毎年お正月に食べるおせち料理。
最近ではおうちでは手作りせずに、ネットで有名店のものを注文したり、コンビニで好きなものだけ手軽に買ったりと、選択肢も増えています。
それぞれの具材には、縁起を担ぐためにおめでたい意味が込められていることは皆さんご存じだと思います。
栗きんとんは、その黄色を黄金に見立てて「勝負運」や「金運上昇」。
黒豆は、まめに働く、まめに暮らすという願いを込めて「無病息災」。
数の子は、卵の数が多いことから「子孫繁栄」など。
一年の初めに食べるおせち料理ですから、縁起は大事に考えている方も多いと思います。
しかし、どれだけ縁起が良いとは言え、苦手な食べ物は苦手ですよね。
そこで今回は、おせち料理で余ってしまいがちな具材のリメイク料理のレシピをご紹介します。
毎年余ってしまい「食品ロス」にも繋がってしまうおせち料理について、ぜひ様々な工夫を一緒に考えていきましょう。
余ってしがちなおせち料理とは
おせち料理に入っている定番具材のなかで、苦手な具材ランキングに選ばれがちなのは主に3つです。
「昆布巻き」「田づくり(ごまめ)」「筑前煮」。
それぞれ、「不老長寿・子宝成就」「五穀豊穣」「家族仲」という願いが込められていますので、お重に入れてしまいがちです。
そこで、定番なのにご家庭で余ってしまいがちな「昆布巻き」「田づくり(ごまめ)」「筑前煮」のリメイクレシピをご紹介します。
※なお今回紹介したランキングは、macaroni、LINEリサーチ、引越革命が行ったおせち料理に関するランキングを参考にしています
昆布巻きのアレンジレシピ3選
カンタン佃煮
既に味付けができている昆布巻きですから、ちょっと手を加えれば簡単に佃煮になります。
ごはんに合う保存食を手軽に作れたら、年明けすぐ時短家事ができて助かりそうです。
参考:おせちリメイク☆昆布巻き から 佃煮|cookpad
昆布巻きだしの魚介系「にしんつけ麺」
少し材料を揃えるのが大変ですが、美味しいつけ麺を作ることもできますよ。
余った昆布巻きが大好きなつけ麺に変身すれば、男子はみんな大喜び間違いなしです。
参考:昆布巻出汁の魚介系「にしんつけ麺」|プロから学ぶ簡単家庭料理シェフごはん
昆布巻きで和風パスタ
お吸い物の和風パスタは簡単美味しいと有名ですよね。今年は新しいチャレンジとして昆布巻きでパスタを作ってみてはいかがでしょうか。
参考:おせちリメイク♪昆布巻き♪パスタ|cookpad
田づくり(ごまめ)アレンジレシピ2選
余った田づくりで炊き込みご飯
田づくりが苦手な人でも、美味しくてたくさん食べられると口コミが集まるレシピを紹介します。
他にも、椎茸、昆布巻き、大根を入れてアレンジしても美味しそうです。
参考:余ったごまめ(田作り)で!炊き込みご飯♪|cookpad
田づくりふりかけ
フードプロセッサーをお持ちであれば、こちらもおすすめレシピです。
ごまめの独特の食感も砕いてしまえば分かりません。
ふりかけとしてごはんにかければ、魚が苦手なお子さんでも食べられそうです。
参考:砕いて食べやすく♪田作りふりかけ|DELISH KITCHEN
筑前煮アレンジレシピ2選
和風カレー
なんと、洋食へとアレンジすることもできるんですよ。
既に煮込まれている筑前煮を使うので、いつもより簡単にカレーを作れます。
お正月は和食が増えてしまいがちですから、カレーは喜ばれること間違いなしです。
参考:筑前煮アレンジ 和風カレー|クラシル
和風グラタン
最後はグラタンリメイクです。
クックパッドのおせちリメイクランキングで堂々の第1位レシピです。
大人気で、毎年リピートしている人がたくさんいます。
ホワイトソースと筑前煮の組み合わせは、これまで試したことがない方も多いのではないでしょうか。
筑前煮はどうしても多めに作ってしまいがちですから、このアレンジを覚えれば大活躍しそうですね。
参考:おせちリメイク☆筑前煮de和風グラタン|cookpad
来年余らせないために今すべきこと
余ってしまったおせち料理を美味しく食べきるためのレシピを紹介してきました。
季節食品の食品ロスは近年とても注目を集めています。
おせち料理以外でも、例えば、恵方巻は農林水産省が先導して廃棄を減らすためのプロジェクトを行っています。ニュースで既に耳にした方も多いのではないでしょうか。
おせち料理でも、ご家庭ごとに出来ることを少しずつしてみませんか。
例えば今年、余っているおせちの写真を撮ってみてるのもおすすめです。
食べ残って汚い状態かもしれませんが、誰にも見せないつもりで一枚、記録として残してみてください。
そうすれば来年は、家族が苦手な具材を最初からなくしたおせちにすることができます。
おせちはネットで買われるご家庭でも、おせちを選ぶときに苦手な具材が少ないおせちはどれか?という視点で選びやすくなります。
みんなが好きな具材ばかりのおせちにすれば、残すことなく美味しいうちに全部食べられます。
大切な願いの込められた具材をおせちに入れなくなることに抵抗がある場合は、同じ意味を込められる「新しい具材」を考えてみるのも、楽しいかもしれません。
例えば・・・
・スモークサーモン:名前に「ん」が入ることから、「運が付きますように」
・ローストビーフ:胃袋が4つある牛を食べることから、「食べ物に困らない一年になりますように」
・エビチリ:長いひげと腰が曲がっている様子から長寿を連想して、「長生きできますように」
・パイ包み:ダジャレで、「幸せ『いっパイ』な一年が送れますように」
など。
いくつかは、定番具材の意味合いからのアレンジです。
お子さんの冬休みの宿題に、どんなおせちのメニューにするか考えるというアイデアもあります。
毎年少しずつ改良を重ねていって「我が家のおせち」を完成していくのも楽しいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?おせち料理で余りがちな具材を生かしたアレンジレシピの紹介と、そもそも余ってしまう具材をなくすためのアイデアをご紹介してきました。
それぞれのご家庭でおせちを美味しく食べられる手助けとなれば幸いです。