SDGs

大学SDGsランキング2021の結果は?あの大学が上位に!?取り組み事例もご紹介!

SDGs国別達成度ランキングでは、トップ3は北欧勢、日本は18位です(2021年)。
それとは別に、「大学版のSDGsランキング」といわれるものがあることはご存じでしょうか。

いまSDGsに取り組むのは国や企業だけでありません。
学校教育にも取り入れられ、小学生がSDGsについて学んでいます。
大学も同様で、グローバル時代のいま、世界のSDGsの波に乗り遅れることは経営上マイナスとなる可能性も大きいのです。

本記事では、2021年度の大学SDGsランキングや大学の取り組み事例などをお伝えします。
SDGsは就職活動にも無関係ではないテーマであるため、就職活動を控えた学生の方もぜひご一読ください。

「THEインパクトランキング」とは、世界の大学版SDGsランキング

「THEインパクトランキング」とは、世界の大学版SDGsランキング

「THEインパクトランキング」とは、イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE:ティー・エイチ・イー)」が大学の社会貢献度をランク付けしたもので、SDGsの枠組みを元に評価されます。

総合ランキングとSDGsの17の目標別のランキングがあり、世界の各大学はそれぞれの強みのある分野を選んでエントリーできます。

2021年度の参加校は1,240校!日本勢も躍進

2021年度は世界の1,240校が参加し、日本からは85大学が参加しました。
総合ランキングでは日本の85大学中75大学が対象となり、「東北大学・広島大学・筑波大学・京都大学・岡山大学・北海道大学・東京大学」の7校が101-200位にランクインしました。

SDGs17の目標別ランキングでは、日本勢の躍進がみてとれます。

SDG9(イノベーション)部門|東北大学が9位

トップ50に8校がランクインし、東北大学が9位にランクインしました。
これは全ランキングの中で日本勢トップの成績です。

順位 大学名
9 東北大学
16 京都大学
24 名古屋大学
28 東京大学
34 大阪大学
37 筑波大学
46 広島大学
47 北海道大学
51 慶応義塾大学

SDG3(保健)部門|トップ100に5校がランクイン

順位 大学名
26 獨協医科大学
49 藤田医科大学
67 徳島大学
72 順天堂大学
90 岡山大学

SDG6(水・衛生)部門|トップ100に3校ランクイン

順位 大学名
64 広島大学
91 東北大学
94 筑波大学
99 大阪府立大学

そのほかの成績

部門 順位 大学名
SDG13(気候変動) 32 東北大学
SDG16(平和) 92 京都大学

日本にもあった!大学SDGs ACTION! AWARDS

日本にもあった!大学SDGs ACTION! AWARDS

「大学SDGs ACTION! AWARDS」は朝日新聞が主催する、SDGsへの貢献を目的としたコンテストです。
大学生や若手研究者などを参加対象とし、SDGs達成のアイデアを発表する場です。

取り組みを知ることもSDGsに貢献できるひとつの取り組みです。
しかし、実際に自分事として活動することはとても大きな体験であり、財産となるはずです。
ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

・参照元:「大学SDGs ACTION! AWARDS2022」

【大学SDGs ACTION! AWARDS2021の結果とテーマ】

●グランプリ|静岡大学
「日本の BOSAI を世界へ」教職を目指す学生たちによるSDGs への挑戦

●準グランプリ 住友金属鉱山賞|筑波大学
魚の実る森~放棄池を活用したマングローブ共存型ティラピア養殖~

●準グランプリ 日本ガイシ賞|東京大学大学院
環境配慮型コンクリートを活用した子供向け海の教育プログラムの開発と実践

●準グランプリ 出光興産賞|立命館大学
Uni-Comプロジェクト~地域単位で食品ロスを資源として循環させよう~

国内の大学によるSDGs取り組み事例5つ

国内の大学によるSDGs取り組み事例5つ

それでは、国内の大学によるSDGsの取り組み事例を5つご紹介します。

東北大学

東北大学のさまざまな取り組みのうちのひとつが、「防災」に関する取り組みです。

2011年の東日本大震災をきっかけに、「安心・安全で持続可能な社会の構築」を目指す取り組みとして、災害復興新生研究機構が設置されました。
その後も世界防災フォーラムの開催や復興アクションなど多彩な取り組みが行われています。

2015年7月には「社会にインパクトある研究」を開始し、以下のテーマについて研究がなされ、これはSDGsの達成にも貢献しています。

・持続可能環境の実現
・健康長寿社会の実現
・安全安心の実現
・世界から敬愛される国づくり
・しなやかで心豊かな未来の創造
・生命と宇宙が拓く交感する未来へ
・社会の枢要に資する大学

参照元:東北大学における「持続可能な社会」の実現に向けた取組の発展(東北大学版SDGs活動)|東北大学ホームページ

京都大学

京都大学には「エコ~るど京大」という団体があり、学生と教職員で構成されています。
多様な視点から環境問題を考え、持続可能なキャンパスの実現を目指して活動しています。

例えば、大学は年度ごとに環境パフォーマンスデータ(温室効果ガスの排出量やエネルギー使用量、廃棄物排出量、化学物質の管理データ)や、環境関連の取組(環境教育、研究、社会貢献活動)を環境報告書として公開しています。

また、「環境配慮行動マニュアル」など、個人や研究室単位でのアクションを促すための指南書なども作成し、配布しています。

参照元:エコ~るど京大ホームページ

名古屋大学

名古屋大学は2005年に名古屋大学環境方針を策定し、「持続可能な社会の実現に貢献すること」を理念として定めました。
環境活動に限らず、ダイバーシティ、防災、安全衛生などSDGsに貢献するさまざまな取り組みがおこなわれています。

例えば、生物機能開発利用研究センターでは、食料・健康・環境に関する諸問題の解決を目指して、社会実装を見据えた基礎研究から応用研究までの先駆的研究が推進されています。

・イネの基礎研究で世界を食糧危機から救う研究プロジェクト(WISHプロジェクト)
・バイオ燃料・海洋分解性プラスチックの原料・耕作不適地の緑化・家畜飼料などに最適化したソルガム品種の育種創出
・植物ホルモン(ジベレリン)を利用した高バイオマス植物の開発
・接木技術の高度化による多様性回復とモノカルチャーの共実現を目指した研究
・非感染性疾患とくに精神疾患の診断と治療法の開発 など

参照元:名古屋大学ホームページ

東京大学

東京大学には「未来社会協創推進本部登録プロジェクト」と呼ばれる、東京大学のSDGsに関連した多様な活動を可視化・発信する仕組みがあります。
本プロジェクトには、2021年11月時点で209ものプロジェクトが登録されています。

例えば、オンラインメディア「キミの東大」は、東京大学に興味を持った高校生・受験生をターゲットにしたメディアです。
教育システムや学生生活に関する情報や特集記事、現役東大生や教員のインタビュー記事などを発信しています。

東京大学の魅力をわかりやすく積極的に発信することで、学生の多様性拡大を目指しています。

参照元:東京大学ホームページ

大阪大学

大阪大学は「大阪大学SDGs推進委員会」を立ち上げ、多様性の推進・社会課題解決に貢献する人材育成の推進など、全学体制でSDGsに取り組んでいます。

また、関西電力株式会社・阪急バス株式会社との産学連携による実証実験で、学内連絡バスに電気バスを導入し、カーボンニュートラルへ貢献しています。

参照元:大阪大学ホームページ

立命館大学

立命館大学は、2017年に学生主催のSDGs体験型イベント「Sustainable Week」を開催しており、現在もSDGsに貢献する学生団体が多くあります。

「Uni-Com」

サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指して活動している学生団体。

学内の食堂から発生する生ごみなどの有機廃棄物を堆肥化させ、できあがった有機肥料を地域に還元する産学・地域連携型プロジェクトに取り組んでいます。

「And Field」

学生の栄養バランスのとれた自炊生活を応援するため、簡単に調理ができる食材セットを販売する学生団体。

購入者の声をもとにメニューや調理工程を工夫し、主菜・副菜・スープの3商品を販売しています。
今後は京都府内の農家と連携し、フードロス削減に取り組む予定です。

「LiNK」

食の観点から持続可能な社会づくりに取り組む学生団体。
「食の多様性」と「持続可能性と食のつながり」を広げていきたいという強い思いが形となり、学内の生協食堂へのヴィーガンメニュー導入が実現しました。

SNSを活用したヴィーガンに関する情報発信やオンラインイベントを開催しています。

参照元:立命館大学ホームページ

大学がSDGsへの取り組みをアピールする目的

大学がSDGsへの取り組みをアピールする目的

大学はなぜSDGsに取り組み、アピールするのでしょうか。
その目的のひとつが「学生の確保」です。

日本は少子化が進み、18歳人口が減少することから「大学の経営が厳しくなる」とかねてより言われていました。
しかし実際は、大学への進学率の上昇や留学生の増加などの理由により、大学は生徒の確保ができていました。

文部科学省は「2018年以降は18歳人口の減少に伴い、大学進学率が上昇しても大学進学者数は減少局面に突入すると予測される」としています。
また、いまはコロナ禍の影響により、大学進学や留学生の確保が困難となることが予想されます。
そのような状況のなか、大学は入学生を確保しなければなりません。

SDGsは世界共通の目標であり、特に欧米では若年層にも意識が高いテーマです。
日本の学生も学校教育のなかでSDGsを学んでいる場合が少なくありません。

SDGsへの貢献は大学のイメージアップになり、学生のみならず研究資金の確保にもつながる可能性もあります。
企業と同様に大学も、ESG(環境・社会・ガバナンス)に配慮した企業が今後生き残ることになるでしょう。

SDGsは就職活動にも関わること

SDGsは就職活動にも関わること

上で述べたように、ESGに配慮した経営は企業にとって生き残るために必要な戦略です。

非財務情報を考慮したESG投資が世界的に主流になると言われ、日本でも市場を拡大しています。
ESGに関心の高い企業は、同じくESGに関心の高い消費者の支持を得られる可能性があり、成長が見込めます。
それは投資家に利益をもたらすことを意味します。

就職活動を控えた学生も、財務情報を重視して「安定的な企業」と判断するのではなく、将来性のある企業を選択できるよう、投資家と同様にESGに着目してみるとよいでしょう。

まとめ

まとめ

大学版SDGsランキング「THEインパクトランキング」、大学の取り組み事例などをお伝えしました。

SDGsは、環境を守りながら誰もが安心安全に生活できる社会を実現するための目標ですが、同時にビジネスチャンスでもあります。
変わりゆく社会に対応してSDGsに貢献することは、大学の持続的な運営にとってかかせないものなのです。

自分が関わる企業や学校が、どのような取り組みをおこなっているのかこの機会にチェックしてみてはいかがでしょうか?

  • 記事を書いたライター
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三木めぐみ

専業主婦として家族の転勤で各地を転々とする中、転勤や長時間労働など「働き方」に疑問を感じる。育児との両立・働きやすさを考えた末、2020年にライターとして起業。 SDGsの理念「誰ひとり置き去りにしない」に感銘をうけたことが、SDGsの記事を書くきっかけとなった。

  1. 大学SDGsランキング2021の結果は?あの大学が上位に!?取り組み事例もご紹介!

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