロから考えました。

設問文作成のグループは、4つの対立軸(理想vs欲のバランス軸、新しさvs定番の好み軸、サクッとvsじっくり軸、人目vs自分目線軸)それぞれについて3問ずつ、計12問の設問文を考案。「日常生活のあるある」をお題に、共感を呼びやすい等身大の言葉で問いを作り上げていきました。

「紙ストローがふにゃっとした瞬間、飲むモチベが一気に下がる」「荷物が多い日は、結局レジ袋がいちばん時短だと思う」「誰も見てなさそうなら、分別せずにまとめて捨てちゃうことがある」。こうした、環境配慮と日常の葛藤をそのままとらえた問いは、まさに学生目線だからこそ生まれたものです。

診断タイプ作成のグループは、16タイプそれぞれのタイプ名・コピー案・「りそにゃ」のキャラクターイラストを考案。たとえば「志型×流行型×効率型×見栄型」の組み合わせからは「キラキラSDGs宣伝部長」というタイプが生まれ、「完璧じゃなくてもOK。シェア力で“徳”を広げるタイプ、でOK。」のコピーが添えられました。

学生たちの手で設問と診断タイプが作られた「さすてにゃ診断」は、2026年3月に無事リリース。学生のアイデアが企業の力を借りて実際のサービスとして世に出た、まさに共創が形になった瞬間でした。

▶ 「#さすてにゃ診断」はこちら:https://www.resonabank.co.jp/kojin/visa_debit/sustaina_pay/specialty/cam/sasutenyashindan/check01.html

第6回|執行役を交えた対談と、「さすてにゃ診断」の体験

プロジェクトが折り返し地点を迎えた2026年2月。第6回定例ミーティングでは、りそなホールディングス執行役兼グループCDIOの川邉秀文氏と学生たちによる対談企画、そして「さすてにゃ診断」の体験グループワークが行われました。

対談のなかでは、企業としての利益追求と環境問題への取り組みを、対立するものとして捉えるのではなく、両立させることを前提に考えているというりそなの姿勢が共有されました。

学生からは、「大人たちが環境問題をどう見ていて、どんな取り組みをしようとしているのか興味があった」「デビットカードという切り口で環境にアプローチするという発想に驚いた」など、本プロジェクトへのそれぞれの参加動機が率直に語られました。

後半の「さすてにゃ診断」の体験グループワークでは、自分たちが作り上げたツールを実際に試して、率直なフィードバックを交わす時間に。「スマホでさくっとできて、環境に興味がなくても行動に移しやすい」という使いやすさへの評価とともに、「4つの軸それぞれに色分けがあるとわかりやすい」「診断結果に、環境や節約につながる具体的なアドバイスがあると行動変容につながりやすいのでは」といった具体的な提案も次々と生まれました。制作者と利用者、両方の目線を持つこのプロジェクトメンバーだからこそ気づける視点が、そこには詰まっていました。

ETHICAL CAMPUS 2026にて、中間発表を実施

りそなグループの担当者

 

2026年5月17日(日)、東京・有明セントラルタワーにて開催された学生主体のソーシャルイベント「ETHICAL CAMPUS 2026」。社会課題に取り組む学生ボランティア団体100団体以上が出展し、1,000名を超える参加者が集まったこのイベントのステージにて、共創プロジェクトの年間活動における中間発表が行われました。

登壇したのは、りそなグループの担当者と、プロジェクトに参加する7学生団体から選出された学生メンバーです。ステージは、りそなグループのサステナビリティ活動の紹介と、学生との共創プロジェクトを開始した背景の共有からスタートしました。デビットカードを起点としたSX施策の全体像と、なぜ「大学生との共創」をするに至ったのか、その想いが来場者に伝えられました。

プロジェクトメンバーの大学生

 

続く学生パートでは、参加団体の紹介、共創プロジェクトの全体像、そしてこれまでの取り組みの数々が、学生自身の言葉で報告されました。定例ミーティングでの議論や体験、「さすてにゃ診断」が生まれるまでの過程、そしてリリースに至るまで。「学生のアイデアが、企業と手を取り合い実際のサービスとして世に出た」という共創の手応えが、自分たちの言葉でまっすぐに語られました。

会場に設けられた出展ブースでは、来場者が実際に「さすてにゃ診断」を体験できるコーナーを設置。診断結果に驚いたり納得したりしながら、自分の消費行動と環境への影響を考えるきっかけを得る参加者の姿が、終日見られました。

まとめ

昨年秋のプロジェクト始動から半年以上の歩みのなかで、学生たちのアイデアは企業の力と掛け合わさり、確かなアウトプットへと結実してきました。プロジェクトはこれからいよいよ終盤を迎えます。年間活動報告会へ向けて、共創の歩みはまだまだ続きます。

大学生の柔軟な発想と、企業の経験と知見。両者がフラットに向き合い、互いの強みを掛け合わせるからこそ生まれる新しい景色を、引き続きお届けしていきます。本プロジェクトのこれからも、どうぞご注目ください。

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