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グローバル・サウスとは?誰でもわかりやすくかんたん解説

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グローバル・サウスとは、新興国や途上国の総称で、インド、インドネシア、タイ、トルコ、エジプト、ナイジェリア、南アフリカ、ブラジル、サウジアラビアなどが該当するとされています。
その名称の由来は、先進国が北半球に多いのに対し、新興・途上国が南半球に比較的多く存在することに由来しており、赤道の南北で厳密に分けているわけではなく、南半球を中心に、北半球に位置するアジア、中米、中東諸国も含まれますが、南半球のオーストラリアなどは該当しません。

グローバル・サウスの定義と背景

グローバル・サウスには明確な定義や国家のリストがあるわけではありませんが、一般的には「発展途上国」を指し、発展途上国の多くが南半球に位置することに由来します。
グローバル・サウスは冷戦時に米ソいずれの陣営にも属さなかった「第三世界」や、先進国と途上国との格差などで使われてきた「南北問題」の南側諸国に類似した概念です。
また、国際連合は「途上国77か国+中国」をグローバル・サウスと分類していますが、2020年以降、先進国の政府やマスコミが中国を除いて使うケースが増えています。

グローバル・サウスの特徴と直面する課題

グローバル・サウスに属する国々には、グローバル化で貧困・環境・人権問題などのしわ寄せを先進国などから受けている、欧米、中ロいずれの陣営とも距離を置いているといった特徴があります。
こうした国々が直面する課題は多岐にわたります。

多くのグローバル・サウスの国々では、児童労働や強制労働といった人権問題が依然として根強く残っており、さらに女性や性的マイノリティに対する差別、雇用機会の格差といった課題も深刻です。
気候変動の課題では、過去20年間に気候変動によると見られる自然災害を受けた主な国が、プエルトリコ、ミャンマー、ハイチ、フィリピン、モザンビークと、グローバル・サウスが上位を占める一方で、累積CO2排出量の上位を占めるのは米国、中国、ロシア、ドイツ、英国、そして日本といった先進国です。
このような不均衡が、気候変動対策における国際協力の課題となっています。

グローバル・サウスが今、注目されている理由

グローバル・サウスという言葉は1960年代から社会経済学などで使われていましたが、2022年より開始されたロシアによるウクライナ侵攻で欧米とロシア・中国との対立が深刻となるなか、両陣営と一定の距離をおく国々が外交舞台で存在感を高めて、頻繁に使われるようになりました。
2050年にかけて名目GDPの合計が米国や中国を上回る規模にまで急拡大すると見込まれており、人口で見ると2050年には全世界の約7割がグローバル・サウスの国民となるとみられています。
ウクライナ危機を受けて実施された国連決議では、主権や領土などの根本理念に関する投票でグローバル・サウスの過半数が「賛成」する一方、「棄権」や「無投票」の国も多く、一国一票を原則とする国連投票においてグローバル・サウスの意見は無視できません。

日本とグローバル・サウスの関係

日本は食料や鉱物資源、エネルギーなどの多くを海外に依存しているため、グローバル・サウスとの協力は不可欠であり、日本政府は、グローバル・サウスの市場活性化と経済連携の強化を目的として、2023年に「グローバル・サウス未来志向型共創等事業費補助金」を創設しました。

私たちにできること

グローバル・サウスの課題は、単なる遠い国々の問題ではありません。私たちが日常で使う衣類やスマートフォンなど、多くの製品がグローバル・サウスの国々で製造されています。労働環境や環境への配慮を確認した商品を選ぶこと、フェアトレード製品を購入すること、そしてこれらの地域が直面する課題を理解することが、持続可能で公正な世界を実現するための第一歩となります。

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